小林可夢偉 会見全録【ベルギーGP(木)】2/2(メディア会見)
「ハンパな長さの夏休み、スポーツ・フィッシングはハワイでやったけど」
◆英語で”ボラボラ”、ブサイクな顔の魚と格闘!
—-リフレッシュしましたか?
可夢偉:日本で、プールとか海に、朝起きて「行こう!」と思うけど、ヤバいかなと思って(行かなかった)。(肌が)丸焼けになると思って(笑)、残念ながら行けないという、悔しさはあったけど。
—-全然、灼けてないですね?
可夢偉:そうでしょ。
—-どこかで釣りをしていた?
可夢偉:ハワイで。
—-涼しかった?
可夢偉:涼しくはないですよ。
—-獲物は?
可夢偉:カジキを釣りたかったけど、釣れなくて。ワケわからん(魚で)”シーラ”っていうの。英語では”ボラボラ”だってハワイ人が言ってた。
—-食べられる?
可夢偉:ハワイの人は食べるけど、日本人は(食べるかどうか)知らないです。顔はブサイクで、長さは1メーターくらいあるんですよ。でも、顔がキモチ悪いんで、こりゃあげるわって(笑)。
—-釣りは、もともと好きだった?
可夢偉:ぼくの釣りは、スポーツ・フィッシングだから。わかります? ボートで、デカいのを釣るという?
—-前からやってた?
可夢偉:去年やって、好きだった。
—-何がおもしろいの?
可夢偉:おっきいのが来て、おもしろいです! 100キロ超えるやつとか、200キロのやつとか。来たら(釣れたら)ホンマにおもしろい!
—-魚と格闘する感じが?
可夢偉:完全に、格闘ですよ。ぼく、60キロの(魚と)と(格闘して)一時間を超えましたからね。だから、200キロとか300キロの(魚)とだと、(格闘が)六時間とか、そのくらいかかるんですよ。ホンマは、それ、やりたい!
—-どうやって釣るの?
可夢偉:(ボートに)座って(糸を)引いて(リールを)巻いて、巻いて・・・。でも、重いから、ときどき(チカラを)逃がさないといけない。向こう(魚)を疲れさせるとか。半分、心理戦ですね。魚と会話して・・・。
あと、ライン(釣り糸)も、絶対に切れへんというのはつまらないから、(切れるか切れないかの)ギリギリでやるんですよ。だから、(単に)釣るのがおもしろいんじゃなくて、”このラインで、これを釣った!”というのがおもしろいので。
(闘い方は)メチャメチャ細かいです。その、200キロでも大丈夫なやつで、60キロくらいのを釣っても、単に(リールを)ズーッと巻いて終わりやから、おもろないんですよ。
これ以上やったら、切れるくらいで、向こう(魚)は疲れて・・・。疲れてるときやったら、細いラインでも引ける。でも、本気で(魚と)引っ張り合ったら、たとえば100キロ(の重さ)がその何倍にもなるから。そうやってやり合うから、六時間かかるんです。これは、新しいスポーツ!
—-その感覚は、レースにも通じる? 似てるの?
可夢偉:まったく(違う)! 綱引きと思えばいいんじゃないですか。
—-でも、綱引きは(綱は)切れないでしょ?
可夢偉:切れないけど。でも、たとえば、最初にバーッと引いて、疲れちゃったら、(あとで相手に)もってかれる(負ける)とか。同じじゃないですか、それと一緒!
◆休みが二ヵ月あったら、セスナの免許が取れるのに!
—-充電はできた? 早くレースやりたい?(笑)
可夢偉:もう、休まなくてもよかったかなというくらい(笑)。(休みの)一ヵ月というのは、中途半端ですね。二ヵ月くらいあったら、全然違うと思う。二ヵ月あれば、セスナの免許も取りに行ける。
—-家でゴロゴロ・・・というのはできない?
可夢偉:できないですね。ホンマ、家にいられないから、何回、ホームセンターに行ったか!(笑)
—-何を買ったの?
可夢偉:買ったんじゃない、棚を作ったんです。引き出し付きのをね、イチから。
—-キットじゃなくて?
可夢偉:違いますよ、全部、自分で。寸法計って、材料を買って、切ったら、全然違う寸法だった(笑)。設計図を描いて、ホームセンターに行ったんだけど、設計で想定してた寸法の板が、実はなかった。1mm、厚さが違ってて。だから、全部やり直しですよ。あると思っていた15mmの厚さの板がない、14mmとか16mmとかしかないなんて、知らなかった。だからホームセンターで設計やり直して。ぼくは設計図に関しては才能がないというのがわかった笑)。
—-料理の次は、棚作り?(笑)
可夢偉:料理は、いまでもやってますからね。
—-では、明日からのレース、楽しみにしてます!
可夢偉:はい!
【STINGER/Hiroaki Iemura】