小林可夢偉 イギリスGP-レース後会見全録
◆もらい事故、ピットでの接触、ドライブスルー・・・
—-今日のレースは、ちょっといろいろと”事件”があって?
可夢偉:ちょっとどころじゃないですね、けっこう、いっぱい、重なって。
—-あのとき、ミハエルが”来る”というのは見えた?
可夢偉:ブレーキ踏んだときには、来られる(抜ける)ような距離ではなかったから、ぼくとしては、どうしようもない状況で・・・。
—-今シーズン、シューマッハは”ああいう事故”がすごく多いんですが?
可夢偉:ペーター(ザウバー氏)が、レース終わったあと、すごく怒ってました。
—-そのあとの、ピットでの”接触トラブル”は、ロリポップが動いたので、しょうがないかなと思うんですが?
可夢偉:その前に、メカニックが、ウイングの調整をするのに工具を落としてしまったみたいで、それを拾おうとして手を出したときに、タイミングが狂って、ちょうどウイリアムズが来てしまって・・・。
—-今日はちょっと、何かいろいろと”重なった”日で?
可夢偉:そうですね、塩まきと墓参りが大事ですね!(笑)
◆決勝レースでのペースは決して悪くなかった!
—-そして、最後にはクルマにトラブルが?
可夢偉:そうですね、オイルが漏れて。あのまま走ったら、エンジンが壊れそうだったので。
—-今回のエンジンは、今シーズンの五基目ですよね?
可夢偉:そうなんですよ、これが壊れたら、けっこう困るし。
—-ちょっと不運! これは”流れ”を変えたいですね?
可夢偉:そうですね。(今回にしても、決勝レースでの)ペースはいいだけに、ちょっと残念ですね。
—-スタート後の経過ですが、ウイリアムズが後退して、ハミルトンに交わされたのは、どのへんだった?
可夢偉:6コーナーですね。
—-スタート直後ではなくて?
可夢偉:ゴチャゴチャして、前が見えなかった。
—-シューマッハとは、どういう経緯で接触した?
可夢偉:(憮然として)ぼくは”知らない”です!
—-“見えない”ところから来た?
可夢偉:あれが見えたら、ぼく、後ろに目があることになる(笑)。
—-抑えられると思っていた?
可夢偉:いや、抑えられるというか、あの状態でまず、ぼく、抜けるとは思わないですよ。
—-あの接触で、バランスが狂った?
可夢偉:バランスというか、すべて! リヤウイングも、パタパタになっちゃうし。
◆ピットでの事故で、ダウンフォースとバランスが狂った
—-ピットで、他車と絡んだときもダメージを受けた?フロントウイングとか?
可夢偉:・・・ですね。あれで、カンペキにダウンフォースがなくなった。
—-その後は、明らかに前後のダウンフォースがない状態で走っていた?
可夢偉:エアロ・バランスも狂ってたし。まあ、(今日は)運がないとしか思えないですね。
—-リタイヤのときは、どういう症状が出ていた?
可夢偉:いや、ぼくもわからない。エンジンを止めろと言われて。オイルが漏れていたし。(あれは)新しいエンジンだから、止めるしかない。(あのエンジンが)潰れたら、一生(ダメージを)引きずるから。
—-エンジンさえおかしくならなければ、レースは続けてた?
可夢偉:ダウンフォースがおかしいから、あのタイムを維持できていたのは、それがすでに奇跡みたいなタイムだったんですよ。
—-レース序盤に、インターミディエイトを履いてたときのフィールは?
可夢偉:悪くもなく・・・。まあ、マイケル(シューマッハ)が”あんなこと”をしなければ、問題なかった。
—-レース前は、路面の状況をギリギリまで確認してましたよね?
可夢偉:はい。
—-フル・ウェットに履き替えたのは、路面を見ようとして?
可夢偉:そうですね。
—-新しいリヤ・ウイングについては?
可夢偉:そんな(確認ができるような)状態じゃない。
—-雨だったし、ぶつけられたし?
可夢偉:(頷く)
—-次のニュルブルクリンク、期待してます!
可夢偉:はい、頑張ります。