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残留?それとも移籍? — オーストリアGP木曜記者会見

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木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は次の6名が参加。

エステバン・グティエレス(ハース)
ダニール・クビアト(トロロッソ)
ケヴィン・マグヌッセン(ルノー)
フェリペ・ナッセ(ザウバー)
キミ・ライコネン(フェラーリ)
ダニエル・リカルド(レッドブル)
※ライコネンとリカルドのコメントを抜粋して掲載しています。

ライコネンとリカルドは、フェラーリのシート争いとチーム残留、バクーで話題になった無線の規制ついてそれぞれ語った。

Q.キミ、今週末はフェラーリでの99戦目となります。ここ数戦、フェラーリの戦略的な判断について非常にたくさんの議論がなされました。あなたは何度か間違った判断を下されたわけですが、それに関してチーム内で見直したり、チームとして違うアプローチを採ったりしましたか?

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キミ・ライコネン(以下、ライコネン):いや、僕らはベストを尽くして来たと思ってる。確かにチームの外側の人たちは自分たちが話したいように話すことができる。僕らは彼らをコントロ-ルできないし、それは僕らがやることじゃない。僕らはチームとして、フェラーリっていうひとつのグループとして仕事をして、レースのあとに週末がどうだったかを確認して、いいことと悪いことすべたから学ぼうとしてる。最近は僕らにとってラクな週末になってなかったと思うけど、チームとして何とか上手く状況を改善できたと思うよ。これからのレースで決定していかないといけないことがいくつかあるけど、そこに問題は何もないよ。チームとしてそれを最大限に活かそうとしてる。確かに前回のレースでは特定の状況でいくつか変わった部分もあるけど、それは普通のことだしね。

Q.F1のパドックは、来年、あなたのフェラーリのシートがどうなるのかを予想する伝統的な時期になりました。来年も続投するかについて、ハッキリしていることはありますか?
ライコネン:知らないよ。わかってるのは、僕は今年契約があるってことで、来年がどうなるかはわからない。いろいろ議論がなされてる。毎年いろんな話が挙がるけど、僕がF1に来てからずっとそうだよ。だからそれは目新しいことでもなんでもないよ。いつも同じ流れだよ。みんな自分が話したいことを話せるけど、彼らは実際に何が起きてるかをほとんど把握してないし、僕は契約書にサインしてない。もし僕が決断すればどうなってるかを話すのは簡単なことだけど、今はできない。どうなるか見てみよう。僕らはベストを尽くすし、チームはきっと僕をどうするつもりなのかわかってるだろうね。僕にはそれで十分だよ。それに関して話すことに興味はないよ。チーム以外とはね。

Q.ありがとうございます。ではダニエル、明日はあなたの27歳の誕生日ですね。この2戦は7位でフィニッシュしています。ですが、その前の2戦では勝てるチャンスがありました。それはエンジンによるものでしょうか? それともあなた自身が少し勢いを失ってしまったのでしょうか?

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ダニエル・リカルド(以下、リカルド):何も失ってないよ。カナダでは確かに7位以上も可能だったと思う。2セット目のタイヤにフラットスポットができちゃったし、たぶんそうなってなけければ1ストップ作戦を試しただろうから、そうできてたらまた違った話になってただろうね。バクーはパワー(重視の)サーキットだと思うけど、同時に僕らはレースをしたあとにちょっと間違った方向に入っちゃったってことはわかってた。タイヤにかなりてこずってね。たぶん僕らはとにかく完璧な週末にできてなかったと思う。きっとそれは長くは続かないと思うけど、パフォーマンスに関してはまだ引き出せるものがあるよ。7位より上だったハズだし、それが僕が言おうとしてることだろうね。週末、このサーキットで僕らの力が試される。伝統的に、ここ数戦からするとここは僕らが強い場所ではなかったけど、どうなるか見てみよう。やれることをやってみるし、きっと7位よりは上に行けるハズだよ。

Q.これから数年のシーズンに関して、あなたの契約に関していくつか議論がありました。フェラーリへの移籍に関してです。あなたは今日、少なくとも2018年終了までレッドブルに留まることを認めることができますか?

