小林可夢偉 スペインGP予選後会見全録 3/4
◆金曜日の段階で、方向性は見えていた
—-金曜日と較べるとクルマは? 方向性は見えてたというのは、実はけっこう自信があった?
可夢偉 いや、あんまり。自信というか、ぼく自身も、そんなに(走りを)”まとめてへん”し、金曜日は。いろいろ、(ダクトの)操作とかやっていて。
—-でも、こうすればいいというようなことは、見えていた?
可夢偉 それは、だいたい、わかってました。
—-朝のフリー走行で飛び出しちゃったときは、その後に、走れると思っていた?
可夢偉 いえ、思ってなかったです。(ピットに)戻ってみたら、走れる!ということで、やったー!と。
—-ダメージとしては、フロアが?
可夢偉 ・・・ですね。
—-交換?
可夢偉 はい。
—-短い時間での交換だったが、問題はなかった?
可夢偉 それはたしかに、若干、うまく付いてなかったのもあった。でも、しょうがない、走れるだけで(十分)・・・。(走れたので)タイヤのウォームアッ
プもできたし。
◆いきなり「0.6秒アップ!」した理由は?
—-Q3は、ワン・アタックだけで決めなきゃいけないというときは、どんな気持ち?
可夢偉 あんまり・・・。そんなこと、考えてない。とりあえず、やるしかないから。あのタイヤで、ユーズド同士(のタイム比較)では「7番」だったんで、
悪くはないと思った。
—-Q2でのタイヤ2セット目の走りは、完璧だった?
可夢偉 完璧? 完璧とは言い切れないですけど、まあまあ、よかった。
—-1セット目と2セット目で、あんなにタイムが違うのは?
可夢偉 それは、いろいろと、あるんですよ(笑)。
—-それは、たとえば、何?
可夢偉 キモチの問題・・・(笑)。キモチで、コンマ6!
—-オーストラリアで、ウルトラ・プッシュして(コースから)出ちゃって。でも、今日はもう何が”100%”なのか、攻め方もわかってきた?
可夢偉
まあ、だいたいね。あれから予選を経験して、少しずつわかってきて・・・。ただね、クルマの状態によって、最後は決まるので。クルマが乗りにくい
状態であれば、結果的にはダメなので、そこはむずかしいです。
だから、クルマがもっと”自分寄り”になってきたというか、自分のクルマにできてきた、という方が確実ですね。
—-それは、クルマが乗りやすくなったということ?
可夢偉 乗りやすいんじゃなくて、自分とクルマがもうちょっと「合ってきた」ということ。
(4/4につづく)