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アロンソが考える世界最高のドライバーとは? — バーレーンGP木曜記者会見

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すでに勝っているモナコに加え、インディ500とル・マンにも勝って世界3大レース制覇を目指すアロンソ。

木曜日恒例のドライバー記者会見。昨年末から取り入れられた2部構成の会見パート2には次の3名が参加。

【パート2】
フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
ケヴィン・マグヌッセン(ハース)
ジョリオン・パーマー(ルノー)
※アロンソのコメントのみ抜粋しています。

質問はやはりインディ500に参戦するアロンソに集中し、インディ500までの予定やどうそなえるか、F1以外のカテゴリーにかける思いを語った。

Q.このバーレーンで2勝しているフェルナンド、今回あなたにお聞きしたい唯一のことはインディ500についてです。F1ドライバーがそれに参戦するのはしばらくぶりです。あなたとF1にとってどんな利点がありますか?

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フェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ):あなたが言うように、今では珍しくなってるね。昔は世界最高のドライバーが世界最高のマシンに乗って世界最高のレースをしていたと思う。そこからスポーツがもっとプロフェッショナルになって、みんな完全に1つのシリーズに集中するようになった。時間の経過とともに変わっていったんじゃないかな。今年、僕らにはそのチャンスが巡ってきた。新しいことをするのにワクワクしてるよ。もし僕が世界最高のドライバーになりたければ、2つの方法がある。F1で8回タイトルを獲る。マイケル(ミハエル・シューマッハ)より1回多くね。それはかなり無理そうだけど。2つ目はほかのシリーズで勝つことだよ。それはすごくチャレンジングだし、同時に魅力的でもある。(インディカーへの参戦の)背景にはそういう理由があったんだ。チームにとってもどう転んでもウイン-ウインだしね。F1にとってもいいことだと思う。僕たちは北米の大きな市場に対して何年も取り組んできた。今そこへ行ってインディカー・シリーズに敬意を表するのはいいことだと思うよ。インディにとってもF1ドライバーが何人かいたり、マクラーレン・ホンダにとってもプラスだろうね。チームとして、同じ日にモンテカルロとインディ500が開催されて、2つのマクラーレン・ホンダが違うシリーズに出るっていうのはモータースポーツ・ファンにとってアメージングなことだろうね。さっきも言ったように、誰にとってもどう転んでもウイン-ウインなシリーズなんじゃないかな。

Q.(インディ参戦に向けた)準備に関してですが、レースまでに何日ほど走れると予想していますか? また、どのような準備ができると思いますか?

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アロンソ:まだ決まってないよ。まだ計画中。だから現地でどうなるかは100%キッチリ答えることはできなくてね。現時点での来週の計画はアラバマ(23日におこなわれるインディカー第3戦)のレースを観て、現地の状況を確認するためにチームのメンバーと会うよ。多分、レースのあとの月曜日にシート合わせをやって、それからレースをするためにロシアに飛ぶ予定だよ。ロシアのあとは何日かシミュレーターを使うためにインディアナポリスに行って、上手く行けばマシンもテストするけど、それは100%確実ではないね。そしたら次はスペインGPがあって、そこから日曜日のうちにアメリカに向かう。(インディ500の)フリー走行が月曜日の昼間にあるからね。だからこれから間違いなく忙しい週が続くよ。飛行機の中で過去数年の動画なんかをチェックして、可能な限り素早く学ぶよ。マシンやサーキットに慣れることとか、戦略とかレースの仕方自体とか、そこでは必要とされるスキルが(F1とは)まったく違う。(マシン間の)近さだったりスピードだったり、学ばないといけないことがたくさんあるし、まだ準備ができてない。現時点ではね。ただ、可能な限り素早くそれに合せていくことに自信はあるよ。

Q.この会見の前に(パート1で)ルイス・ハミルトンとセルジオ・ペレスがあなたのチャレンジについて語っていました。あなたは燃料やタイヤのセーブ、タイヤのケア、それからトラフィックの切り抜け方など、レース・マネジメントはズバ抜けていることから、二人ともこのチャレンジが上手くいくだろうと話していました。それらが役に立つと思いますか?
アロンソ:うーん、そうでもないかな。決める前にそのことは考えてなかったよ。今はまだ準備ができてるとは感じてない。でも挑戦することを恐れないし、いい結果を残せない可能性も恐れないよ。ただ、同時にすごく大事な日々がこれから待ってるってこともわかってる。もしもいつか三冠王(モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レースを制覇)になりたければ、このステップははずせない。チームとして、今年はその最高のチャンスだよ。

Q.フェルナンド、2つお聞きします。まず、もしまだロン・デニスが代表だった場合と、もう一つはもし今年、戦闘力の高いマシンに乗っていたなら今回のチャレンジはなかったと思いますか?
アロンソ:最初の質問はたぶんダメだっと思う。ザク(・ブラウン/エグゼクティブ・ディレクター)は僕が一緒に働いてきたほかのチーム代表やボスの中で一番大きなビジョンを持ってる人なんだ。彼はモータースポーツの違ったビジョンを持ってる。F1だけに集中してるわけじゃなく、マクラーレンをもっと広い視野で考えてる。マクラーレンは何度かル・マンに勝ってるし、これまでにインディ500に何度か勝ってる。彼は本物のレーサーだと思うよ。ザクが去年チームに加わってくれたことは素晴らしいと思うよ。

Q.フェルナンド、ル・マンに参戦するつもりはありますか?

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アロンソ:わからないよ。カナダとバクーのあいだでしょ? 乗り継ぎがいくつあるか確かめないと(笑)。 ウソ、それも確かに……それも今年可能性があるものだよ。ザクはアメリカ人でインディ500をプッシュしてて、フランス人のエリック(・ブーリエ/レーシング・ディレクター)はル・マンをプッシュしてるから、僕は同じタイミングにレースをプッシュする二人のいい友達がいるってことになるね。マクラーレン・ホンダのパートナーシップでインディ500に出られるんだからすごく魅力的な年だよ。ル・マンは可能な限り早くやりたいものの一つだね。それが来年かそのあとになるかはわからない。最優先はF1だから、今年みたいにF1とほかのシリーズに同時に参戦できるなら最高だね。そうならないならF1しかやらないよ。

【翻訳:STINGER】
Photos by 
INDYCAR/Mark Ferguson
McLaren Honda
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