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しゃべりすぎ(?!)のセブ–歴史に残るフェラーリ初勝利と歓喜の饒舌!!

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決勝終了後の恒例のトップ3会見。優勝したセバスチャン・フェッテルは、本当にフェラーリ・ドライバーを夢見て、F1に来たことを素直に表現した。そこには、彼のヒーローであるミハエル・シューマッハへの敬愛が強く感じられる。

ポディウムでドイツとイタリアの国歌が順に流れる話を持ち出したジャーナリストの質問の仕方も秀逸!

歴史に残る会見、鋭い質問が飛び出す”Ouestion from the floor”。

フェラーリは、夏のヨーロッパ・ラウンドが楽しみな展開。暑さにウィークポイントを露呈したメルセデスもかいま見得た。

ルイス・ハミルトンのコメントからは、プレシーズンテストの時にも顔を覗かせていたピーキーなクルマの特性をいつまでも持ち続けると、フェラーリにつけ込む隙を与えてしまう可能性を感じさせる。

今回もニコ・ロズベルグは脇役……?う〜ん、初勝利をあげた上海での奮起を期待したい。


QUESTIONS FROM THE FLOOR

・・・・セバスチャンに聞きます。最後にドイツとイタリアの国歌が流れたのは、2008年のイタリアGP(フェッテルの初勝利、チームはトロ・ロッソ)です。その前は2006年の上海(中国GP、ミハエル・シューマッハのフェラーリ最後の勝利)です。とても歴史的な瞬間ですね。ポディウムでイタリア国歌を聞いた時の気持ちを話してください。

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セバスチャン・フェッテル(以下、セバスチャン):そうだね、2008年のモンツァだね。多分、とても感情的だったかな。レッドブルで僕のキャリアが始まって、最初の勝利をモンツァで祝えるなんて素晴らしいよね。2009年の中国、レッドブルでの最初の勝利も素晴らしかった。F1での勝利は僕の夢だったからね。

僕が大きくなった時、マイケル(シューマッハ)は僕の、そして、ドイツのカート場にいる子供みんなのヒーローだった。僕たちは、彼を見上げながら、毎年毎年、過ごしてきたんだ。今思うと、まだ、僕はF1の勝利がどんなに特別なことかをわかっていなかったんだ。

とてもとても、感情的だよ。チームのみんなを見て、そしてパレードラップで気づいたんだ。すべてフェラーリの旗だったよ! とても、とても、幸せだし、誇り高いね! 特に去年ものすごく強かったメルセデスのふたりを打ち負かしたことが素晴らしいね! 正々堂々と勝ったのは初めてだ。素晴らしい結果だと思うよ。マラネロのみんなにとても感謝してるよ!

・・・・フェラーリでの2度目のレースで勝ちました。マイケルを超えました。彼のようにいつも勝ち続けられますか?
セバスチャン:多くを求めるね。あなたは多分正しい。統計的にはね。でも、96年のマイケルのクルマは、僕たちの今年のクルマと同じくらい良いとは思わないよ。もし、ふたりのドライバーと僕たちのチーム全体が、彼とフェラーリの勝利に近づけたなら、素晴らしい場所にいられるだろうね。とても、とても大きな足跡だよ。でもまだターゲットは満たしてないね。あたらしい何かを残せれば理想的だね。

・・・・ニコ(・ロズベルグ)に聞きます。スタートの時、セバスチャンが寄せてきたことを話してください。

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ニコ・ロズベルグ:彼は充分なスペースを残してくれたよ、問題ない。僕は眼を閉じて行ったよ、去年も同じさ。彼がスペースを残してくれることを期待してるし、僕はスペースを残してくれって祈ってるよ。でも、1センチでダメになることもある。ターン1もいいバトルだった。セバスチャンはインに寄せてきた。僕は避けなきゃならなかったし、接触したかもしれない。でも、フェアだったよ。セバスチャンにも聞くかい?

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セバスチャン:僕はニコを見てびっくりしたんだ。ちょうど、去年、昨日、そうデジャブだよ。予選ではルイスがすぐ後ろにいて、ターン1ではニコとサイド・バイ・サイドだった。僕は、ルイスについて行きたかったから、左に寄せすぎないようにしてたんだ。でも、ニコにスペースを残しつつ、ターン1でニコの前にステイしようとした。そう、僕たちのレースにとって、ともて重大なことだったからね。そして、僕はスペースを与えたんだ。

・・・・セバスチャンとルイスに聞きます。セバスチャン、レッドブルをパスするとき何を思いましたか? 過去、レッドブルで最強のクルマを持っていましたよね。もし、今日、あなたが勝ったことを彼らに伝えるとしたら? そして、ルイス、もし、最後、ミディアム・タイヤでアタックできたらどうでしたか?
セバスチャン:そうだね。僕は彼らを周回遅れにしたね。僕はチームの中も外も知っているし、彼らがとても強いこともね。今は、本当に彼らには難しい時間なんだ。僕は本当に彼らが強い競争相手として戻ってくることを期待しているよ。長い間一緒にいたからね。彼らの強みを知っているし、その強みのひとつがカムバックしてくることだよ。

