小林可夢偉 会見全録【イタリアGP(木)】1/2（テレビ会見）
「グロージャンの出場停止が一レースだけというのは、軽すぎるペナルティだと思う」
◆クラッシュのあとの路面を、もっとしっかり管理してほしかった！
—-えー、スパの”ガッカリ”は、もう忘却の･･･?（笑）
可夢偉:スパでしたっけ?（笑）･･･あのぅ、スパからずっと”寒く”なってきたなあ、と。このへんは、あったかいんですけど。あんまり、スパについて話すこともないかなと思うんですね（笑）。
—-ひとつだけお聞きしたいのは、スパで最後に話したときから、グロージャンに対して出場停止というペナルティが出ましたが、このペナルティは妥当だと思っていますか?
可夢偉:いや、軽いと思います！
—-ドライバーの立場としては、今後、FIAはああいうことをきびしく見て行くと思うので、気をつけなくていけないと思われますが?
可夢偉:ぼく自身は、そんなことは気にしてないし･･･。どこが危険かというのは、ドライバー自身がそれぞれ、責任を持って判断しなければいけないと思うし。
クラッシュするのは簡単なんですけど、クラッシュすることで、ぼくらは、何も”将来”の役には立たないという──。彼（グロージャン）自身も、わかってると思うんですけど。逆に、どうして（彼が）ああなるかということが、ぼくにはわからないので。
（FIAが）きびしくするのは、ぼくは、いいと思いますけど。逆にいえば、（ペナルティによる出場停止が）1レースで済んだということが、ぼくは（彼が）ラッキーだったと思いますね。
—-ああいったペナルティって、実は、この18年間、なかったんですね。明日のドライバーズ･ミーティングで、何か話し合うと思いますか?
可夢偉:もちろん、あると思うんですけれど･･･。まあ、たぶん、ドライバーそれぞれで、（停止が）一レースでいいという人もあれば、それでは不満だという人もあると思うので。
それよりぼくは、クラッシュのあとに、1コーナーにいろいろと残骸があって、それでぼくはたぶん、タイヤがパンクしたと思うんですけど。そっちの方を何とかしてほしかったと思います。
—-それがなければ、スパでは入賞も?
可夢偉:できていた、と思うんです。あれ（パンクによるピットストップ）のせいで、残念ながら、かなりロスしてしまったんで。
—-さて、ここモンツァのレースですが、この前のデキを考えてどうでしょう? ちょっとここは”高速サーキット”で、ある部分はベルギーと一緒でも、ダウンフォース･レベルは違うし?
可夢偉:まあ、ここは”高速”というよりも”低･中速コース”（ストレートが長くて平均速度は高くなるが、コーナーの多くは中低速）なので、そんな、スパとの比較はできないと思うんですけど。去年よりは、クルマがよくなっていることを願って、しっかりセッティングして･･･。今回、スパほどは行けないかもしれないけど、どこまで行けるかなと楽しみにしてます。
—-ありがとうございました。
可夢偉:ありがとうございます!!
【STINGER/Hiroaki Iemura】
