ピレリと3チーム、最後の2017年タイヤ・テストを完了
2017年のレギュレーションをシミュレートして5秒速くなったマシンで96種類ものタイヤをテスト。
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チーム、レッドブル・レーシング、スクーデリア・フェラーリとピレリは29日(火)、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットでおこなわれた最後の2017年型タイヤ・テストを完了した。
タイヤ・テストを担当する3チームが初めて合同でおこなう今週のテストでは、これまでテストを重ねてきた2017年用タイヤの最終バージョンをテストした。
担当ドライバーは次の通り。
■メルセデス:ルイス・ハミルトン、パスカル・ウェーレイン
■レッドブル:ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペン
■フェラーリ:キミ・ライコネン
各チームとも2017年の新レギュレーションをシミュレートして、これまでよりも1ラップあたり5秒速く走れるように調整された2015年型マシンでテストをおこなった。
現地時間の午前9:00からスタートした初日は暖かいドライ・コンディションの中でおこなわれ、3チームは合計331ラップ(1,839㎞)と、アブダビGP6回分の距離を走破し、テストは予定通りに進められた。
最大限にデータを収集するためにマシンを様々な構成でマシンを走らせ、96種類にもおよぶプロトタイプのタイヤをテストした。
なお、一連の24日間のテストで3チームは合計で2,607ラップ、12,000㎞もの距離を走り、ピレリへ膨大なフィードバックを提供した。
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■2017年型タイヤのテストについて
このテストは、レギュレーションの変更で来年から大型化するタイヤをシーズン開始前に十分なデータ収集と開発を可能にする目的で実施されるもの。
空力面の変更とともに1周あたり4〜5秒のタイムアップを目指してサイズが変更になる来年のタイヤは、フロントは現在の245mmから305mmへ、リヤは325mmから405mmへそれぞれサイズアップ。25%ワイドになる幅は、フロントが現在より60mm以上、リヤは80mm以上ワイドになる。
これまで9回のテストがおこなわれてきたこのタイヤ・テストも今回で最後となり、これまで通りメルセデス、フェラーリ、レッドブル・レーシングの3チームがマシンとドライバーを貸し出しておこなわれた。
参加チームは来年に向けたデータを得ることができるため、それがアドバンテージにならないよう、全テストで得られたデータはすべてのチームで共有される。
各チームが新型タイヤを履いた2017年型マシンを最初にテストするのは来年の2月のプレシーズン・テストになる。
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Photos by PIRELLI / STUDIO COLOMBO