どちらがチャンピオン?!–最終戦のタイトルマッチの行方
いよいよ、決着の時が来た。ニコ・ロズベルグか、ルイス・ハミルトンか。2016年の王者が、週末のアブダビGPで決まる。
第20戦ブラジルGP終了時点で、ニコ・ロズベルグ367点、ルイス・ハミルトン355点。その差は12点になった。優勝は25点なので、ハミルトンは優勝すれば逆転、に見えるが、ロズベルグが2位に入ったら、縮まる差は7点だけ。つまり、いまさらだが、12点以上の差が付かないことには、ハミルトンにチャンスはない。
表を見てみよう。
最上段の1〜10は、順位。その下が、その順位でゴールした時のポイントだ。
①ブルー:ハミルトンの順位に関係なくロズベルグのチャンピオン決定。
②イエロー:ハミルトンにタイトルの可能性あり。
③レッド:ハミルトンに権利なし。
つまり、ロズベルグは、3位までに入ればタイトルは安泰。だが、もし、ハミルトンが優勝して、レッドブルの2台にロズベルグが先行されたら、世紀の大逆転が起きる。
また、もし、ロズベルグがリタイアするようなことになったら、ハミルトンは4位まで、タイトルのチャンスが転がり込んでくる。
改めて、情報が多いほど、レースを面白くみることができると考えると、二人の一挙手一投足がきになってくる。
ところで、二人のどちらにチャンピオンになってほしいかはそれぞれ思い思いだろうが。ルイス・ハミルトンの方が腕が上だから、という考え方もあるかもしれないが、いや、今年のロズベルグは進化した、という観方もある。
ひとつ、こんな観方も加えてタイトルの行方を観るのも面白いかもしれない。それは、ロズベルグとハミルトンが”対等”になって、2017年を闘う準備段階、と考えること。つまり、タイトル未経験のロズベルグがチャンピオンを獲得し、自信をつけたディフェンディング・チャンピオンとして、最強のハミルトンと一騎討ちをする、ということだ。
今週末に、2017年の運命(?!)が決まる。
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Photos by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team