98回目のインディ500!勝利を手にしたのは?!
98回目を迎えた湿りかが世界に誇る最大のモーターレーシングイベントであるインディ500の決勝レースが、インディアナポリス州のインディナアポリス・インターナショナル・スピードウェイで行なわれ、シリーズランキング2位のライアン・ハンターレイが初勝利を飾った。
ハンターレイのインディ500勝利は初めてだが、アメリカ人の勝利は、2006年のサム・ホーニッシュ以来8年ぶりだった。
200周500マイルで行なわれたレースは、めずらしく150周までアクシデントが起きず、イエローコーションなしで進んだが、残り50周から、目まぐるしい展開となった。
150周目にチャーリー・キンボールがクラッシュしてセーフティ・カーが導入されると、その後、168周目に、名手スコット・ディクソンが単独スピン!! 再びセーフティ・カー導入。残り28周でセーフティ・カーがピットに逃げてリスタートした最初の1コーナーで、3台が絡んで2台がクラッシュ!! 再スタートしたが、残り8周で、またもやクラッシュ発生!!
ここで赤旗が提示された。レースを止めた理由は、セーフティ・カー先導でゴールをさせないため。コースの清掃とセフティウォールの修復を終え、2周のセーフティ・カーランの後に、残り6周の超スプリントレースとなった。
トップは、ハンターレイだったが、インディ500を三度制しているエリオ・カストロネベスが次の周にトップを奪った。しかし、ハンターレイは動じず、カストロネベスを抜き返して、インディ500初勝利を飾り、子供の頃から夢だった牛乳を飲むセレモニーを実現した。
カストロネベスとの差は、まさに鼻の差のインディ史上2番目の僅差だったが、ハンターレイの勝利は、2006年のサム・ホーニッシュJr以来のアメリカ人優勝者となった。
また、佐藤琢磨は、序盤、23番手からジワジワとポジションを上げ、中盤は後退したが、レースが佳境に入った残り30周辺りからセッティングが決まって再びポジションをあげていた。最後のセーフティ・カーの段階では、5番手に着け、トップ争いも期待されたが、最後のセーフティ・カー出動のキッカケになったクラッシュの際に、路面に散乱していた破片がボディに刺さり、スピードが上らずにズルズルと後退、19番手に甘んじた。
順位 | ドライバー | チーム / エンジン | タイム |
1 | ライアン・ハンターレイ | Andretti Autosport / ホンダ | 2:40:48.2305 |
2 | エリオ・カストロネベス | Team Penske / シボレー | 2:40:48.2905 |
3 | マルコ・アンドレッティ | Andretti Autosport / ホンダ | 2:40:48.5476 |
5 | ファン・パブロ・モントーヤ | Team Penske / シボレー | 2:40:49.5538 |
7 | セバスチャン・ブルデー | KVSH Racing / シボレー | 2:40:50.8881 |
19 | 佐藤琢磨 | A.J.Foyt Racing / ホンダ | 2:41:02.0255 |
次のインディカーシリーズは、5月31日と6月1日決勝のデトロイトでの市街でのダブルへッダー、翌週には、テキサスのオーバルコースのレースが休むまもなく続いている。