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佐藤琢磨 インディカー・シリーズを”deep”に語る 1/4

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◆「スポッター」に、ロジャーを起用
—-スポッターがロジャー・安川選手に決まりましたが?
佐藤琢磨(以下、琢磨): スポッター」というのは、前から聞いてはいたんですけど、でも自分では体験したことがなかったので・・・。

スポッターは、ロードコースで使ってもいいんですけど、基本的にはオーバル(で使います)。オーバルでは、絶対に、ペアを組んで、スポッターがいないと、レースをしてはいけないんですね。

ですから、カンザスでは、誰かをスポッターにするということを、チームと話してたんですけど。ひとり、候補がいたんですけど、その人が事情で、できなくなってしまったので・・・。実際には、けっこうギリギリまで、決まらなかったです。

ただ、そのときに、ロングビーチにですね、カンザスのひとつ前のレースなんですけど、チームと話してるなかで、「ロジャーは、どうか?」と、チーム側からいわれて・・・。

ぼくは、プロのスポッターというか、これを専門にしている方がいるんで、みんな(が付けているのも)そういう人たちだと思ってたんですけど。
でも、よくよく聞いたら、「いや、とにかく、ベストのスポッターは、レーシング・ドライバーだ」ということで、ロジャー選手を・・・。

ロジャー選手のことは、イギリス留学時代から、同じレースを走ったことはなかったんですけど、(彼については)よく知っていたので、(チームからいわれたときは)それは素晴らしい!と。

ロジャー選手の、インディでの豊富な経験と、とくに「インディ500」の経験もすごく(水準が)高くて、ああ、それはいいということで、ロジャー選手と話して、(スポッター役を)快く受けてくれたので、ロジャー選手になったということです。

◆ロジャーの声は柔らかくて、とても自分に”入ってくる”
100503_roger.jpg琢磨: 少なくともロジャー選手の声というのは、ぼくにすごく非常に”入ってくる”というか、彼の非常に落ち着いた話し方、また、すごく柔らかいトーンで話してくれるので・・・。

ぼくら、レーシング・ドライバー、コクピットの中に入っているときは、インディ・カーで350キロ・オーバーで走ってるので、そのときに、ピーキーな声よりは(笑)落ち着いた声の方が、やっぱりいいんですね。そういう意味も含めて、ロジャー選手、意識的にやってるのか、もともとそうなのか・・・。

また、ロジャー選手、(ドライバー出身なので)ぼくが走ってるシーンというの、想像できると思うんですよ。それなので、すごく(僕が)やりやすいように、話しかけてきてくれる。

そしてもうひとつは、ドライバーとして(ロジャーが)走ってたときに、スポッターに、こうしてくれてよかったというようなことを、ぼくにやってくれたので・・・。ですから、はじめから、文句の付けようがない、自分にとって、これ以上信頼できるパートナーはいないな、という風に感じましたね。

もちろんロジャー選手、現役のインディ・カー・ドライバーですから、(ドライバーとして)復帰してくれることは、ぼく自身も願ってますけれど、それまでは、(スポッターとして、僕と)一緒に走る、と。(ロジャーが)快く受けてくれたので、感謝してますね。

—-初体験のオーバル・レースは?
琢磨: カンザスでは、レーススタート直後、すぐに(レースの)速度域が高いので、一瞬アクセルを緩めると、もう一度、もとの速度になるのに、ものすごく時間がかかるんですね。いくら、650馬力のパワーがあるといえども、周りが全開で行くところを、ひとりでも(アクセルを)緩めると、ほんとに、アッというまに(順位が)バックしてしまって・・・。そうやって順位を落としたあと、三周くらいしてから、落ち着いて、そこから、徐々に(オーバルを)経験していった。

100518STI-2.jpgクルマが”ひとり”で走るときには、カンザスの場合は、割りと自由にラインも選べて、簡単に──というと語弊がありますが、クルマが「振られる」ことなく走れるんですけど。

でも、ひとたび、前にクルマがいるところで走ると、クルマが全然違う動きをして・・・。それがとくに、クロス・ラインで、ラインが重なったりすると、途端にタービュランス(乱気流)も複雑な乱気流になって、クルマがすごく「振られる」んですよ。そこを習得するのに時間がかかったんですけど、ひとたび覚えてからは、割りと、楽しんで、レースができて・・・。

タービュランスというのは、その都度、またケースごとに異なるので、こういう風になるんですとは、簡単には説明できないですね。

そこから、ポジショニングというのがすごく重要になるんですが、前の選手を抜くにしても、その(ポイントの)二つ、三つ前から、自分の位置を決めていかないと、(自分が)到達したいところに行けない。そのために、三周くらいかかることもあるし。

また、並んだまま、並走できる状態の場合は、一気に決めてしまわないと、三周くらい二台が並んだまま走ることになって(笑)、それは二人ともペースが落ちるし、燃料もいっぱい使うし、タイヤも減るし、ということになります。

・・・ということで、オーバルでは、そういうところを学びましたね。並走はせずに、ダメ(自分が前に出られない)なら、一度、バック・オフ(後退する)するとか。

佐藤琢磨 インディカー・シリーズを”deep”に語る 2/4に続く

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