開幕序盤の出来を占うバルセロナ・テスト2日目
バルセロナの気温は、午前8時で気温3度。今後、午後2時頃までに17度まで気温が上がる予報だ。
昨夜半は、零下まで気温が下がったようで、クルマのフロントガラスに落ちた露が凍っている状態。ただ、テスト初日の朝と違って、夜半に雨が降っていないため、現在、路面には露が落ちている程度。天気予報は晴れで、風もほとんど無く、絶好のテスト日よりである。
明日は、日中に天気が崩れる予報なので、テストの折り返しを迎えた今日のこのテストは非常に大事。各チームとも、平静を装ってはいるものの、KERS※のソフトウェア、ハードウェア、リアウィングの駆動システム等の不具合、ブローン・ディフューザーの取り回しが複雑になって、エキゾーストの取り回しにより、フロアや電子配線、油圧ラインへの熱害も、例外なく各チームに発生しており、なかなか思ったようにテストが進んでいないというのが実情。
バーレーン・テストを決行するか否かで、残りのテスト日数も不透明ときていることから、現場のエンジニアやメカニック達はナーバスになってきている。
今日の、このコンディションで100ラップをこなせるかどうかが、チームの仕上がり具合を見極める一つのポイントとなるだろう。
「あまり変わっていない」と、評されるフェラーリF150だが、敢えて流行のリヤ・サスペンション駆動のプルロッド化は行わず、さらにKERSもブローン・ディフュザーも経験済みということで、コンサバな造りと見るか、すでに、これらの全ての熱害関連の初期トラブルがすでに克服されていて、タイヤの習熟度を上げ、実践開発段階と見るかは、開幕戦の結果で解ることだろう。
事実としては、フェラーリがテスト解禁から、これまでほとんどトラブルらしいトラブルを抱えていないことだ。対して、ルノー・エンジンを搭載しているKERS搭載組(レッドブル、黒ロータス・ルノー)の仕上がり、そして最強エンジン最軽量KERSユニットを搭載し、ラジカルなサイドポンツーン・デザインのマクラーレンのスピードも、気になるところだ。
そして、全チームに言えることだが、どのチームとドライバーがピレリタイヤをいかに早く習熟するかも、大きな要素である。
ブレーキング時のエネルギーをチャージして、推進力にするシステム。