可夢偉のチームがなくなっちゃう?! — ホットライン rd.14 シンガポールGP 2/2
◆”つづく者たち”の華麗なる争い!
羽端:レースとしてもね、まあシンガポールはちょっと特殊かもしれませんが、メルセデスはやっぱり速いとして、では、今年のセカンド・ポジションはどこなのか?
STG:今回を含めて後半戦を観ると、結果としてはレッドブルなんでしょうけど、シンガポールではフェルナンド・アロンソのイタリアン・レッドが光ってましたからね。
羽端:レッドブルなのかフェラーリなのか、はたまたウイリアムズなのか。
STG:セフティカーがもうちょっと早く退去していれば、フェルナンドがレッドブルの前でゴールしたかも。
羽端:そのバトルが激しくなってきたのもおもしろいと思いました。
STG:ですね。事実がどうかというより、面白く考えられればいい、という考え方からすると(笑)。
羽端:レースって、首位だけを決めているんじゃないと思うんですね。争いごと、なので。バトルはいろんなところにある。
STG:まさしく!
羽端:ある人がイタリアのテレビ局によるF1中継放送を、何かの機会で見たんだそうですよ。そうしたら、仮に上位のポジションがもう安定してきたとしますよね。そうすると、10位争いでも何でも、要するに競り合ってるところをひたすら映すんですって。
STG:なるほど。それは初耳ですが、イタリアならありそうですね。
羽端:何というか、順位じゃない、バトルこそがレースなんだと、それがそのテレビ局の狙いであり判断なんでしょうね。
STG:いずれ、バトルはバトルってことで。
羽端:まあ視聴者を番組の最後まで引きつけておくには、独走する首位を撮ってもしょうがない、と。それだけのことかもしれないですけど(笑)。
STG:あはは、確かに。でも、それがトップ争いだったらもっと面白い、ってこともあるけれど。
羽端:それで、これも想像でしかないんですけど、”国際映像”だからというのは理由にならないんじゃないか、と。イタリアではそういう放送ができるというのは、国際映像としてデリバリーされているものから、テレビ局によるチョイスは可能なのでは?
STG:いや、国際映像は国際映像と思いますけど。
羽端:・・・・だから、各国のテレビ局には、おもしろいF1放送を期待します、と。言いたいのは、それだけ(笑)。
STG:ご同慶の至りでございます、って、まぁ、喜ばしいことじゃないですけど(笑)。
羽端:そして、ケータハムには、もう”声もない”というのが実感。
STG:う〜ん、鈴鹿に備えて、小林可夢偉にゆさぶりをかけるためにワザとやったんじゃないか、と思ってしまいました。
羽端:遅いのはしょうがないとして、スタートくらいしろよ、と。
STG:まぁ、フォーメーション・ラップはスタートしましたけど(笑)。もっとも、最強のメルセデスでさえ、今回もニコのステアリングにトラブルを誘発した今年の規則、というか・・・・。
羽端:鈴鹿で、彼ら(ケータハム)はどうするんだろう? これがむしろナゾで、このナゾをどう解くのかなと。そっちの方に興味がある(笑)。
STG:ですね。可夢偉から、どうやって金を引きずり出すか、そんな状況が見え隠れして、いや、実際にはどうかわからないけれど、シンガポールの会場での状況は、いつ辞めてもおかしくない光景がチラホラだったようだし。
羽端:複雑ですね。
STG:外野から勝手なことを言ってしまうと、可夢偉が一昨年、ザウバーを辞めるときに、”勝てるチームにしか興味がない”というのは正しかったかな、と。
羽端:というと?
STG:勝てるかどうか以前に、遅いチームには、こういうゴタゴタがあることを、可夢偉は天性のカンで感じ取っていたんじゃないかと思うわけです。
羽端:う〜ん。
STG:ともあれ、チーム消滅かも、という心配までしつつ、ちょっとドキドキしながら鈴鹿を待ちましょう。
【西湘-西八王子】
Photos by
Caterham F1 Team / LAT Photographic (可夢偉、ケータハムのピット、可夢偉)
Ferrari S.p.A / FOTO STUDIO COLOMBO (アロンソ)
Pirelli & C. S.p.A. – Pirelli Tyre S.p.A / Andrew Hone (マッサ)