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そしてホンダ!! / ホットライン 2015 round12イタリアGP(2/2)

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◆予想通りにホンダは・・・・、そして衝撃のニュースが!

羽端:コースがコースなので、そういうアナウンスも事前にいっぱいあったし、何も期待はしてませんでした。でも・・・・。
STG:いや、スパ-フランコルシャンとモンツァは、どう転んでも、デビューしたばかりのホンダの状況では光りは見えないですからねぇ・・・・。

羽端:中継画面にマクラーレンが映るときって、抜かれるシーンばっかりで・・・・(悲)。
STG:いや、でも、下位争いであっても、バトルはあった。それに、そもそも、初年度から、それも単純な、といっても生優しくはなかったけれど、内燃機関から回生システムのパワーユニットになったわけで、ぬか喜びは後で虚しいというか。

羽端:ルノーよりも「パワー」で勝っているってホンダ側が言ったのは、エンジン部分だけというか、エンジン単体での出力の比較では・・・・という意味だそうで。
STG:もう、その話は忘れましょう(笑)。

羽端:そのアディショナルな部分、いわば”電動アシスト”のエレキパワーの使い方、その引き出し方や貯め方については、正直、わからないことが多いと、ホンダ側は認めちゃったようですね。
STG:認めるのは悪くないと思います。最初からきちんと認識して、チャレンジが意義あることであるとコメントしてほしいですけど。

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羽端:英国系のメディアがついに”立ち上がった”という感もあって、英国チームのマクラーレンが遅いのは誰のせいだ、と。そして、その割りには、ヘッド・ハンティングとかスカウトするとか、少なくとも現状のホンダよりも「それ」について知っている者を開発スタッフに加えようとしない、と。
STG:それは、外部からとやかく言うことじゃないですけど、ともあれ、高い山にチャレンジしていることをきちんとコメントしてほしいな、と(笑)。

羽端:一つ気がついたんですけどね。まあ、ハズレているかもしれませんが(笑)マクラーレン側や英国のメディアが何となく”苛立ってる”のは、ホンダが「ホンダ人」だけでF1活動をやろうとしている、また、現にやっているからではないだろうか、と。
STG:う〜ん、どうでしょうね。それより、マクラーレンにそんなことを言わしちゃっていることが問題じゃないか、という気もしますけど。

羽端:つまり、開かれてない、ヨーロッパのレース屋と一緒に仕事をしようとしない。何かと言えば、すぐに、それは「さくら」に持ち帰って、とか。そういう風に、日本に”引きこもってる”・・・・ように見えるんじゃないか。
STG:もしそう見えていたとしても、第二期や、そして、1度しか勝てなかった第三期でさえも、そんなことを言わせなかったんじゃないでしょうか。

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羽端:最近、「60年代ホンダF1」に詳しい人から、話を聞く機会があったんですけど。その活動のラストの方で、ホンダに(ジョン)サーティースが乗ってた頃って、チーム・サーティースにホンダのスタッフがジョイントしたという見方もできるらしく・・・・。エントリー名も「ホンダ・モーター」から「ホンダ・レーシング」に変えてね。あ、シャシー屋のローラも絡んでいて。そういう「日英混成」のスタッフとチームで、F1を闘ったとかで。
STG:それはいまでも変わっていないでしょ。第一期は、コンストラクターとしての参戦で、今年のは、エンジン・サプライヤーですからね。

羽端:英国メディアがそれとなく主張しているのは、もっと一緒にやろうよ、俺たちと! レースをやろうよ、勝つ気でやろうよ。そのためには何でもやろうよ、人も集めようよ。いまのホンダには、そういう気配がないというか、見えないから、メディアもつい苛立って、「ジェンソンに申し訳ないとは思わないのか?」とか言いたくなる?
STG:というか、F1は、フェラーリがメルセデスから誰かを引っこ抜いたとか、それが当たり前の世界なので、自分ちだけで固めて、と格好のいいことを言っていたら取り残されますね。

羽端:だから、いまからでも遅くないから、拠点の移動を提案したいですね、ホンダには。「さくら」に籠もってるから、ここには外国人は入れられないとか、ここの「文化」には外の人は合わないとか、そんな風な流れになる。レースやりたい者が国籍関係なく集うのがレーシング・チームであるはずで。そして、その集いの場は”現場”に近ければ近いほどいいのでは?
STG:逆に、ホンダの立場としては、まぁ、そのレベルが低かったとしても、ですけど(笑)、外に出しちゃったら、社員が育たない、ということらしく。それはそれで意義はあるけれど、ただし、相手のレベルの高さを理解していないのは困りますけど。

羽端:いまのレギュレーションだと、レースそれ自体を「テスト」にするしかないんだから、時間というのも重要。エレキや蓄電に詳しいスタッフをすぐにでも加えて、今年の「テスト」を、もっと充実した時間にする。来年における飛躍も、そういう「テスト」から生まれると思うんだけどな。外野席からの”妄想”ですけどね、例によって(笑)。
STG:・・・・というか、何が問題かというと、新井さんを始め、レースを知らなすぎるということに尽きるので。そのことについては、すでに書いたので、興味がおありでしたら、そちらをご一読くださいということで。

羽端:ええ。
STG:それより問題は、マ
クラーレンのロン・デニス代表が、新井代表の交替を要求してきているというニュースです。なんとも。

羽端:え、そうなんですか?……と、一応驚いたフリはするけど、そのニュースには、実はあんまり驚かなかったりする。
STG:え、どうして?

羽端:今回の予選後とかレース後に、英国系メディアが、二人のチャンピオンを擁しているのにとか、二人に失礼とは思わないのかとか、そんな感じで”騒いだ”のは、ロン・デニスのそういった意向を、同国人としての感触で知っていたからじゃないですかね。
STG:なるほど。

羽端:新井氏を換えてくれというのは、ホンダに対して、F1に関わる人員や参戦の態勢を変えてくれと言っているのに等しいと思う。冗談じゃなく、「さくら」に閉じこもってはいられなくなるかもしれないですよ。
STG:心配なのは、これ以上恥はかけない、てなことでやめちゃったりしないかな、と。

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羽端:あと、レッドブルがルノーを切ったでしょ。そのルノーがどうするのかは、まだ流動的な部分があるみたいですけど。もし、ルノーがロータスを買わずに(ワークス化せずに)F1から撤退というようなことになったら、来年以降、ホンダにも複数チームへの供給という話が行くかもしれないし。
STG:残念ながら、今の状態では誰も欲しがらないでしょう。それより、ホンダが仮にやめて、その後釜がルノーになって、マクラーレン・ルノーが活躍しちゃったら、いやいや、考えただけで恐ろしい。

羽端:それが一番悲しいですよね(笑)。笑ってる場合じゃないですが。ともかくこれから、いろいろ目が離せないと思います。
STG:目を背けたくなるようなことだけにはならないことを祈ります。

【西湘-西八王子】

Photos by 
McLaren Honda/LAT Photographic(マクラーレン)
Honda Racing(サーティースのマシン)
Infiniti Red Bull Racing / Getty Images/Red Bull Content Pool(レッドブル)
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