スーパーフォーミュラ第3戦、ロッテラー快勝!!
予選が行なわれた土曜日の夕方、すでに開門を待つクルマの列がゲート前にあった。
7月13日土曜びに行なわれた予選のトップ8が、コンマ3秒差という拮抗した闘いを展開したスーパーフォーミュラ第3戦が、曇天の静岡県御殿場市の富士スピードウェイで決勝レースを行なわれた。
予選は、ポールポジションのデュバル以下、トップ4がコンマ1秒にひしめく白熱ぶりだったが、レースも最後まで目を離せない熱い展開だった。
まず、スタート直後のアクシデントでセフティカーが導入され、その間に松田次生(チームIMPAL)が、早めのタイヤ交換を選択。セフティカーによるスロー走行中に、タイヤ交換と燃料補給のロスタイムを最小限にする作戦が功を奏し、全車がルーティンのピットを終えた時点で、松田次生がトップに立った。
2番手争いは、ポールポジションのからスターしたデュバルと、チームメイトの中嶋一貴とのバトルを制して追いついてきたロッテラーとのバトルが白熱。タイヤと燃料を温存しながらトップを行く松田次生を追う展開となった。
残り20周から、松田次生のタイヤが持つのか、後続の2位争いバトルが追いつくかがレースの焦点となった。
55周レースが終盤に掛かった44周目、ロッテラーとの激しい先陣争いを繰り広げていたデュバルに、”ピットの作業違反”でピットスルーペナルティが出された。タイヤ交換の際に、”路面に平置きすること”が義務づけられているタイヤを、ボルト操作に手間取ったメカニックが平置きできなかったためのペナルティだった。
これで、早維持期に効果したタイヤが辛い松田次生と、おいあげて来たロッテラーの一騎討ちになった。残り8周の差は3秒少々。タイム差はジワジワ縮まり、ロッテラーは残り5周で松田の背後にピッタリと着け、1コーナーの飛び込みで、姿勢を乱しながらオーバーテイク!! 松田は、残り2周で、ガス欠で力なくマシンをコースサイドに止めた。
予選でポールを奪ったデュバル、優勝したロッテラー、ともに、アウディでルマン24時間に優勝したトリオの一角。ルマン制覇の自信を表すようなレースだった。
若林洋平御殿場市長の振るチェッカードフラッグを真っ先に受けたロッテラーは、今年のスーパーフォーミュラに2戦参戦して2勝目、「パーフェクトだね」とご満悦だった。
photo by STINGER / JRP
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