ハミルトン、天国から地獄の仕打ち。ロズベルグ、モナコ3連勝!!
2015年F1GP第6戦モナコGPが、モンテカルロ市街地で24日(日)に行なわれ、メルセデスに乗るニコ・ロズベルグが優勝した。
モナコ生まれのロズベルグは、母国で3連勝。これは、グラハム・ヒル、アラン・プロスト、アイルトン・セナ以来、史上4人目の歴史的な記録となった
しかし、ポールポジョンからスタートし、終始モーターレーシングをコントロールしてリードしていたのはハミルトン+メルセデスだった。
しかし、終盤、スーパーソフトを履いて明らかにペースが速いフェルスタッペン+トロロッソが、グロジャン+ロータスを捉えてパスしようとして追突、1コーナーを直進してバリアに激突、セーフティ・カーが導入されたタイミングで、メルセデス・チームが何を思ったか、ハミルトンに”ピットイン”の指示。
ハミルトンは従ったが、25秒以上の充分のマージンがあったものの、タイヤ交換を終えてピットアウトしようとしたところで、ピットインしてきたマシンにひっかかって出遅れ、ロズベルグ+メルセデスとフェッテル+フェラーリの先行を許す”事件”が起きた。
モナコは、ラップタイムに3秒差があっても抜けないコース。フェッテル+フェラーリに前をふさがれたハミルトン+メルセデスは、そのまま残り8周を忸怩たる思いで走るしかなかった。
3位でチェッカードフラッグを受けたハミルトンは、一端、トンネル入り口前でストップ、しばしストップした後にノロノロとスタート&フィニッシュラインに戻り、スローモーションのようにマシンを降り、表彰を受けた後に、「いろいろ話をしなければならない」と意味ありげにコメントした。
マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンがどちらも入賞圏内を走行していた。1時間を経過したところで9番手を走っていたアロンソが、ギヤボックストラブルのためか、マシンを止めた。
ジェンソン・バトンは、激戦を走り抜き、8位でゴール。新生マクラーレン・ホンダ初の入賞を果たした。
モナコは、ドライバーズコースといわれ、マシンポテンシャルよりもドライバーの力量で速さが決まるとはいえ、マクラーレン・ホンダにとって大きなステップとなった。
次の第7戦カナダGPは、6月7日(日)に決勝レースが行なわれる。
◆2015第6戦モナコGP結果
1. ロズベルグ+メルセデス
2. フェッテル+フェラーリ
3. ハミルトン+メルセデス
4. クビアト+レッドブル
5. リカルド+レッドブル
6. ライコネン+フェラーリ
7. ペレス+フォースインディア
8. バトン+マクラーレン・ホンダ
9. ナッセ+ザウバー
10. サインツ+トロロッソ
11. フルケンベルグ+フォースインディア
12. グロジャン+ロータス
13. エリクソン+ザウバー
14. ボッタス+ウィリアムズ
15. マッサ+ウィリアムズ
16. メルヒ+マノー・マルーシア
17. スティーブンス+マノー・マルーシア
※以下、リタイア
18. フェルスタッペン+トロロッソ
19. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
20. マルドナド+ロータス
Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team