小林可夢偉 ブラジルGP参戦発表会見全録4/4
◆予選で目指すはQ3!
—-ようやくF1で走るチャンスが来たわけですが?
小林可夢偉(以下、可夢偉) いまはステアリングを……、こないだはティモのステアリングだったので、とりあえず、自分のステアリングをちゃんと作ってもらおうということで。どういうレイアウトで行くかとか、いまはその準備でいっぱいです。
—-じゃあ、鈴鹿のときよりは格段に走りやすくなる?
可夢偉 もう、間違いないです!(笑)
—-山科さんは、どんな期待を?
山科忠パナソニック・トヨタ・レーシングチーム代表(以下、山科) まあ、こないだも雨のなかで言ったんですけど、グロージャンには絶対勝てよ!と(笑)。GP2で彼(可夢偉)はいろいろ苦汁を舐めていましたから、グロージャンには負けるな、と。レース中は、結果を見てなかったんですけど、結局、グロージャンとの関係は?
可夢偉 P1は、ぼくが(順位は)ひとつ上で、P2は全然上でした、ぼくの方が。
山科 まあブラジルでは、Q3に行ったら褒めてあげたいね! Q2では? Q2じゃあ、まあ普通でしょう(笑)。
—-きびしいコメントが出てますが、どうですか?
可夢偉 大丈夫です!(笑) ぼくは自信を持って、チームにとっていい仕事をする、それだけを考えているので。初めてだからということではなくて、もうテスト・ドライバーを2年もやらせてもらっているので、そのくらいはできないといけないと自分でも思っているので、そう思って(ブラジルは)やりたいと思います。
—-GP2と違って、F1はクルマを「つくっていく」ことになりますが、その点でのイメージは?
可夢偉 そうですね、コースのレイアウト的に(インテルラゴスは)ブレーキで稼ぐというよりは、ボトム(低速コーナー)の速度で稼ぐというコースだと思うので、それに対して、どういう走りを……。それと、どういうクルマ(をつくるか)というのが、すごくキーになってくると思うので、いまのうちに、それをしっかり考えていくのが重要だと思ってます。
山科 あと、レーシング・スーツと下着は余計に持っていくように(笑)。
可夢偉 はい!(笑)
山科 サード・ドライバーは一着でいいんですけど、レーシング・ドライバーは三着要るんですよ。
—-今後の予定は?
可夢偉 明日(月曜日)、発ちます。いろいろ準備もあるので、早く行こうと思ってます。
—-イタリアGPからずっと、GP2とF1で、すごいハード・スケジュールだと思うんですが?
可夢偉 ええ、でも、休めるときには休んでというようにしていて。それと、自分の”温度管理”というのはずっとやってるんですよ。風邪にしても、シーズン中は大丈夫ですね、オフになるとひくんですけど(笑)。