ハミルトン、3度目のチャンピオン決定!!–2015F1GP第16戦アメリカGP決勝
観測史上最大のハリケーンの影響で、満足な週末をこなせなかったアメリカGP。準備が整わないままで迎えたレースは荒れに荒れ、完走12台のサバイバル戦となった。
勝ったのはハミルトン+メルセデス。この勝利でルイス・ハミルトンは2015年ワールドチャンピオンを決めた。ハミルトンのワールドチャンピオンは3度目。14番手グリッドからスタートしたシリーズ2位のセバスチャン・フェッテルは、2位になればタイトル決定を先のばしできたが、ロズベルグ+メルセデスに次ぐ3位だった。
路面がハーフウェット状態だったレース序盤は、メルセデスにレッドブルが食い下がり、一時はリカルド+レッドブルがハミルトン+メルセデスをオーバーテイクしてトップに立ったが、路面が乾いた中盤以降は精彩を欠き、順位を落として行った。終盤、クビアトはガードレールにヒットしリタイヤ、リカルドは最終的に10位でフィニッシュした。
また、マクラーレン・ホンダは、闘えるレースを見せ、ジェンソン・バトンが今シーズン最高位の6番手に食い込んだ。一方、2015年最終バージョンのパワーユニットを得たフェルナンド・アロンソは、一時5番手にいたが、タイヤ交換のタイミングから終盤苦しくなり、徐々に抜かれて11番手。惜しい入賞を逃した。
しかし、マクラーレン・ホンダは、サーキットof the アメリカズのコースレイアウトがパワー重視ではないという事情があったにしろ、悪くないレースを見せ、残り3戦、なかでもブラジルGPが、コースレイアウト的に楽しみになった。
表彰台への控室で、ハミルトンがロズベルグに向かってピレリのポディアムキャップを無造作に放り投げ、ロズベルグはムッとした表情でハミルトンに投げ返した。ハミルトンの無神経な対応が残念だったが、投げ返してしまったロズベルグの反骨精神が今後の戦いを面白くしてくれることを期待させた。
【STINGER】
◆2015F1GP第16戦アメリカGP決勝結果(完走12台)
1. ハミルトン+メルセデス
2. ロズベルグ+メルセデス
3. フェッテル+フェラーリ
4. フェルスタッペン+トロロッソ
5. ペレス+フォースインディア
6. サインツ+トロロッソ
7. バトン+マクラーレン・ホンダ
8. マルドナルド+ロータス
9. ナッセ+ザウバー
10. リカルド+レッドブル
11. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
12. ロッシ+マノー
Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team / DAIMLER