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「悪夢はないし、チャンスを逃したのが残念」 — バーレーンGP木曜記者会見

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「治るのは時間の問題で、早く走りたい」とアロンソ。

木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は次の6名が参加。

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フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
ロメイン・グロジャン(ハース)
フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)
ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)
マックス・フェルスタッペン(トロロッソ)
パスカル・ウェーレイン(マノー)
※今回はアロンソのコメントを中心に抜粋してあります。

アロンソは開幕戦でのアクシデントに関して、アクシデントの状況や怪我の具合、”ヘイロー”の可能性について語った。

Q.フェルナンド、あなたから始めるべきでしょう。このバーレーンで3勝を挙げていますが、私たちはメルボルンでの事故とその影響について対処しなければなりません。今週末、あなたはここでレースに出ません。それが決まるまでのプロセスとどれだけがっかりしているかについて教えていただけますか?
フェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ):そうだね、確かにちょっとガッカリだよ。僕らはレースをしたかったからね。僕らはファイターでドライバーだし、競争が好きだから。それに、僕らはこのスポーツが大好きだからね。ここへ来て何もできないのはいつだってガッカリで悲しいけど、理解できることだし、この決定を尊重するよ。レースに出られるか決まる最後のタイミングまでトライするし、少なくともフリー走行まではね。(クラッシュ後から)ここまでちょっとツラい日が続いたし、家で少し痛むことはあったんだけど、走るためにアドレナリンが沸いて、あんまり気にしなければ痛みをそんなに感じないわけだし、何とかマシンに乗ってこの痛みを乗り切ってレースに出られると思ってた。だけど、ドクターたちはそれにはリスクがともなうと判断したってワケだよ。そういうリスクを管理しないといけないことは承知してるし、(リスクなどの)すべてのことを最小限にとどめるのは論理的な方法だから、そこはちょっと残念だけど、今選べる手段はそれしかないからね。

Q.今後についてですが、次戦の中国に出られる可能性はどれくらいでしょうか?
アロンソ:そうだね、100%ではないね。でしょ? 8〜10日ほどでまたほかのチェックをしないといけないし、そのあとにまたFIA(国際自動車連盟)が今回みたいに審査をする。安全第一だからね。その次がパフォーマンスだ。きっとすべて上手く行くと思うけど、次のチェックで確かめないとね。

Q.フェルナンド、今週末あなたが走れなくなった怪我の具合はどれほどのものなのでしょうか? また、先ほど言われたようなドクターに言われたリスクとは何でしょうか?

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アロンソ:そうだね、簡単に説明すると、先週の日曜日はOKだったんだ。ヒザがちょっと痛んだけど、すごく痛いわけじゃなかった。ドクターからトラックを離れていいってGOサインも出たし、すべてOKだった。それで月曜日、全体的にちょっと痛みがあったんだけど、そこまでシリアスなものじゃなくってね。だから帰国したんだ。スペインに到着して、痛みは変わらないか少し増した感じだったんで、適切なチェックをすることにした。CTスキャンだね。そしたら肺に小さな気胸症(肺と胸壁のあいだに空気や液体が入り、肺を圧迫する症状)があったんだ。それで、すべてが元通りになるようにドクターから家でリラックスするようにって言われて、この前の月曜日ももう一度スキャンをした。気胸症はほぼなくなったけど、肋骨を少し骨折してるんで、そのままドライブするにはリスクがあるからね。F1はすごく独特なスポーツだし、マシンに乗る位置も独特で、Gの力で骨折した骨が肺の方に移動する可能性もある。腕や足を骨折したのとは違うし、それなら痛みを何とかできるけど、(骨折が)臓器がある胸の中だとできることは少ないからね。

Q.フェルナンドとパスカルに質問です。フェルナンド、肋骨の骨折はアクシデントで発生したGによるものでしょうか、それとも壊れたシートによるものでしょうか?
アロンソ:アクシデントで生じたGだね。その衝撃で、だよ。

