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トラックの外でも”史上最強”? — アメリカGP木曜記者会見 ハミルトン編

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ワールドチャンピオンにはF1だけじゃ物足りない? トラックの外でも”史上最強の俺たち”を目指すハミルトン。

木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は次の6名が参加。

バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)
ロメイン・グロジャン(ハース)
ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)
ニコ・フルケンベルグ(F.インディア)
ケヴィン・マグヌッセン(ルノー)
セバスチャン・フェッテル(フェラーリ)
※ハミルトンのコメントを中心に抜粋して掲載してあります。

■ほかのドライバーの会見の模様はコチラ

アメリカを第2のホームレースと考えるハミルトンは日本GPの会見での”一件”やそれに対する反応、人気ゲームソフトのコール・オブ・デューティ・シリーズへの出演について、また、ハミルトンの”一件”を受け、ドライバーたちはこの会見の現状についてそれぞれ語った。

※ハミルトンが出演するコール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェアは、「史上最強の俺達になろう」がキャッチコピーの戦争を題材とした人気FPS(主観視点でプレイするシューティングゲーム)。

Q.ルイス、あなたの番です。昨年のワールドチャンピオンで(インディアナポリスを含めて)4度のアメリカGPウィナーです。アメリカの番組、エレンの部屋(ハリウッドスターやセレブなどをゲストに迎えるアメリカ版の徹子の部屋のような人気番組)に出演するなど、すでに忙しくされています。また、コール・オブ・デューティの出演も明らかになりました。新しいチャレンジについて教えてください。

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ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン):みなさんおはよう。そう、運よくエレンの番組に出られたし、あれはファンタスティックだったよ。僕はアメリカにいるのが好きで、今回は新しいファンにアピールするいいチャンスだったと思うよ。その番組の観客のほとんどがF1のことを聞いたことがないのは間違いないだろうし、彼らは新しいらしいこを学ぶために耳を傾けてくれたよ。ヘンな感じだったね。(F1関係者は)エレンの番組には誰も出てないと思うからかなり誇らしいよ。

Q.コール・オブ・デューティに関しては?
ハミルトン:そう、コール・オブ・デューティ。毎年、冬のあいだにプレイしてて。1年通してプレイしてはいるんだけど、特に冬だね。それに出演できるチャンスが巡ってくるなんてね。飛びついたよ。だから冬が待ちきれないよ。一緒にプレイしてる友だちがいるんだけど、彼にはまだ教えてない。どっかで読んじゃうかもしれないけど。でも、僕がゲームに出るってことは彼に教えてないから、彼とプレイするときに僕が画面の中にいたら、きっとビックリするだろうね。

Q.仕事の話に戻りましょう。残りのレースで稼げるポイントがまだ100ポイントあります。(ランキング首位のニコ・ロズベルグとは)33ポイントの開きがあります。遅れを取り返すには何勝かする必要があるのは確かです。ここでの戦績を考えれば、オースティンはあなたにとって理想的な場所です。ここではこれまで開催された4戦のうちで3勝を挙げていますね?
ハミルトン:そう、オースティンはずっとそうだった。アメリカはいつだって僕にとっては”いい狩場”だったし、1週間前からすでに来てたから、また闘うのが楽しみだよ。ここはファンタスティックなトラックだね。デザイン面ですごくいい仕事をしてるよ。(トラック幅が広いため、)F1では数少ないオーバーテイクのいいチャンスがあるトラックの一つだね。

Q.またこの話題になって申し訳ないのですが、また先程携帯電話で写真を撮られていたので教えて下さい。前回のグランプリでその行為は大きな話題になりました。今回はそれに関してあなたの考えをハッキリさせるチャンスでもあります。言ってしまえば、その態度です。
ハミルトン:さっき(グロジャンに撮影を頼んで)写真を撮ったけど、僕はみんなの質問とその受け答えが終わるのを待ってから撮ったよ。それを考慮してほしい。ただ写真を撮っただけだよ。いい写真だしね。みんなが収まってるしね。

Q.ルイス、先週、足に問題を抱えていたようで、バルセロナでの(2017年タイヤの)テストに参加できませんでした。今は100%大丈夫ですか? 何があったのでしょう?

