5℃違ったら大違い!!
真っ青な空が広がる。まるで夏のような鈴鹿上空。
2013F1GP15戦日本GPをのスケジュールが始まった。金曜日の午前1時からと午後2時から、そして土曜日の11時からの3回のフリー走行を経て、午後2時から予選が行なわれ、日曜日の午後3時にレースがスタートする。
午前10時の鈴鹿サーキットの気温はすでに28℃、午後には30℃を越す真夏日になるという予報だ。時々シャワーがくる、という予報もあったが、鈴鹿上空に広がった青空は、その気配をまったく感じさせていない。遠く、鈴鹿山脈方面に朝方広がっていた灰色の雲も、影をひそめている。
土曜日も同様の天気が予想されるが、日曜日は打って変わって気温が下がり、最低気温16℃という予報もあった。予報が当たれば、フリー走行と気象条件が大きく変化する。人はジャケットを羽織ればいいが、マシンはそうはいかない。ブリヂストンでF1タイヤ開発に従事した後にフォースインディアのエンジニアで活躍中の松崎淳エンジニアは、”たとえば気温が5℃違うと、影響がありますか?”という質問に「大違いです」と即答した。
フリー走行のデータを、気温の変化を読みつつセッティングしなければならない。25回目を迎えた鈴鹿のF1GPは、新たなドラマを予感させている。
[STINGER]山口正己