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Q.それからパスカル、リザーブ・ドライバーが急にレースに参加しなければいけない状況になった場合、シルバーアロー(メルセデスのマシン)のケースの場合、メンタル的にすぐにマシンを走らせる準備ができますか?
パスカル・ウェーレイン:もちろんだよ。僕は2014年からチーム(メルセデスAMG)のメンバーだし、何日もシミュレーターをこなして何度かテストにも参加して来て、去年はすべてのレースに同行したから、もちろん準備はできてるよ。

Q.フェルナンド、可能な限り素早くコクピットから脱出したいアクシデントだったことは間違いありません。それに関して2つ質問があります。まず、そのような瞬間で、マシンに電気が通っている可能性を考える余裕はありましたか? 完全に壊れたマシンからケーブルが垂れ下がり、油圧のラインが垂れ下がっているのが見えました。恐らくまだマシンの中には高圧電流が流れていたのではないでしょうか? 次に、もしも”ヘイロー”(来年から投入予定のコクピットを覆うドライバー保護のフレーム)が取り付けられていた場合、メルボルンであなたがしたようにコクピットから素早く脱出できたと思いますか?
アロンソ:最初の質問だけど、何も見てなかったよ。とにかくマシンから降りたかったし、とにかく地面に足を付
けて逃げ出したかった。あの時考えられるのはそれだけだよ。ヘイロー・システムについて? あの時と同じように素早く脱出できるかは分からない。そうできると思うよ。だって、そのシステムはあらゆる状況を考慮してデザインされるものだから。転がっていってたときに懸念していた唯一のことは、とにかく頭をぶつけないようにってことだった。ベルトでしっかり固定されてたし、宙を舞ってたけどアクシデントの最中は頭のことを除いて危険をまったく感じなかったし、誰にも接触したくないと思ってた。ヘイローは僕のケースのアクシデントでも恐らく大歓迎だろうね。

Q.フェルナンド、あなたの心の中でアクシデントを振り返りましたか? それによって悪夢を見たりしていませんか?

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アロンソ:いや、どんな悪夢も見てないよ。時々痛みを感じるだけだね。みんな知っての通り、肋骨を折ってる状態で何かしようとすれば痛むものだけど、それを除けば悪夢とは無縁だし、マシンに飛び乗るのが楽しみで、そのチャンスを今回逃したのは残念だよ。チームにはさっさと帰っていいよって言われたけど、僕は”まさか”って答えたよ。マシンの音を聞きたいし、ストフェル(・ヴァンドーン/アロンソの代理で出場するマクラーレンのリザーブ・ドライバー)を手伝いたい。マシンに取り付けた新しいパーツを確認したいし、それらがどう機能するか確かめたい。だからそれに関してはまったく問題ないよ。

Q.フェルナンド、折れているのはどちら側の肋骨ですか? 左側? それが治るかどうかという懸念はないのでしょうか? 肋骨が治らない可能性はないのでしょうか?
アロンソ:回復するよ。すでに気胸症は回復してる最中だから。ただ、肋骨の方が問題だね。骨折したばかりだから、まだ完全にはくっついてない、と言っておこうか。それが問題につながる可能性はあるからね。リスクはごく小さいし、呼吸もずっと問題なかったから。だからリスクは本当に小さかったけど、僕らはみんなリスクをゼロにしたいってことは理解してるよ。肋骨がもう少しくっつくのは時間の問題だし、それに関しては問題ないよ。10日もすれば大丈夫だろうけど、保証はできないからね。きっと10日間、5日間、12日間のどれかだろうね。普通の肋骨(の骨折)だから。

【翻訳:STINGER】
Photos by

Manor Racing(トップ画像、集合写真、ウェーレイン)
SCUDERIA Toro Rosso / Getty Images/Red Bull Content Pool(その他)

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