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4人のエリートが殿堂入り

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殿堂入りしたフランク・ウィリアムズ(右)。左はチームCEOのアダム・パー。

ジャック・ブラバム卿、フランク・ウィリアムズ卿、ジョディ・シェクター、ダリオ・フランキッティの4人が、モータースポーツ・マガジンの殿堂に加わることとなった。

モータースポーツ・マガジンは。4人のずば抜けたレース界のヒーローを選び、タグ・ホイヤーが協賛する毎年恒例となっているカムデンのモータースポーツ・ラウンドハウスで今夕(2月15日火曜)、殿堂入りの発表をおこなう。

ジャック・ブラバム卿、フランク・ウィリアムズ卿、ジョディ・シェクター、ダリオ・フランキッティは、その業績に対する栄誉を、会場に集まった人々の前で受け取った。ジャック・ブラバム卿に代わって壇上に上った息子のディビッド・ブラバムは、父親の盟友だったスターリング・モス卿から殿堂入りの証書を受けた。

ジャック・ブラバム卿は1959年、1960年、1966年のF1世界チャンピオンとなった伝説の名ドライバーで、今も健在な最高齢のタイトル獲得経験者だ。1966年には自ら創設したブラバム・レーシング・チームのドライバーとして王座に就き、コンストラクターでありながら自らチャンピオンの称号を得た唯一の人物でもある。

F1の解説者として今もファンから絶大な支持を受けているマレイ・ウォーカーが、フランク・ウィリアムズ卿を紹介し、そのさまざまなエピソードや変わらぬレースへの情熱について語った。ウィリアムズ卿は1960年代後半にチームを創設して以来、その運営に心血を注いできた。

1979年にフェラーリでF1の世界タイトルを獲得し、今回3人目の殿堂入りとなったジョディ・シェクターを紹介したのは、南米のレーシング・ドライバーでTAGホイヤーのCEOを勤めるジャン-クリストフ・バビンとF1で5勝の実績を持つジョン・ワトソンだ。シェクターは現役時代、マクラーレン、ティレル、ウルフ、フェラーリの各チームで、ドライバーとして輝かしい実績を残した。シェクターがフェラーリにF1の王座をもたらしたあと、同チームは21年後のミハエル・シューマッハまで栄冠から遠ざかっていたという経緯もある。

最後に2011年のモータースポーツ・マガジン殿堂入りを果したダリオ・フランキッティは、インディカー・シリーズのタイトル獲得3回というアメリカでの活躍を評価されて、偉大なドライバーの列に名を連ねることとなった。インディアナポリス500マイル・レースでも2勝をマークしているフランキッティは、間違いなくアメリカ合衆国で最大の成功を納めた英国人ドライバーだ。

会場には、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表、エディ・ジョーダン、ジョン・ワトソン、カルン・チャンドックなど、レース関係者が数多く姿を見せていた。その他、ジェームス・マーチン、クリス・リー、ニック・マソナンド、ジョニー・ウォーカーなど、各界の名士が授賞式に花を添えている。

この栄誉を受けて、フランク・ウィリアムズ卿はこのような言葉を述べている。「夢のような話で、とても信じられない。本当に、望外の喜びとしか言いようがない」。

昨年はマリオ・アンドレッティ、トニー・ブルックス、ジャッキー・イクス、ロン・デニスが、創設メンバーであるエンツォ・フェラーリ、タツィオ・ヌボラーリ、ファン・マヌエル・ファンジオ、ジム・クラーク、ジャッキー・スチュワート、スターリング・モス、アイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハらの列に加わった。

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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