オーストラリアGP 決勝トップ3記者会見 ジェンソン・バトン
◆優勝 ジェンソン・バトン
「路面状況の変化を一番敏感に感じ取れるのは、実際にコースを走っているドライバーなんだ。だからドライタイヤへの切り替えのタイミングは、僕に任せてもらった。それが結果的に、優勝の最大の要因になったね」。
「最初に履いた浅溝のレインタイヤは、ひどくバランスが悪かった。それでいくつか順位を落としたこともあって、早めにスリックに交換することを決意したんだ。そのうち走行ラインは乾いてきたけれど、まだ濡れている部分もあった。そして思い切ってピットインして、ドライに履き替えた。ところがピット出口の路面は、びしょびしょだったんだ。最悪の決断だったかも、と思ったよ。ターン3では、飛び出したりもしたしね。でもペース自体は、比較にならないくらい速くなった。一気に順位を上げられたし、結果的に正しい決断だったね」。
「マクラーレンに移って2戦目での優勝は、すごく特別な気分だ。チームは僕をすごく暖かく迎えてくれたし、素晴らしい職場だけど、でもコース上で実力を発揮するようになるのに、少し時間がかかったことは事実だった。それだけにこの勝利は、本当に特別なものだよ。いっそうの自信が付いたし、次戦以降も同じような戦いができそうな気がするからね」。
【柴田久仁夫】