可夢偉見参! ザウバー会見全録 4/4
--ペドロ、全てのドライバーにとって同様の課題となりますが、160kgもの燃料を積んでレースに臨み、終盤にはタンクが空になる難しさについて説明してくれますか?
ペドロ 予選は空タンクで走り、そして本番は満載で走るわけだから、マシンの質量は大きく違うし、ブレーキをかけるタイミングも大きく変わってくる。だからこそ最初のいくつかのコーナー、いくつかのブレーキング・ポイントでは勘に頼り、このぐらいでなんとかいけるかな? と、探りながらレースをスタートするしかないね。マシンのハンドリング以外に、燃料消費量も賢くコントロールしなくてはいけない。レース中に必要に応じてペースの上下もあるだろうけど、一方で最後まで燃料を持たせなければならない。こうしたことも含めて興味深い展開になると思う。こういったことについてははテストが重要になってくる。このことも含めて、今僕は入念なテストが非常に大切だと思っているんだ。 --カムイ、昨シーズン終盤に参戦した2戦では、かなりアグレッシブな動きと、レーシング・スタイルを見せて多くの関係者を驚かせました。ああいったドライビングは今年も展開しますか? あれがあなたの標準的なドライビング・スタイルですか?
可夢偉 そう。僕にとってはあれが普通であり、特別なことだとは思っていない。もちろんクラッシュはしてはならないが、今シーズンもスタイルそのものは変えるつもりはない。 --カムイ、あなたがいつかシューマッハとレースする日が来ると思ったことはありますか?
可夢偉 いいえ。若い頃には思ったことはない。最近になってネットなどで復帰を知り、実感がわいてきた。僕が若かった頃に彼はすでにワールド・チャンピオンでありスーパースターだったわけだから、その彼と同じ舞台でレースができるというのは僕にとってエキサイティングなことだ。
--彼は子供の頃のあなたにとって憧れのような存在でしたか?
可夢偉 そんなこともなかった。 --では、あなたの憧れは誰でしたか?
可夢偉 誰もいなかった。カートを始めた頃はF1のことなど知らなかった。ただ車を運転したくて始めただけだったから。
--ペドロ、あなたの経験を持ってすれば、そのマシンがいい物かどうか判断するのに何周の走行が必要でしょう?
ペドロ (笑)そんなことはわからないでしょう。本当にマシンが速いかどうかはバーレーンのQ1に行くまでわからないものだよ。難しい答えで悪いけど、それが現実だ。特に予選と決勝で160〜170kgもの重量差がある新しいレギュレーションでは5秒ほどはタイム差があるだろうし、難しいところだ。テスト・ドライバーの経験からいえば、走らせているマシンの良さを見出し、速く走らせるためのポイントを把握しておくこと、そしてそれを活かせる準備を整えるのがドライバーのできる仕事だ。そこから先はライバル達のパフォーマンスを見てマシンの良し悪しを判断するしかない。自分でマシンが良いと思っても、競合する相手がいることでさらに良くするべきところが見出せたりするものだ。幸い、ここ7年間のテスト・ドライバーとしての経験から、こういった作業は僕の得意とするところだ。 --ペドロ、今シーズンはスペインのドライバーが3名グリッドに並びますが、これについてはどう思いますか?
ペドロ 自分の復帰も含めてもちろん誇りに思うが、それよりも複数のワールド・チャンピオン経験者とレースを共にできることを楽しみにしている。僕のキャリアの中でもこれほど高いレベルでレースすることはなかったし、自分がこんなシチュエーションの一員であることも誇りに思う。また、これだけ競合が激しいスポーツにおいてスペイン人3人がいることも歴史的であるし、嬉しいことだ。
ペドロ 予選は空タンクで走り、そして本番は満載で走るわけだから、マシンの質量は大きく違うし、ブレーキをかけるタイミングも大きく変わってくる。だからこそ最初のいくつかのコーナー、いくつかのブレーキング・ポイントでは勘に頼り、このぐらいでなんとかいけるかな? と、探りながらレースをスタートするしかないね。マシンのハンドリング以外に、燃料消費量も賢くコントロールしなくてはいけない。レース中に必要に応じてペースの上下もあるだろうけど、一方で最後まで燃料を持たせなければならない。こうしたことも含めて興味深い展開になると思う。こういったことについてははテストが重要になってくる。このことも含めて、今僕は入念なテストが非常に大切だと思っているんだ。 --カムイ、昨シーズン終盤に参戦した2戦では、かなりアグレッシブな動きと、レーシング・スタイルを見せて多くの関係者を驚かせました。ああいったドライビングは今年も展開しますか? あれがあなたの標準的なドライビング・スタイルですか?
可夢偉 そう。僕にとってはあれが普通であり、特別なことだとは思っていない。もちろんクラッシュはしてはならないが、今シーズンもスタイルそのものは変えるつもりはない。 --カムイ、あなたがいつかシューマッハとレースする日が来ると思ったことはありますか?
可夢偉 いいえ。若い頃には思ったことはない。最近になってネットなどで復帰を知り、実感がわいてきた。僕が若かった頃に彼はすでにワールド・チャンピオンでありスーパースターだったわけだから、その彼と同じ舞台でレースができるというのは僕にとってエキサイティングなことだ。
--彼は子供の頃のあなたにとって憧れのような存在でしたか?
可夢偉 そんなこともなかった。 --では、あなたの憧れは誰でしたか?
可夢偉 誰もいなかった。カートを始めた頃はF1のことなど知らなかった。ただ車を運転したくて始めただけだったから。
--ペドロ、あなたの経験を持ってすれば、そのマシンがいい物かどうか判断するのに何周の走行が必要でしょう?
ペドロ (笑)そんなことはわからないでしょう。本当にマシンが速いかどうかはバーレーンのQ1に行くまでわからないものだよ。難しい答えで悪いけど、それが現実だ。特に予選と決勝で160〜170kgもの重量差がある新しいレギュレーションでは5秒ほどはタイム差があるだろうし、難しいところだ。テスト・ドライバーの経験からいえば、走らせているマシンの良さを見出し、速く走らせるためのポイントを把握しておくこと、そしてそれを活かせる準備を整えるのがドライバーのできる仕事だ。そこから先はライバル達のパフォーマンスを見てマシンの良し悪しを判断するしかない。自分でマシンが良いと思っても、競合する相手がいることでさらに良くするべきところが見出せたりするものだ。幸い、ここ7年間のテスト・ドライバーとしての経験から、こういった作業は僕の得意とするところだ。 --ペドロ、今シーズンはスペインのドライバーが3名グリッドに並びますが、これについてはどう思いますか?
ペドロ 自分の復帰も含めてもちろん誇りに思うが、それよりも複数のワールド・チャンピオン経験者とレースを共にできることを楽しみにしている。僕のキャリアの中でもこれほど高いレベルでレースすることはなかったし、自分がこんなシチュエーションの一員であることも誇りに思う。また、これだけ競合が激しいスポーツにおいてスペイン人3人がいることも歴史的であるし、嬉しいことだ。