ハミルトンの51勝目と最後のどんでん返し–2016F1GP第19戦メキシコGP決勝
2台のメルセデスに続いたのはフェッテル(フェラーリ)。フェルスタッペン(レッドブル)の”ご乱交”を乗り越えた久々の表彰台。
高地メキシコシティで復活2年目を迎えたメキシコGPは、終盤にドラマが凝縮されたレースになった。
勝ったのはルイス・ハミルトンのメルセデス。今シーズン8度目の勝利は、F1通算51勝目。ミハエル・シューマッハに続き、アラン・プロストと並ぶ歴代2位のタイ記録となった。
2位にチームメイトのニコ・ロズベルグが踏ん張り、ワールドチャンピオンのタイトル決定は残り2戦に持ち越された。
3位にフェラーリのセバスチャン・フェッテルが入り、イタリアGP以来の表彰台に登壇した。
フェッテルは終盤、マックス・フェルスタッペンのレッドブルに追いつき、ギリギリのバトルを繰り広げたが、フェルスタッペン+レッドブルがシケインを外れ、近道して前に出た。
本来ならフェルスタッペンは順位を戻さなければならないが、そうせず3位でゴール。5秒のペナルティを受け、フェッテルに表彰台を譲ることになった。
さらにフェッテルは、二人のバトルに絡んでいたダニエル・リカルドのレッドブルとのバトルでタイヤが接触するきわどい場面も終盤のハイライトとなった。
メキシコの表彰台は、通常のコントロールライン付近ではなく、最終セクターのスタジアムセクションにあり、大観衆に囲まれた独特の雰囲気を持つ。紙吹雪が舞い散るそこは、新たな風物詩となっている。
表彰台のインタビューアは、ファン-パブロ・モントーヤ。ルイス・ハミルトンも興奮気味にコメントで大観衆の声援に応えた。
マクラーレン・ホンダは、11番手(フェルナンド・アロンソ)と13番手(ジェンソン・バトン)グリッドからのスタートで、タイヤ選択ができることで有利な展開が期待されたが、スタート直後にセーフティ・カー出動のきっかけになったアクシデントの影響もあり、結果としてバトン12番手、アロンソ13番手に甘んじた。
次のレースは、2週間後のブラジルGP。残り2戦で、ロズベルグとハミルトンのタイトル争いが佳境に入る。
◆2016F1GP第19戦メキシコGP決勝
1. ハミルトン+メルセデス
2. ロズベルグ+メルセデス
3. フェルスタッペン+レッドブル
4. フェッテル+フェラーリ
5. リカルド+レッドブル
6. ライコネン+フェラーリ
7. フルケンベルグ+フォースインディア
8. ボッタス+ウィリアムズ
9. マッサ+ウィリアムズ
10. ペレス+フォースインディア
11. エリクソン+ザウバー
12. バトン+マクラーレン・ホンダ
13. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
14. パーマー+ルノー
15. ナッセ+ザウバー
16. サインツ+トロロッソ
17. マグヌッセン+ルノー
18. クビアト+トロロッソ
19. グティエレス+ハース
20. グロジャン+ハース
21. オコン+マノー
※以下、リタイア
ウェーレイン+マノー
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Photo by Ferrari S.p.A