ハミルトン、「僕はチャンピオンだってことを忘れないでほしい」 — 【マレーシアGP (日)】
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チーム【マレーシアGP 決勝 / コメント】
◆ルイス・ハミルトン(F1 W07 Hybrid/04)
「マックス(・フェルスタッペン)は僕のピットのウインドウ(タイミング)にいたから、とにかくそこからどいてもらうためにプッシュしたよ。ほとんどそれができてたと思う。ただ、そしたらストレートでとにかく突然パワーがなくなったんだ。正直、僕からするとそれで悟ってほしい」。
「その一方で、過去2年間、僕らはもっとも成功を収めてきたわけだし、それにはすごく感謝してるよ。チームのみんなはとにかくハードワークをこなしてきてくれてるし、僕らは今、みんな痛みを感じてる。レースをリードしてたのにマシンにトラブルが出て、マシンを降りたんだ。現時点でポジティブなことを話すのはかなり難しいよ」。
「テレビのインタビューでも言ったけど、(今年の全チーム分を合計して)メルセデスは43基のエンジンを造ってて、それに加えて僕は3基余計に造ってもらってるからもっと多くなってるかもしれない。だけど、全部じゃないにしてもトラブルのほとんどが僕に起きてる。それを受け入るのは明らかに難しいよ。ただ、僕は彼らを100%信頼してる。彼らと仕事をしてきて今年で4年目だけど、僕はガレージ、それからファクトリーで働いてるみんなのことを100%信じてる。僕はここが好きだし、彼らがいてくれなければ、僕はこの2年のチャンピオンシップを勝つことができなかったと思う」。
「今は確かに厳しい時期だし、シーズン通してそうだったけど、きっとこれは、ここから持ち直して闘い続けるために、僕の意思、スピリット、それから人として僕が何者なのかを計る試練なんだと思う。どう落ち込むかじゃなくて、どう巻き返しをするかなんだ。それは僕だけじゃなくて、チームのみんなにとってもそうなんだ。僕のメカニックたちが目に涙を浮かべてるのを見たし、僕は僕らみんなが痛みに耐えてるってことをわかってる」。
「ただ、さっきも言ったように、大事なことはどう再編成するかなんだ。僕らはこれまでに築いてきたものが何なのかを心に留めておかないといけない。短期間の中では見た目はあまりよくないだろうし、今年の長期的な点からも大したことじゃないかもしれないけど、それでもポジティブなことはたくさんある。まだ5戦残ってるし、今週末みたいなパフォーマンスを発揮できればまだチャンスはあるよ」。
「僕らはきっと今日から学ぶ。チームのみんなはエンジンを持ち帰って、何が起きたのかを把握してくれると思う。僕らはエンジンの問題が出るたびにそれを取り除いて、原因を特定してきた。それで、来年これを再発させないようにすることで、よりよいポジションに着かせてくれるかもしれない。僕にできることは、今週末やったことだけ。正しくこなして可能な限り集中して、今回みたいなパフォーマンスを発揮し続けてマシンをまとめられるように祈るよ」。
「僕はまだ自信も希望も失ってない。それはパワフルなことだよ。ちょっと神とか何か大きな力が介入してるように感じちゃうよね。だけど、僕はまずここにいらるっていうチャンスに恵まれてるし、この素晴らしいチームでたくさんの素晴らしい人たちに囲まれながらたくさんの勝利を挙げて、何度も記録を破ってこの2年のチャンピオンシップを制してきた。今はいい気分じゃないけど、そういったすべてのものすべてに感謝しないとね」。
「もしもすべてをやり尽してからシーズンが終わったとき、なにか大きな力が僕をチャンピオンにすることを阻むなら、それを受け入れないといけないね。全力を尽くしてすべてやり尽くしたってことがわかっててシーズンを締めくくってる限り、自分にできること、みんなでできることをやれたんだったら、それ以上望むものはないよ」。
「僕はワールドチャンピオンだってことを忘れないでほしい。僕は大丈夫だから」。
【翻訳:STINGER】
ドライバー顔写真:MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team