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ロス・ブラウン メルセデス発表会会見全録 2/3

それに補足して質問ですが、どちらかのドライバーに対し、改めてその状況を確認する話し合いが必要な場面はありましたか?
ブラウン ドライバーと話し合う必要は常にある。事実としてマイケルとは長くいっしょに仕事をしてきたし、比較すればニコとの時間は長くない。それは無視できないが、
装備やサポートについては両方のドライバーについて全く平等であり、両ドライバーがどのメカニックとやりたいかも平等に意見を聞き、いいところに落ち着くことができている。メカニックについては、ニコはジョック・クレアで、マイケルはアンドリュー・ショブリンと組むことになり、二人ともそれぞれのキャリアや目標に合った人と組めて満足しているようだ。両ドライバーとはよく相談したことであり、完全にオープンに話し合ってきた。

ニック、ニコ・ロスベルグについてはずいぶん前から注目していたようですが、彼をこのチームに迎え入れたかった魅力とはなんですか?
ニック・フライ(以下、フライ) ニコとの話は2年前にさかのぼる。以前から一緒に働きたいと思っていたが、色々な事情から、本格的なチャンスが巡ってきたのは今年が初めてだろう。彼は大きな才能を持っていると思っているし、同時に頭もよく、メカニックやチームともうまくやっている。ここ3〜4年のF1での経験で、彼は今もっとも注目すべき時期にきている。マイケルと組むこともきっとうまくやってくれるだろうし、マイケルと組むことでシーズンを通して自分をさらに磨いていくことだろう。7回の世界王者と共に戦うというのは大きなチャレンジであると共に、彼にとって大きなチャンスでもある。彼の人柄ならば、その機会を十分に生かして彼のキャリアを高める材料にすることだろう。また、チームにとってはマイケルほどの経験を持ったベテラン・ドライバーと、そしてこれからキャリアが本格的に始まると
いう若手ドライバーが同時に在籍するというのは理想的な形だと考えている。

ロス、ルイスと今のあなたのチームの間で、今、イギリス-ドイツ間戦争とでも言えるブラウン 状況が勃発しています。イギリス人であるあなたがその渦中にいて、ドイツの側に立っているというのはどのような状況でしょうか。
ブラウン 10年間イタリアのチームに在籍してきたこともあり、そういった考え方はとうになくしているよ。チームは英国をベースとしているし、こちらも英国ベースである
エンジンチームとも密に協力していく。同時にメルセデスR&Dとも多くの協力関係を持ち、メルセデス・ベンツの技術力の恩恵を受けていくつもりだ。メディアの中ではその対決にクローズアップしたい人もあるだろうが、チームとしては全く意識していない。

フライ 付け加えておきたいが、このチームは全くの偶然で生まれている。ニコはメルセデスとの話がまとまる前からすでに契約していたため、そのまま話が進んでいればニコはブロウンで走ることになっていた。結果としてこのようにまとまったが、これは度重なる偶然から生まれた産物なんだ。その後、マイケルを迎えるチャンスが巡ってきたとき、その時の判断として適切だったために迎えることが決まったし、もしもう一人ドイツ人ドライバーを迎える結果(ハイドフェルドのことを指
す)となったとすれば、それも最善の状況であるからであり、彼の国籍からのチョイスではない。結果としてこういう形にはなったが、常に最善の選択肢を選んできたことで強いチームが出来上がった。

ロス、すでに他のインタビューでマイケルは再びワールドチャンピオンになりえるとコメントしてますが、3年もF1カーに乗っていないドライバーがフェラーリ時代のパフォーマンスを見せることができると思っている根拠はなんですか?
ブラウン 過去のコメントを思い出させてくれて感謝するDSC_2244.jpgが、
そのときは他のワールドチャンピオン候補と比べてどうなのかという話の流れででた言葉であり、その流れの中では当然僕はマイケルをサポートする立場にある。F1は非常にフィジカルなスポーツで、F1ドライバーが速さを失うのは身体的な能力の減退から来るものであり、速く走る才能そのものは減退するものではない。さらに勝つための欲求も薄れてきてしまうことで、F1で勝ち続けることができなくなってしまう。だがマイケルについて話すならば、彼は3年の充電
期間で精神的なリフレッシュを果たし、勝利への欲求も取り戻している。さらに今日見たとおりだが、身体的にも極めて健康であり、41歳という年齢には全く見えない身体状況だ。僕は彼の身体的能力には全く疑いを持っていないし、今日までにも何度もファクトリーに出向いてエンジニアと共に仕事に取り組むなど、
すでに勝利への強い欲望、決意を見せてくれている。ドライバーとしての才能は減るものではないと思っているが、たとえ僅かに減ったとしてもそれを十分に補
える経験も持っている。総合的に見て彼は仕事に対して高い倫理性を持っているし、自分でできると思っていなければチャレンジしないだろう。彼は自分を信じ
ているし、僕も彼ができると信じている。シーズンが始まる前の彼の仕事に専念する姿勢を見せられ、僕は以前のマイケル・シューマッハを思い出させられてい
る。

(Translation by Noah Sellen / Photo by Akiko Samesima)

ロス・ブラウン メルセデス発表会 会見全録 3/3に続く。
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