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ハミルトン:100%大丈夫。そう、気分も最高だよ。この1年、ずっと両足に痛みがあってね。それはランニングで誘発しちゃうんだけど。フィジオ(医学療法士)はとにかくストレッチをして、時間が経てば治るっていう話だったんだけど。(テストのときは)朝起きると以前よりずっと痛むようになってて、痛みが収まらなかったんだ。(今は)ほんの少しだけね。一番大事なことは、ここへフレッシュな状態で到着して、気分を以前よりもよくすることだった。いい状態になったのは今週になってからなんだ。

Q.ルイスは前回の日本での(木曜)記者会見で、飽きられたり退屈だと言うことで会見のフォーマットを変更する必要があるとコメントしていました。そこで、この25分のあいだ喋っていないみなさんにお聞きします。後列に座っているドライバーとニコ・フルケンベルグです。今どのぐらい退屈ですか? それから、この会見をもっと有意義なものにできたと思いますか? 一番笑っているロメイン、あなたからお願いします(笑)< /div>

ロメイン・グロジャン(以下、グロジャン):あぁ、ありがと(笑)。 すごく楽しかったよ(笑)。 僕は触っちゃいけないメーカーの(ハミルトンの私物のスマートフォン)で写真を撮っちゃった。僕はマイクロソフトの大使だから。

ハミルトン:ゴメン!

グロジャン:きっと問題になるね(笑)。 時差ボケのせいってことにしよう。それじゃダメだね。うしろの席に座ってるときは質問されないけど、それはわかってる。そういうものだもんね。そこは改善の余地があると思うよ。とにかく黙ってます(笑)。

Q.ニコ、あなたは前列ですが、どうですか?
ニコ・フルケンベルグ:そうだね、今日は静かだね(笑)。 (ハミルトンを指しながら)質問は彼に集中してるから、僕にとってはラクな仕事だよ。

Q.バルテリ?
バルテリ・ボッタス:そうだね。ラクだね(笑)。 僕らが楽しみなのは明日だし、今日がどうであっても速くなるワケじゃないからかまわないよ(笑)。

Q.ケヴィンは?
ケヴィン・マグヌッセン:そうだね、改善の余地はあるよ。ただ、こういうものだから。

Q.ルイス、あなたは最近ツイッターで(メッセージのやりとりができないように)ジャーナリストをブロックするようになりました。なぜそんなことをするのか理由がわかりませんし、私たちはあなたのキャリアの初期に、あなたをかなりサポートしてきました。どうしてでしょうか?
ハミルトン:僕はソーシャルメディアのすべての部分を管理してるわけじゃないんだ。それは僕のスタッフがやってくれてね。僕はアジアからこっちに来て、それからメッセージを受け取った。誰がブロックされたか、されてないのか把握してなくて、(自身に)何か思惑があるわけじゃないよ。ネットに割ける時間もそんなにないし、そういうことをする時間もね。メディアだけにやったんじゃにと思うよ。(ブロックの対象は)たくさんいたと思う。僕のケータイを見てみてよ。(操作をするための)アプリも入ってないから。”つぶやき”も投稿してないよ。

Q.ルイス、ファンからの質問です。今年、モハメド・アリとプリンスという(ハミルトンと同じ黒人の)二人のスターが亡くなりました。アメリカ好きのあなたにとって、スポーツマンとして何か影響を与えましたか?
ハミルトン:そうだね、僕はその二人を見て育ったから。彼の音楽がすぐ頭に浮かぶし、父さんはいつもプリンス(の曲を)をかけてたから、それを聞いて育ったし、今でも……勝ったレースのいくつかで、彼が亡くなる前からプリンスの曲を聞いてたからね。

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セバスチャン・フェッテル(以下、フェッテル):え、レース中に聞いてたの?(笑)

ハミルトン:ちがうちがう(笑)、レースの前、そりゃそうでしょ(笑)。

フェッテル:(笑)。

ハミルトン:彼の音楽は生き続けるし、それを僕らに残してくれたことは素晴らしいことだよ。それからモハメド・アリはすごい人だった。彼と会うことができたのはすごく嬉しかったけど、その時は彼の病気がかなり進行してたから、あんまり話ができなかったのが残念だよ。彼と冗談を言ったり、普段聞けない話を聞かせてもらいたかったけど、会えただけでもアメージングな経験だよ。本当に残念だよ。僕は2レース前、ちょうど「ランブル・イン・ザ・ジャングル(アリの伝説の一戦)」を見てたんだ。彼の経験は人々を奮い立たせるものだし、それは、どんな問題、状況であっても僕らの日々の生活に活かすことができるものだよ。

【翻訳:STINGER】
Photos by
Ferrari S.p.A / FERRARI MEDIA
Force India F1 Team
PIRELLI / STUDIO COLOMBO
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F1 ポイント・ランキング

F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

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