次に目指すものは? — メキシコGP木曜記者会見
来年はコンペティティブになれるとアロンソ。タイトル防衛を果たしたハミルトンはアプローチを変えるつもりなし。
木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は、次の6名が参加。
フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)
パストール・マルドナド(ロータス)
セルジオ・ペレス(F.インディア)
カルロス・サインツ(トロロッソ)
ウィル・スティーブンス(マノー)
※ハミルトン、ペレス、アロンソのコメントを抜粋して掲載しています。
ハミルトンはタイトルを獲ったあとの目標とアメリカでの控え室での一件、ペレスは母国GPへの想い、アロンソはチームのこれからについてそれぞれ語った。
Q.ルイス、あなたからお願いします。タイトル獲得を実感するために数日ありましたし、ここへは3度のワールドチャンピオンとしてやって来ました。どんな気分でしょう? また、お祝いはいかがでしたか?
ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン):え〜と、オラ(こんにちは)みなさん。コモ エスタース(お元気ですか/地元のペレスの顔を見ながら)?
セルジオ・ペレス(以下、ペレス):そう、コモ エスタース。
ハミルトン:コモ エスタース。メキシコに来られてすごく嬉しいよ。ここへ来たのは今回が初めてだし、ここ数日はリラックスできたよ。そこまで忙しくなかったし、ちょっとパーティーをやったけど今週末にレースがあることを意識してたから、(今週末に)影響するほどはしてないよ。年末にもっとちゃんとやろうと計画してるよ。もっと強く実感するのはまだ先だろうね。毎日ほっぺたをつねってる感じで、(3度目のタイトルを獲得したことが)まだ実際にやったんだって信じられないよ。それに、きっと昨日みたいにすぐに仕事に戻ったから僕はもうレースモードになってるからあんまりそれを考えてなくてね。それでも気分はいいよ。
Q.ありがとうございます。セルジオ、あなたにとって大事な週末で、忙しくなるでしょう。注目が集まることを楽しんでいますか? あなたが夢に想っていたものでしょうか?
ペレス:うん、母国でレースするのは夢だったよ。僕がメキシコでレースしてから12年以上経ってるし、日曜日は僕のキャリアにとって一番重要な一日になるよ。母国のたくさんのファンの前で走るんだから、すごく特別なことだからね。メキシコ人がどんな人たちだかわかるでしょ? だから、結果に関係なく僕のキャリアにとって一番特別な一日になるよ。素晴らしい結果を残したいけど、日曜日には母国のみんなの前で走るっていう夢が間違いなくかなうよ。
Q.ありがとうございます。フェルナンド、オースティンではすばらしいレースをしましたが、残念ながら収穫の少ないレースになってしまいました。ですが、勢いがあることは間違いありません。そういった状況で、内面の強さはどこから来ているのでしょう?
フェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ):そうだね、チームはいい仕事をしてくれてるし、みんな状況を改善するためにプッシュしてくれてる。(改善が見られた最近の)レースに持ち込んだすべての新しいパーツは、僕らが期待したようなパフォーマンスを発揮してくれてるみたいだね。今年のチームの方向性は間違いなく素晴らしいよ。今年はタフだったし、フラストレーションがたまるときも時々あった。だけど僕らはずっと団結して、ひとつのチームとしてひとつの方向性を目指して進んでるから、来年は今年出たいくつかの問題は片付けて行けてると思ってる。だからレースをエンジョイして、マシンがサーキットに合ってるときはもう少しモチベーションが高くなるし、もう少しハードに攻められる。オースティンのケースでは、週末通してすべてのセッションでいつもよりコンペティティブに感じてた。レースのときも同じで、オースティンはきっと今年の僕のベストレースだったんじゃないかな。最初の20周の内の9周はルイスよりも速かったと思うし、この2年半じゃそんなことなかったからね! それはすごくいいニュースだし、僕は間違いなくレースを楽しんでたよ。それに、最後の10周で起きた問題でポイントは0になっちゃったけど、さっきも言ったように今年のそれ以前に感じていたのとは間違いなく違う感触だったよ。
Q.あなたは冬の間にマクラーレンは2秒半削れると思っているとコメントしています。その確証はどこからきているのでしょう? どんな状況ですか?
