小林可夢偉 予選後・会見【アブダビGP(土)】2/2(メディア会見)
「決勝は、タイヤはワンストップしかないでしょう!(笑)」
◆もっとコースが高速ならダウンフォースがあるのだが
—-今週も、何か、先週みたいな感じ?
可夢偉:そうですね。先週並みに、ちょっと(クルマが)悪い。バランス云々というより、単純に、グリップしないから。
—-ダウンフォースが足りない?
可夢偉:もうちょっと(速度が)200キロくらいのところ(コース)だったら、ダウンフォースあるんですけど。100キロ以下になると、ビックリするくらいダウンフォースがないクルマになるんで。
—-そうすると、セクター3あたりは苦しい?
可夢偉:まあ、そうですね。
—-それは、ここに来るまでにわかってたこと?
可夢偉:わかってたんですけど。去年はポイント取っているから、去年より今年はイケるのかなと思ってたら、今年の方がキツかった、というか。何だろうな、ここ最近、今年のコンサバタイヤ(硬くて長持ちしすぎる)がうまく使えなくて。
—-タイヤを全体的にワンランクずつソフト側にスライドさせた方がいいはずなのに。
可夢偉:それは分かっているんですけど。いろいろあって、エンジニアの立場ではどうしようもない、と。
—-ここまで、今週ひどいとは思ってなかった?
可夢偉:思ってなかったですけど。これが、いま、現実なんで。レースだと、もう少しマシやとは思いますけど。
—-戦略的には、ちょっときびしい?
可夢偉:“ワン”(ストップ)しかないでしょう!
—-行くしかない!
可夢偉:“0.5”ってないですかね?(笑)ピットスルーのみ、(タイヤを)換えなくていいとか。
—-セーフティカーが、うまく、自分のタイミングで出て来てくれるとか(笑)。
可夢偉:そやね(笑)。
—-去年みたいに1周目のクラッシュに期待(笑)。
可夢偉:あったんですか? 前にいたから分からなかった。ビデオで観たかな?
—-今回は、シューマッハの後ろからのスタートですが、心配は?
可夢偉:いや、逆に安心。スピンはしないんじゃない、一人じゃ。当てるか、当てられるかというのはあるけど(笑)。まぁ、大丈夫でしょう。そんなこと気にしていたら、ほとんどの人がそうだから。
—-明日は、どっちのタイヤを先に使うのがいい?
可夢偉:えーと、前回のレースからすると、よくわからない、です。
—-そう?
可夢偉:ワンストップで、これだけ(タイヤが)保つと、関係ない。どのタイミングで(ピットに)入って、どれだけクリアに走れるかの問題であって。基本的に(タイヤの順序は)重要じゃない。ペースも落ちないと思うし。
—-どっちが合ってるかといえば?
可夢偉:温度次第。レース中に(日没になって)、ど〜んと温度が落ちていくから、(そうなったら)プライムの方が使いやすそうだけど、でも、わからない。周りがどんな状況なのかというのもあるし、セーフティカーとか。
タイヤは、ねえ、誰もが認める”コンサバすぎる”というタイヤで。(シーズン)はじめの頃の、スリーストップをめざしていたというのは、いったい何だったのだろう、と。(いまは)ノンストップでもいいくらいですよ(苦笑)。
◆ハズしまくっていたり、バナナの皮が落ちていたり
—-今回は、フリー走行から、チームメイトとちょっと差があるように見えるが?
可夢偉:出だしから、ハズして、ハズしまくって。で、ハズしまくってたから(笑)。予選は、そんなに(クルマは)悪くなかったんだけど。そのときには”まとめきる”まで行かなかったからという・・・。
—-Q2の最後の、あの走りは?
可夢偉:バナナの皮が落ちていたと思ってください(笑)。いろいろ、あるんですよ(笑)。
—-もうちょっと、リヤタイヤでブレーキングできるクルマになってくれると?
可夢偉:リヤ(のグリップ)がないから、(それは)できないです。
—-レッドブルみたいに、リヤで”クルマを止める”なんて、いいよな、絶対!
可夢偉:それができたら、余裕なんですけどね。できないから、困る。
—-木曜日の会見で、来年のことについての”自信”で、”フィーリングだ”と答えていましたが、それはどの程度、感じてるんですか?
可夢偉:フィーリング、でしょ!
—-あの場(会見)では、言えないこともあるから、ああいうふうに言ったのかな、と。
可夢偉:フィーリングです。理由、ないですもんね。
—-それは、自信持って行くしかないよね?
可夢偉:ぼくはムリだから・・・と思ってたら、ダメでしょ。何が根拠とか言われたら(ハナシが)むずかしすぎますよね。
—-これから?
可夢偉:これからですね。
—-具体的に、ここ(アブダビ)のあとは、日本に帰るの?
可夢偉:帰ります。
—-それは、スポンサー関連も?
可夢偉:ナイショです(笑)。
—-ありがとうございました(笑)。
可夢偉:ありがとうございます!!
【STINGER/Hiroaki Iemura】