2つめの質問だけど、わからないな。人は自分自身に大きなプレッシャーをかけてる。僕は自分のベストを期待している。もし、うまくいかなかったら、ハッピーじゃない。去年、多くの問題があってハッピーじゃなかった。今年は、僕たちがさらに結果が出せれば、間違いなくハッピーだよね。みんなどんな意見を持っても自由だよ。

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ルイス・ハミルトン(以下、ルイス):僕は4ストップは無理だと思ってたよ。既に13秒か16秒差で追いかけてた。もし、もう一回ストップしたら、30秒か40秒差になるから追いつくのは無理だっただろうね。

・・・・ルイスあなたは無線でミディアムにできないかと聞いていましたよね。最初の質問は、本当に序盤で苦労していたか、それとも抑えていたかです。
ルイス:そうだよ。僕は本当に毎日ずっとクルマのバランスで苦労してたんだ。すごく乗りにくかったよ。低速ではアンダー・ステアーが酷かったし、どこでもオーバー・ステアーになった。そして、タイヤのケアもできなかった。

すべてコントロールしようとしたけど、できなかったね。いいバランスを見つけられなかったんだ。ミディアム・タイヤの時は、クルマはすごく良くて、コンスタントに走れたしギャップも詰めることができた。最終スティントのタイヤについて、ミディアム・タイヤでも経験的にうまくいかないと思っていたけど、僕は自分のベストは尽くした。

チームはベストな選択をしたと本当に思ってるし、僕たちは分析して、次回のレースで改善しないとね。

・・・・セバスチャン、みんな、あなたとフェラーリはシーズン序盤でもっと苦しむと思っていました。去年と比べてこの変化の秘訣はなんですか? アイディア?、人?、お金? そして、こんなに早く勝てると思っていましたか?
セバスチャン:思ってなかったよ。みんながどう思ってたかは知らないけど、メルボルンで僕らの旅は始まったんだ。

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もっとも大事なことは、キミ(・ライコネン)も僕も最初のテストからとてもいいフィーリングを持っていたことさ。僕たちにとって、クルマの感触はいいし、進歩できてる。チームのみんなが素晴らしい仕事をして、いくつかの問題も解決できた。信頼性は素晴らしいし、今日の鍵はタイヤのケアだったよね。僕たちは、オーストラリア、そしてメルセデスに比べて、ギャップを縮められたよね。

まず、チームのみんなが冬をとおして働いて、去年のクルマのことは知らないけど、今年のクルマの感触とバランスはとてもいい。ドライバーにとって重要なことだよ。

それから、新しい風だね。多くの新しい仲間がいるし、ポジションが変わった人もいる。雰囲気は素晴らしいし、みんなここで仕事をすることを喜んでる。彼らはともて情熱的だ。これは大事なことだと思うんだ。もちろん、ここでは少し驚いたけどね。大事なことは、オーストラリアの後の数レースで徐々にメルセデスを捕まえる必要があるというこさ。

・・・・セバスチャン、今、フェラーリはメルセデスのレベルにありますか?

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セバスチャン:ルイスに迫れたのは、メルセデスが思っていたより今日の暑さが彼らを苦しめたからだろうね。同じく、僕たちは思っていたよりも暑さに苦しめられなかったと思う。今日、このふたつの点が僕たちに競争力を与えてくれて、正々堂々と彼らを打ち負かすことができたと思う。次の中国のトラックは全く違うユニークなトラックだし、もっと涼しいと思うよ。

メルセデスは、もっと強くて、いつものペースだと思っていたからね。今日は彼らのちょっとした弱点につけ込むことができた。次のレースはできるだけやってみるよ。どこにいられるか見てみよう。

・・・・ニコ、メルボルンではフェラーリに差を詰めて欲しいと言っていました。彼らは明らかに近づいてきました。レースが終わってどんな気持ちですか? 他チームの競争相手を得てよかった?それとも短い期間で大きか進歩をした彼らを恐れていますか?
ニコ:間違いなく、アンハッピーさ。もちろん、ポディウムでチームを代表していったとおり、受けて立つよ。僕たちは、戦い続けるよ!

・・・・セバスチャン、この勝利を誰に捧げますか?
セバスチャン:チームにだね。マラネロの門が開けてすぐに、僕はそのマンパワーとファクトリーの大きさ、レースに従事している全員にびっくりしたんだ。グリッドにいるチームでユニークだよ。僕はチーム全員に勝利を捧げるだろうね。なぜなら、彼らは冬の間に凄まじい仕事をしてくれて、僕たちにこのボジションを与えてくれたんだ!

【翻訳:Masataka Hoshi】
Photos by 
Ferrari S.p.A / FERRARI MEDIA(フェッテル、ライコネン、スタートシーン、フェラーリを追うメルセデス)
MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team(その他)
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