アロンソ:そうだね、僕らのマシンはいくつかの部分に、かなり根本的な問題だけど、その答え、言い換えると解決方法を見つけるのはそこまで難しくはないハズ。僕らは僕らを除いたほかのチームがとってる方向性を真似る必要があるよ。そこはもうじきあまりペナルティを負わずにリカバーできるようになるハズ。ほかのチームはすでにそれが彼らのマシンに備わってるわけだからね。いくらかはパフォーマンスが自然に向上していくだろうけど、どのチームも冬のあいだに、ものすごい努力をしていくわけだし、彼らもタイムを数秒改善してくるわけだから、僕らはそれを超えて行かないといけない。だけど、僕らは割と楽観的だよ。来年はすごくコンペティティブになれると感じてる。同時に、僕らは現実的に構えないといけない。F1では1年目にQ1落ちしてるチームが次の年にチャンピオンシップを賭けて闘えるようになる方法なんてないことを僕らは分かってる。それはものすごく楽観的な目標だけど、僕らはベストを尽くすよ。
Q.ル
イス、あなたはチャンピオンシップに勝ち、チームもコンストラクターズ・チャンピオンシップを制しました。あなたの今のゴールはなんでしょうか?
イス、あなたはチャンピオンシップに勝ち、チームもコンストラクターズ・チャンピオンシップを制しました。あなたの今のゴールはなんでしょうか?
ハミルトン:基本的にはバランスのとれたアプローチをして行くと思うよ。リスクとリスクを冒し過ぎないってことのバランスね。そこまで(アプローチの方法を)変える必要はないんじゃないかな。もちろん週末はプレッシャーが掛かってないし、エンジョイだね。とにかくこの経験を楽しまないと。それが僕がやろうとしてることだよ。
Q.みなさんにお聞きします。高度(標高の高さ)とロング・ストレートの組み合わせは体力的にどれだけ厳しい要求になりますか? 今シーズンのほかのレース以上に厳しいものになるでしょうか?
アロンソ:日曜日まで待たないといけないけど、そうだね、ここは少し違ったコンディションなのは間違いないね。だから僕らは体力的にも高度に対してもほかのサーキットよりも少し準備が必要だね。僕らが現在走らせてるマシンだと問題ないよ。もし10年前の今より8秒速いマシンだったらかなりタフだったろうね。
Q.ルイス、高度に関して何かコメントはありますか?
ハミルトン:それはえ〜と…どうなるかまったく分からないよ。高地に位置してるから僕は冬のあいだに高度の高いところでトレーニングしたいし、きっと僕らにとっていつもより体力的にタフだろうね。ただ、ここのグリップ次第だね。シミュレーターだとあんまり(グリップが)なくってね。だから明日わかるだろうね。それに関しては明日はもっとハッキリするハズだから。
Q.チェコ(ペレス)?
ペレス:彼が言ったことと同じ意見だよ。日曜日まで待たないといけないだろうし、レースがどう終わるか、終わってから見てみないとね。コンパウンドに大きな問題は無いハズだし、大きな問題は無いと思ってるよ。
ハミルトン:ポディウムにはシャンパンとテキーラ、それからソンブレロ(メキシコの伝統的な麦わら帽子)があるハズだよ。
ペレス:だろうね(笑)
Q.ルイス、グリーンルーム(表彰式前の控え室)でキャップを投げつけた件について、あなたとニコ(・ロズベルグ)は何か話し合いました?
ハミルトン:キャップの件に関しては分からないよ。僕はかなり面白かったと思うけど、それについてはこれといって言いたいことはないかな。
【翻訳:STINGER】
Photo by Force India F1 Team