可夢偉 、バルセロナ合同テスト2日目のコメント
ザウバー・F1・チームの小林可夢偉は、バルセロナ・テストの前半2日を担当した。初日は、午前中の雨や、KERSの作動不良にプログラムの消化を阻まれたが、2日目をトラブルフリーでこなし、125周の走行距離を稼いでそれなりの感触も得たようだった。明日は、セルジオ・ペレスにステアリングを渡すことになっている。
Q.125周は、ほぼ予定通りと思っていいですか?
可夢偉: ええ、(予定通りに走れたのは)初めて(笑)。
Q.プログラムとしては?
可夢偉: ほとんどロングラン(が中心)、というか、”重い”のを。
Q.今までの重い燃料となにか違う確認を?
可夢偉: いや、単純に、重いのはあまりやっていなかくて、真ん中(の重さ)だったので、重いのを頑張ってみよう、というのが狙いで。
Q.重い燃料で試して、タイヤの磨耗具合とかは?
可夢偉: そこまで正確に表現できるかわからないし、他のチームがどうかわからないですが、多分、悪くはないと思います。だいたい、どんなふうにタイヤを持たせるか、という方向性も分かってきたので、全体的に悪くはなかったんじゃないかな、と。
Q.午後位置のロングランで、一定レベルのタイムで走れていました。タイヤをうまく使い切れた、という感じでしょうか。
可夢偉: 使い切ったというか、どれくらいで落ちるのかを確認したので、10周以上持ったことが確認できて、気持ちとしては楽になりました。でも、温度が(30℃を越す実際のレースのコンディションのように)上がってどうなのかはわからないですから。でも、今の段階では、周りと比べても、悪くないんじゃないかな、と思います。
Q.昨日の段階から、タイムの落ちは悪くないですね。
可夢偉: 他はどんな感じで落ちています?
Q.今日だったら、S.フェッテルのレース・シミュレーションで3〜4秒かな? でも、ガクッと落ちるけれど、その後は安定する傾向がみえますね。
可夢偉: それはチームによると思います。チームによっては、ガクときてそのままタイヤが終わるところもあると思います。コースの脇のゴムカス(の量)が異様ですもん。あそこに乗るった瞬間、最悪ですよ。
Q.たった2日であれだから。
可夢偉: さらに昨日掃除してますから。昨日は、朝が雨だったから朝は掃除していて1日であれですから。レースは、もっとひどいですよ。
Q.ヘルメットやラジエターに飛んでくる?
可夢偉: ヘルメットには来ないです。
タイヤカスが、今年の悩みのタネになる?(写真は、2月1日のバレンシア・テスト)
Q.タイヤは2種類?
可夢偉: ロングは、ハードとソフトです。
Q.バーレーンの問題で、テストができないまま、開幕戦を迎える状況になるのは困りますか?
可夢偉: 多分、それはないと思いますね。もしキャンセルになっても、チームとしてはテストをしたいと思うから、テストはどこかのコースでやると思う。と、思ってるんですけど(笑)。
Q.そのときには、何をやりたいです?
可夢偉: もちろん、アップデートの確認かな。現状で凄くいい形で進んでいるわけではないので、アップデートの確認が一番いい形かな。テストアイテムがいいかどうか判断をするのが一番いいと思います。
Q.ハードソフトのタイヤのバランスの違いは大きいですか?
可夢偉: まぁまぁ、ですね。どういう風に使うかですから。一発だけならもちろんソフトが方がいいけど、ロングになるとまた違うし。