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トヨタ、ルマン24時間の予選で3位と5位に食い込む。

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80回の記念レースとなるルマン24時間レースにデビューしたトヨタTS030 HYBRIDは、デビュー戦ながら駿足を見せ、4台の王者アウディに割り込んで、3番手と5番手からスタートすることになった。

最終予選の終了間際にアタックし、そろってタイムアップしたアンソニー・デビッドソンと中嶋一貴は、以下のようにコメントした。

アンソニー・デビッドソン(3分24秒842:予選3位)
(ステファン・サラザン/セバスチャン・ブエミとゼッケン8に乗る)
「予選セッションでは、TS030 HYBRIDの性能をほぼ引き出せたことに満足している。TS030 HYBRIDに乗り始めて間もなく、日々速くドライブ出来るようになっている。TS030 HYBRIDはバランスも良く、非常に快適だった。決勝レースでどこまでやれるのか楽しみ。車両の信頼性が高いことを望んでいる。我々がポールポジションに迫るパフォーマンスを示せたことに驚いている人もいると思うが、実際のところ、決勝レースでは予選よりも強さを見せられると思う。ル・マンは非常にタフなレースだが、トラブルに見舞われることなく、すべてが上手く行けば、表彰台には上れるはずだ」。 

中嶋一貴(3分25秒488:予選5位)
(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエールとゼッケン7に乗る)
「ニュータイヤでのタイムアタックを任されるという、素晴らしい経験をさせてもらった。感触も良く、楽しむことができた。コース上には、行く手を阻む先行車の存在はあったが、セッションの終盤は多くの車両がピットへと向かい、コース上の車両が少なくなることは分かっていた。我々の戦略は的中し、最後のセクターで1台に引っかかっただけで、それほど大きなタイムロスにはならなかった。デビューレースの今回、2台揃ってトップ5に入れたことは本当に素晴らしい。ノートラブルでフィニッシュ出来ることを望んでいる。ここに至るまでの様々な困難を克服してきたチームには本当に感謝したい。予選セッションの間には若干のトラブルもあったが、コースに戻り、アウディと全力で戦えるようにしてくれた。この結果はチームの大きな努力の賜物だ」

また、今回のルマン・プロジェクトの責任者を務めるトヨタ・レーシングチーム代表の木下美明TMG社長は、”速さ”を試される予選の結果を以下のようにコメントした。
「ケルンのTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)と東富士のモータースポーツ部、双方によるチームを誇りに思う。ここに至るにはチーム全員が懸命な努力を重ねてきており、時にそれは挑戦でもあったが、その努力は確かに報われた。2台がトップ5に入ることができたことは、チームにとって初めてのレースで、わずか3日間しかル・マンのコースを走行していないことを考えれば、素晴らしい結果だ。決勝レースはタフでエキサイティングな挑戦になることが予想されるが、非常に楽しみだ。激しい争いでポールポジションを勝ち取ったアウディチームには祝福を送ると共に、彼らに勝ることがどれだけ困難かを実感させられた」

“強さ” の勝負となる24時間の決勝レースは、15日土曜日3時(日本時間同22時)にスタートする。

[STINGER]山口正己

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