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ワールド・チャンピオン-ジェンソン・バトン–記者会見 1/3

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—-今の感情は? ホッとしている? それとも喜び? それとも全部が混じっている?
ジェンソン・バトン(以下JB) まだレースをしているようだよ。マシンを降りてもまだまだ全開といった感じ。

—-ワールド・チャンピオンを取ってホッとした?
JB どちらかと言うとエクスタシーだね。今までのいい思い出も悪い思い出も全部吹き飛んだよ。今シーズンだけでなく、今まで全部のね。

特に今シーズンは出だしは最高だったのに、ここ数戦は、予選でトラブルがあったり、何らかの不具合のせいでストレスの溜まるレースをしていたからね。その日のマシンのパフォーマンスを最大限に引き出せないと言うのはドライバーにとっては苦痛なことなんだ。それから、最近は雑誌や新聞を読みすぎたよ。否定的なコメントがあると、ドライバーとして最善を尽くしているときには堪えるものなんだ。だけど今年は肯定的な意見が多かったから嬉しかったかな。今年のパフォーマンスを見れば肯定的であることは当然だけどね。

チーム(ブラウンGP)は物凄く努力したと思う。シーズン前の混乱を考えれば、この結果を出すために裂かれた労力の膨大さがわかる。今までのF1でこのようなシーズンを過ごしたチームはいなかったんじゃないかな。だからここにこうしてワールド・チャンピオンとして座っていることは非常に誇らしいし、個人的にはこのポジションに値するほどのものを注ぎ込んだと思っている。年間16戦を戦ってそのなかで1番のドライバーであること、これがワールド・チャンピオンなんだ。

今夜のボクのフライトはキャンセルされたって聞いたから、一晩中言い続けるよ『ボクはワールド・チャンピオンなんだ!』ってね。

今日のレースは難しかったけど、今までのレースで一番よかったと思う。終わった後での感情でそう感じたよ。なかにはオーバーテイクが非常に難しいドライバーもいたけど、やらなければいけないときにボクはやった。だからこそこうしてワールド・チャンピオンなんだ。

周りの人たちは色んな形でサポートをしてくれたし、ボクはそれを必要としていた。過去にそういったサポートを必要としないような態度をしていると受け取られたこともあるかもしれないけど、それはただカッコつけているだけだよ。弱みを見せることは恥ずかしかったりストレスになったりすることもあるからね。だけど今だからこそ言える。様々なサポートがあってこその今なんだ。今日はレースに勝つことはできなかったけど、ボクにとっては勝ったも同然だった。そう、それでワールド・チャンピオンになったんだ! やった! やってやった! 何度でもいうぞ、ボクはワールド・チャンピオンなんだ!
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—-抜けない相手、特に小林の後ろには長くいついていましたが、イライラさせられたのでは?
JB アイツはハッキリとイカレてるよ。経験不足からくることかもしれないけど、ブレーキング・ゾーンでやたらと動き回って抜くのが難しいったらない。中嶋も苦労させられてたよね。他のドライバーはタフに攻めてたけどフェアだった。小林はただちょっとクレイジーすぎた。彼の立場は見直されることになるはずだよ。

ボクのマシンはストレートで速いのはわかってたんだけど、それと引き換えにダウンフォースは少ないわけだから最後の3つのコーナーではマシンと格闘しながら前の車の後ろにピッタリとついて抜けるように試みたんだ。だけど何度やってもピッタリはつけないから、ブレーキで勝負するしかないと作戦を変更した。リスキーだと言う人もいるかもしれないけど、ボクはそうは思わない。(チャンピオンを取るためには)ルーベンスよりも前か、すぐ後ろかにいないといけないことはわかっていた。

マーク(・ウェーバー)は凄く速かったし、ルーベンスも2位にいたから、ボクは5位に入らなければならなかったんだ。結果はそうはならなかったし、勝つこともできなかったけどチャンピオンシップを確定するために全身全霊を注ぎ込んでそれを成し遂げた。

やっぱりこのレースはボクにとって過去最高のものだったね。最終戦を待たずにチャンピオンを決めることができて誇らしいよ。中にはもっと早い段階でチャンピオンを決められたと思っている人もいるかもしれない。でもこれがF1であり、優秀なドライバーを優秀なチームが多数しのぎを削ってるんだ。特に今年はコンペティティブなマシンが多かったし、だからこそ勝つのは非常に難しいことだったんだ。

—-ルーベンスの3回目のピットストップまでは本当にどうなるかわからない状況でしたね。
JB そう、ルーベンスは3位か4位を走ってたんじゃないかな?

—-ルーベンスは4位でした
JB そのときボクは5位だったんだ。いや、6位か。ルーベンスはボクより4ポイント取らなければいけなかったから6位でよかったんだ。当然レーシング・ドライバーとしてセバスチャン(フェッテル)を前に行かせたくはなかったんだけど、前につかえてしまったタイミングに行かれてしまった。でも6位を守る自信はあったし、今日のレースは6位で十分だったんだよ。

(翻訳:Noah Sellen / 編集:Moto)
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