サンパウロ6時間レース開幕!!
ハイダウンフォース仕様に生まれ変わったTS030。
FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦が、ブラジルのサンパウロ市郊外のインテルラゴス・サーキットで幕を開けた。
トヨタ・レーシングはこのレースから、”ハイダウンフォース仕様”のTS030 HYBRIDを投入、アンソニー・デビッドソン、ステファン・サラザン、セバスチャン・ブエミのトリオを走らせるトヨタ・レーシングは、2回のフリー走行で、1位と3位を記録、順調な滑り出しを見せた。
“ハイダウンフォース仕様”は、残り5戦が行われるサーキットが、元々トヨタ・レーシングのターゲットだったル・マン24時間のサルテ・サーキットに比べ、距離が短く速度の高いことから、フロントとリヤ部の空力を見直し、より高いダウンフォースを発生するようにしたもの。
トヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)も、耐久性重視の”ル・マンset”から、サンパウロ6時間レースに向けて、加速時に300馬力のモーター出力が確実にV型8気筒3.4リットルエンジンをアシストする方向でチューンナップされている。
サンパウロ6時間レースは、TS030 HYBRIDが一年前にWEC初勝利を飾ったレース。トヨタ・レーシングは、ル・マン24時間終了後に、ドイツのラウジッツリンク・サーキットで2日間にわたるテストも行い、手応えを得てブラジルに乗り込んでいる。
なお、今回のレースには、アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)組の1台だけが参加、富士スピードウェイで10月20日に決勝レースが行なわれる第7戦には、ゼッケン7号車に、アレックス・ヴルツ/中嶋一貴組が参加する。
公式練習第1回目:1番手(1分21秒881)43周
公式練習第2回目:3番手(1分22秒675)57周
アンソニー・デビッドソン
「今日はTS030 HYBRIDのバランスも良く、タイヤのグリップレベルも十分。テストの成果と共に、納得のいくポジションに満足している」
セバスチャン・ブエミ
「インテルラゴスは1周の距離が短いので混雑は必至。午後にいくつか問題が出たが、気温が上がって来るので、そのコンディションに合わせてセットアップを詰める必要がある。レースは接近戦になるはず。エキサイティングなレースを見せられると思う」
ステファン・サラザン
「パフォーマンスには満足している。 TS030 HYBRIDの感触はとても良く、パッケージは強力だと思う。改善されたTS030 HYBRIDを運転したのは今日が初めてだが、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。良いスタートが切れたと思う」
2013WEC第6戦サンパウロ6時間スケジュール
◆8月31日(土)
フリー走行3:10:20〜1時間
予選:15:10〜25分間
◆9月1日(日)
決勝:正午にスタートが切られる。
※日時はサンパウロ時間。日本時間は上記+12時間。
photo by TOYOTA RACING