バトン+マクラーレン・ホンダ、75周を稼ぐ
バルセロナのカタルニア・サーキットで始まった2016年初めてのF1合同テストで、マクラーレン・ホンダの1日目を担当したジェンソン・バトンが84周を走破した。
◆バルセロナ合同テスト1日目結果(2月22日)
昨年、復帰初年度にパワーユニットのトラブルにあえいだホンダは、
2年目に向けて、”まずは予選トップ10に残ることを目標にしたい”と新井康久代表が語っていたが、初日のポジションは6番手。各チーム1台ずつの参加なので、トップ5のフェラーリ、メルセデス、レッドブル、ウィリアムズ、フォースインディアが2台ずつ来ると、バトン+マクラーレン・ホンダは11番手の勘定になる。
もちろん、初日のタイムを真剣に比較するのは多くの意味は持たないが、テスト直前には、「エンジンの開発が遅れ、熱処理の問題があって5周も持たない?」という噂もあった状況の中で、この周回数は悪くない。
もちろん、F1レースを戦っていることを考えれば、喜べるポジションにははるかに遠いが、トップとの差が2秒以内というのも、新井康久代表が”目標”としていた『Q3進出』が現実的なものとして見えたかもしれない。F1の厳しさを感じながら、初年度よりかすかながら期待ができそうなマクラーレン・ホンダの初日だった。
[STINGER]山口正己
photo by HONDA