話題満載の57周/マクラーレン・ホンダ入賞!!–2016F1GP第2戦バーレーンGP決勝
南半球のオーストラリアから中東のバーレーンに舞台を移したF1PGは、今後のレースが面白さを継続することを伝えるレースだった。
波瀾が連続したレースは、一方で、3種類のタイヤの使い方によって戦況が予測できないことを証明。今後のレースも、最後まで目が離せない展開になることを予感させるものだった。
最初の波瀾は、スタート前のフォーメーションラップでやってきた。予選3番手からメルセデスにくらいつくレースが期待されていたセバスチャン・フェッテルのフェラーリが、激しく白煙を吹き上げてスタートできなかった。これでレースの流れが決まったかに見えたが、スタートの1コーナーに次のドラマが待っていた。
予選4番手のキミ・ライコネン(フェラーリ)はスタートをしくじって2台のウィリアムズの後塵を浴びてレースを始めることになったが、そのウィリアムズのバルテリ・ボッタスが、コーナーを曲がったポールポジョンのルイス・ハミルトン(メルセデス)の横っ腹にノーズをぶち当て、ハミルトンはたまらず大きく姿勢を乱して、9番手まで後退した。
ハミルトンの不運を余所に、予選2番手からトップに立ったニコ・ロズベルグ(メルセデス)は、堅実なペースを最後まで持続してチェッカードフラッグを受けた。16回目のF1勝利は、去年のメキシコGPから5レース連続の優勝となった。
2位は、フェラーリのライコネン。スタートのアクシデントの出遅れから鬼神の追い上げを展開したハミルトン(メルセデス)の追撃を振り切って、相性のいいバーレーンGPで三度目の表彰台に上がった。
表彰台は、いつものように2台のメルセデスと1台のフェラーリの顔ぶれだったが、レースは終始どこかで激しい先陣争いが繰り広げられ、目の離せない内容の濃さだった。
激戦を勝ち抜いて4位を得たダニエル・リカルド(レッドブル)に続いて、新チームのハースが、開幕戦に続く”アメリカンドリーム”をやってのけた。
予選9番手からスタートしたロメイン・グロジャンとアメリカのハースF1チームは、スーパーソフトタイヤを3回履き替える攻めの作戦で上位をキープ、最後に履き替えたソフトタイヤでウィリアムズ勢をパスしてデビュー戦での殊勲の6位を上回る5位を獲得した。
また、マクラーレン・ホンダはここでも昨年とは別物のレースを見せ、バトン+マクラーレン・ホンダはリタイアを喫したが、フェルナンド・アロンソの代役でF1にデビューしたベルギーの逸材ストフェル・ヴァンドーンが10位に入賞して今後を楽しみにした。
次の第3戦は、週間後の中国GP。4月17日に決勝レースが行なわれる。
◆2016F1GP第2戦結果(詳細結果はこちら)
1. ロズベルグ+メルセデス
2. ライコネン+フェラーリ
3. ハミルトン+メルセデス
4. リカルド+レッドブル
5. グロジャン+ハース
6. フェルスタッペン+トロロッソ
7. マッサ+ウィリアムズ
8. クビアト+レッドブル
9. ボッタス+ウィリアムズ
10. ヴァンドーン+マクラーレン・ホンダ
11. マグヌッセン+ルノー
12. エリクソン+ザウバー
13. ウェーレイン+マノー
14. ナッセ+ザウバー
15. フルケンベルグ+フォース・インディア
16. ペレス+フォース・インディア
17. ハリアント+マノー
サインツ+トロロッソ
グティエレス+ハース
バトン+マクラーレン・ホンダ
フェッテル+フェラーリ
パーマー+ルノー
[STINGER]
Photo by McLaren Honda/LAT Photographic(マクラーレン) / Ferrari S.p.A / FERRARI MEDIA(フェラーリ)