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リカルド:そう、そうだね(笑)。

Q.それはほかの選択肢を選んだり探したりするよりも、あなた自身の決断によるところが大きいのですか?
リカルド:その通りだよ。両方の可能性があるのは確かだけどね。僕らは勝ちたい。今年はタイトルをゲットするのは難しいけど、僕らが今年いるべき位置には着けてるのは間違いない。それに関しては、今できることは何もない。ただ、来年に目を向けてみて、チームと一緒に過ごしてこれからのことを考えると、メルセデスにチャレンジできるベストな位置に着けると思うよ。

Q.前回のレースでは、キミを含めた何人かのドライバーは無線の規制にてこずっていました。無線のルールが新しくなり、今シーズンはここで9戦目を迎えるわけですが、この件についてみなさんのスタンスを聞かせてください。ルイス・ハミルトンはステアリング・ホイールのセッティングをすべての覚えるのは不可能だと語っています。みなさんはその意見に同意しますか、それとも問題なく仕事をこなせるでしょうか?

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ライコネン:問題ないと思うよ。特定の状況ではあなたが話したいような問題が出ることは確かだけど、ルールはルールだし、それは誰にとっても同じことだからね。それが何なのか大体わかってたけど、ハッキリさせたくてね。ただ、それで何も変わらないよ。それは100%把握しないといけないことじゃなかったし、僕らは問題を抱えてた。それで問題ないと思う、でしょ? そういうものだから。

Q.ダニエル、あなたはルイスに同情しますか?
リカルド:うーん(笑) あんまりかな。それがルイスだからじゃなくて、誰であろうとね。レースの日は自分自身のことを考えてるし、日曜日のその2時間のあいだは誰であろうと同情はしないよ。そう、キミが触れたようにね。そういうものだから。ルールだし。できることは目の前にあることだけだし、もしレース中に上手く行かないことがあれば、チームはそれを直すために特定の手順を僕らに教えることができる。たとえば電気系とかそういったものだね。ただ、エンジンモードとかそういうことに関してはやることがたくさんあるけど、覚えておかないといけない。もしくは少なくとも、どこに何があるかすべて把握しておかないといけない。だから僕はそれになれないといけないと思うけど、問題ないと思うよ。

Q.キミ、7月だけで最大100ポイント稼ぐことが可能です。シーズン後半戦でチャンピオンシップを闘って行くには、その100ポイントの中からどれぐらいが必要ですか?

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ライコネン:もちろん可能な限り多くゲットしようとトライするよ。1ヶ月だけじゃ全体の流れは変わらないと思うけど。シーズンが終わるまで先はまだかなり長いし、いろいろなことが起こるだろうしね。大事なことは、レースがあるときはベストを尽くすし、可能な限りたくさんポイントをゲットしようとトライしてる。それ以外の計画は考えなくていい。毎戦、いつものように取り組んで、いい結果を残したいよ。

Q.ダニエル、あなたのチームメイトのマックス・フェルスタッペンも2018年まで残留することが確認されました。 彼との関係性がどう発展していくと思いますか? それともその話をするにはまだ時期尚早でしょうか?

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リカルド:長期的なことをどうなるか予想するのは難しいね。(フェルスタッペンがチームメイトになってから)数戦してハッキリしてることは、いい状態ってことだよ。マックスが来て、バルセロナで少し雰囲気を作った。間違いなくクレイジーな週末だったし、そこからいい状況になってると思うよ。モナコは彼にとって確かに上手く行ってなかったし、彼もそれを真摯に受け止めてる。ある意味で僕らは新しいチャレンジ、新しい競争に成功したワケだから、きっとチームを正しい方向にプッシュできると思うよ。そこにはきっとライバルとしてのバトルもあると思う。そういう闘いがあるっていうことが、僕らがこれからもっと頻繁に勝利を賭けて闘えてるってことを意味してるんだろうね。でも健全な闘いをしないとね。成熟していれば、日によっては相手の方が上手くやってるってことを認めることができるし、それでお互いリスクペクトできる。たぶん、何もないのにアレコレ言い始めたら上手く行かなくなり始めるんだろうね。懸命に取り組んでいくだけだし、今のところ問題はないよ。

【翻訳:STINGER】
Photo by 
Ferrari S.p.A / FERRARI MEDIA
Red Bull Racing / Getty Images/Red Bull Content Pool
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