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出会いと別れ-その先にあるものは? — アブダビGP木曜記者会見

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グロジャンがロータスとハースについて語った今年最後の木曜記者会見。

木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は、次の6名が参加。

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)
ロメイン・グロジャン(ロータス)
ダニール・クビアト(レッドブル)
ロベルト・メルヒ(マノー)
キミ・ライコネン(フェラーリ)

全員が今年一年を振り返り、グロジャンはデビューから所属し続けて今回で離れることになるロータス、それから来年から所属するハースについて語った。

Q.まずはみなさんにお聞きします。この一年を総括するとどんな一年でしたか? 好きな瞬間はどこでしょうか? まずはロメインからお願いします。
ロメイン・グロジャン(以下、グロジャン):そうだね、好きな瞬間はかなりカンタンだよ。スパ-フランコルシャンのポディウムだね。今年を要約すると、ドライブの観点からするとなかなかいい一年だったと思うよ。マシンはシーズンをスタートさせる上でいいベースラインを持ってた。僕らが期待したほどそれをアップデートすることはできなかったけど、それでもコンストラクターズ・ランキング6位をかけて闘ってるからそこにはかなり満足してる。そう、ロータスと組む最後の年だね。

Q.ダニールは?

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ダニール・クビアト:そうだね、イベント盛りだくさんの一年だったと言えるし、あっという間だったよ。最初はかなりイタかったけど、そこからスタート時に抱えてた問題を乗り越えて行けたのは誇りに思うし、安定してると思ってる。いくつかのレースではいい闘いができたしポイントもゲットできたけど、僕らはいつももっと上を目指してる。ハイライトと言えばポディウムかな。それがベストレースとは言えないにしてもね。ここではもっと高い位置でフィニッシュしたいね。

Q.キミは?

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キミ・ライコネン:まぁ、実際かなり平均的だろうね。去年よりはいいけど、それでも僕らのいるべき位置からはかなり離れてる。ただ、すべてが終わりってワケじゃないから、また来年やってみるよ。

Q.ロベルト?
ロベルト・メルヒ:確かに僕らのスタートは厳しいものだった。テストもできなかったからね。正直、(シーズンがスタートするまで)このマシンをまったく走らせたことがなかったから。だけど、1年で状況はかなり好転したと思ってる。チームもマシンも僕自身もね。最後に走ったレースはかなりよかったと思うし、最高の瞬間はウェットだったシルバーストンの最終ラップだね。シュピールベルク(オーストリア)の予選もかなりよかったよ。

Q.フェルナンド、あなたは今年をどう要約しますか? また、好きな瞬間はいつでしょう?

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フェルナンド・アロンソ:そうだね、タフな一年だったし、確かにシーズン通して難しいくてぺースや信頼性に苦労させられたから、僕らにとっては難しいシーズンだったのは間違いないよ。ただ、個人的にはそれは必要なことだったと思う。僕のキャリアとしては前進した。(フェラーリでの)この5年、タイトルをかけて闘った素晴らしいシーズンを過ごしてきたけど行けたのは2位までだった。だから僕には何か新しいモチベーション、信頼、信用できる新しいプロジェクトが必要だったんだ。その唯一の方法は、またチャンピオンになることだよ。さっきも言ったように難しい一年を過ごしたし、たくさんのことを学んだよ。チームに日本の規律、日本の文化があって、マクラーレン、ホンダとの仕事を楽しんでる。今もすごくポジティブなままだよ。僕は本当にすごくハッピーだし、さっきも言ったように、難しい結果になった今年よりも少しラクになっているハズの来年が楽しみだよ。

最後にルイス、いかがでしょう? 恐らくいい思い出はたくさんあるハズなので、ひとつに絞るのは難しいでしょうか?

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ルイス・ハミルトン:そうだね、なんて言ったらいいんだろう? もちろんそれぞれ違う経験だけど、僕のキャリアではベストシーズンだったし、僕はすごくツキに恵まれてた。僕のチームは素晴らしい仕事をしてくれたからね。たぶん、ベストレースのひとつはオースティンだろうね。僕にとって今年のピークだったと思う。そう、それからこのアブダビにもワクワクしてるし、UAEは第44回建国記念日を迎えるし、僕は44勝目がかかってる。それはまだ達成できてないから、それができたらクールだね(44は自身のカーナンバー)。

Q.ロメイン、あなたにとって別のチームへ移籍するというのは今回が初めてです。初めてF1チームに加わったとき(ルノー/ロータス)と現在の83レースをこなした状態(からハースへ)、それぞれ新しいチームに加わったわけですが、感触としてはどのような違いを感じていますか? 今ある感情はどんなものでしょう? 来年への期待? それとも寂しさでしょうか?

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グロジャン:そうだね、あなたの言ったことでほとんど要約できてるんじゃないかな。離れるのは悲しいよ。彼らとは長年通してチーム以上に家族になってたから。彼らのもとを離れるのはつらいけど、
パドックでは彼らはそこまで離れてないからそれはいい知らせだね。もう一方は、新しいチーム、新しい冒険、アメリカのF1チームに加わることへの興奮は大きくなってる。ワクワクしてるし、ハースへ移籍するのはかなり違う状況だよ。ルーキーとして初めてF1の世界に来た。とにかく学ぶことがすべてだったよ。今は新しいチームへ移籍するし、きっと彼らが欲しがってる経験を僕は積んでると思う。ただ、だいぶ違う状況だね。初めてのときより今のほうが気分は落ち着いてる。もっとラクになってるよ。

Q.ロメイン、フェルナンドは先ほど日本の規律が彼やそのチームに与えた影響についてコメントしていました。ハース・チームとアメリカ的なアプローチに関して、来年あなたはどんな影響を受けることを期待していますか?
グロジャン:そうだね、僕はすでに彼らのアプローチに影響を受けてるよ。ジーン・ハース(チーム創設者/会長)に会ったとき、言葉をキチンと発音して話そうとしてたんだ。それはフランス人にとってはすごく難しくてね。彼らのスピリットは、”さぁ、レースしよう”だから、僕はそれを気に入ってる。彼らの哲学がすごく気に入ったし、アメリカについてますます知識を増やしてる。まだNASCAR(ハースの主戦場)を見に行ってないけど、しり込みしてるわけじゃないし、きっと来年行くハズだよ。チームにはイタリア(パワーユニット供給元がフェラーリ)とイギリスのバンブリー(チームのファクトリー)のあいだでこのアメリカン・スピリットとヨーロッパの基礎が息づいてて、そのすべてがアメリカでまとめられる。素晴らしいミックスになるだろうね。

【翻訳:STINGER】

Photos by
Infiniti Red Bull Racing / Getty Images/Red Bull Content Pool(集合写真、クビアト、アロンソ)
MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team(ハミルトン)
Ferrari S.p.A / FERRARI MEDIA(ライコネン)
Lotus F1 Team(グロジャン)
Force India F1 Team(メルヒ)
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