ロズベルグ、生まれ変わった強さのシーズン3勝目!!
2015F1GP第8戦オーストリアGPは、20日(日)に71周の決勝レースを行ない、ロズベルグ+メルセデスがスタートでダッシュを決めてそのまま逃げきり、シーズン3度目、レッドブル・リンク2連勝を飾った。
ウィニングサークルにマシンを止めたロズベルグは、完璧なレースに、珍しく感情をあらわにしたが、表彰台で、オーストリア出身のレジェンドレーサーのゲルハルト・ベルガーが、”なぜいつもこうやらないの?”とジョークで讃えるほど見事だった。
特にスタートは、グリップが低く不利といわれる左側からダッシュを決めてハミルトンの前に出たことが勝利の原動力になった。
また、ピットインの際のピット入り口のブレーキングでのタイヤスモークも、ギリギリの攻めの姿勢の現れ。ハミルトンに対してプレッシャーをかけることになった。
ハミルトン+メルセデスが2位で18ポイントを加えたが、これでタイトル争いは、ルイス・ハミルトン169ポイントに対して、ニコ・ロズベルグ159と10ポイント差に接近した。
3位は、ピットのタイヤ交換に手間取ったフェッテル+フェラーリ の前に出たマッサ+ウィリアムズ。終盤、ペースアップしてグイグイ追い上げてきたフェッテル+フェラーリを押さえ込んでベテランのしぶとさを見せるレースだった。
◆際どいクラッシュ
レースは波瀾の幕開けだった。スタート直後に、最後列からスタートしたアロンソ+マクラーレン・ホンダと、Q1落ちという屈辱を味わったライコネン+フェラーリが接触、二台は絡むようにガードレールに激突して、マクラーレンがフェラーリに乗り上げる際どい場面でセーフティ・カーが導入された。
原因はライコネンがホイルスピンを起こしたことでふらついてアロンソが避けられずに当たったためといわれ、フェラーリもマクラーレン・ホンダも大破した。ドライバーはF1の安全装備のお蔭で無事だったが、二人のレースはそこで終わった。
グリッドダウンのペナルティで、最後尾からスタートしたマクラーレン・ホンダの2台は、散々な週末の幕切れを迎えた。
アロンソが、スタート直後のクラッシュでレースを終えたのに続いて、ジェンソン・バトンも、3周したところでトラブルが発生、ピットで週末を終えた。
次のレースは第9戦イギリスGP。ハミルトンの母国のグランプリは、7月5日(日)にシルバーストンで決勝レースを迎える。
◆2015F1GP第8戦オーストリアGP決勝結果
1. ロズベルグ+メルセデス
2. ハミルトン+メルセデス
3. マッサ+ウィリアムズ
4. フェッテル+フェラーリ
5. ボッタス+ウィリアムズ
6. フルケンベルグ+フォースインディア
7. マルドナド+ロータス
8. フェルスタッペン+トロロッソ
9. ペレス+フォースインディア
10. リカルド+レッドブル
11. ナッセ+ザウバー
12. クビアト+レッドブル
13. エリクソン+ザウバー
14. メルヒ+マノー・マルーシア
以下、リタイア
グロジャン+ロータス
サインツ+トロロッソ
バトン+マクラーレン・ホンダ
スティーブンス+マノー・マルーシア
ライコネン+フェラーリ
アロンソ+マクラーレン・ホンダ
Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team