カストロネベス、第8戦で7人目のウィナー!!
インディカー第8戦『ファイアストン550』が、6月8日土曜日にテキサス州のテキサス・モータースピードウェイで行なわれ、エリオ・カストロネベスが優勝。今期8戦で7人目のウィナーとなった。チェッカーを受けたカストロネベスは、”お約束”の金網登りを披露して、久々の勝利の喜びを露にした。
舞台となったテキサス・モータースピードウェイは、インディカーシリーズ最大角度の24度というハイバンク角で知られる。1周23秒のうち、15秒以上にわたって5G以上の縦Gが連続してかかることから、オープン3年目の1998年に行なわれたINDY CARシリーズ前身のCARTシリーズ時代に、血液が脳に戻りにくくなることでドライバーが意識不明になる可能性が指摘され、実際にクラッシュが続出してレースが中止になったこともある。
厳しいコースは、ドライバーに肉体的/精神的ストレスを強いることで、レース終盤に近づくに連れて緊迫感を高めていく。それを乗り越えたエリオが狂喜乱舞したのは、そこから開放された喜びも表していた。
この時期のテキサスの日中は30度を越す高温になることもあり、レースはナイトレースとして行なわれた。このため、レースが進むとともに気温が変化し、走行に影響する。レース序盤に速いマシンが、最後までスピードを保てるとは限らない。その状況の中で勝ったのは、名門ペンスキー・チームだった。カストロネベスは、シリーズポイントでもトップを守り、タイトルに一歩近づいた。
琢磨は、予選でギヤボックストラブルに見舞われて21番手からスタート。予選に出走できなかったことで走行時間を制限され、セッティングもままならない状況だったが、その状況を耐えて11位に食い込んだ。
次のレースは来週6月15日のミルウォーキー。1周1.015マイルの225周で闘われる。ここから3週連続でオーバルレースが続く。
photo by INDYCAR
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