可夢偉予選後会見1/2 「楽しむレースをしないことにはやっていけない」
フリー走行2を走り始めてすぐに、原因不明の制御不能に陥ったマシンで、小林可夢偉のケータハムはクラッシュ。有り合わせのパーツで形にしたものの、進化どころか、後退したマシンで予選を走ることになった。
その状況で小林可夢偉は、マルーシアの一角であるマックス・チルトンの前だったものの、ジュール・ビアンキを上回ったチームメイトのマーカス・エリクソンから役0.3秒遅れて21番手に甘んじた。
ペナルティを受けたヴェルニュ+トロロッソとマルドナルド+ロータスが最後尾に回されたことで、19番手グリッドからのスタートとなった。満足はしていないけれど、楽しまないことにはやっていけない状況の中で明日のレースを迎えることになった。
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◆ダウングレードしていなければ、ロータスと闘えた
—-クルマは、チームが良く直してくれた、ということでしたが、特に問題はとなかったですか?
可夢偉:クルマじたい、プラクティスの時にブレーキが、クーリングの問題で温度管理ができなくて左側が燃えてしまって。右側もそれを引きずる形で。それを直していることで、オプション行けなくて(柔らかい方のタイヤでのアタックができなくて)。
—-探りながらのアタックだったということですね。
可夢偉:セッティングが全然よくわからない状況でとりあえず行って。
—-で、クルマの状態はどうだったんですか?
可夢偉:昨日のクラッシュでパーツが足らなくなったので、ダウングレードしてしまった形だった、というのが現実です。
・・・・セクター1で、コンマ2とかコンマ3とか失ってしまったと。
可夢偉:あれは無理ですね。なにをどう考えても。
・・・・エリクソンが新しいウィングで、可夢偉さんがダウングレードで。
可夢偉:そうそう(苦笑)。
・・・・ダウングレードしていなければ?
可夢偉:もうちょっとましだったと思います。(ケータハムができる範囲での)最高のパッケージが入っていたら、タイム的にはロータスと闘えていたんじゃないかな、と。普通に行ったら、ですね。
◆ベストの組み合わせならコンマ7-8秒はイケた
—-昨日の話し合いの中で、新しいウィングは効果があると?
可夢偉:かなり効果がある、ということだったけれと、ボクは一回も試していないので。
・・・・データのチェックは?
可夢偉:それはしているし、話にならないというのは分かっていました。
・・・・ロシアには2台とも?
可夢偉:無理じゃないですか(苦笑)。
・・・・その先も?
可夢偉:う〜ん、どうなんですかね。詳しく聞いてないし、訊く気もないし。
・・・・クルマとしては、オプションタイヤが試せなかったということよりも、クルマのスペックが落ちていた、という。
可夢偉:スペックだけでたぶん、コンマ7、8は(伸び代が)普通にあると思うので。フロントウィング、フロアもエンジンカバーもあるので、トータルでコンマ7〜8は違うと思います。それでちゃんと練習して、オプション仕様でセッティングできていれば、もうちょっとタイムを上げられると思います。
・・・・ロータスと闘える、というのは、ザウバーまでは届かないけれど?
可夢偉:ロータスとはいけると。
・・・・セッティング作業として昨日からは?
可夢偉:なんもできていないです。
・・・・マーカスのデータをみて、対策するとか。
可夢偉:マーカスのデータを真似しただけ。真似したけども、ダウングレードしちゃったので、結果的に真似しようがなかったですね。
・・・・明日、雨になったらつらい?
可夢偉:どっちにしても辛いです。
・・・・その中で楽しみながら、レースができそうですか?
可夢偉:まぁ、レースはなんとかできればいいな、と思います。
・・・今日のアタックは自分としては精一杯やれた、と。
可夢偉:最後の2セットは同じタイムだったし、そんなに悪くないと思います。これいじょうは、奇跡席にうまくいってもコンマ1、2くらいのレベルやから。まぁ、全然オプションを使わずにぶっつけの割りには、なんとかできたかな、と。




