小林可夢偉 金曜日・会見全録【ベルギーGP(金)】
◆ドライ、ハーフウェット、ウェット、全部走れたのは収穫だが
—-今日はウェットでの走りが多いというセッションになりましたが、そんな状況で”得たもの”、収穫といったら何ですか?
可夢偉:えー、得たものというか、久々にスパを走って、路面が変わって(行って)、すべてのコンディションを走れたというのが収穫なんですけど。
そのなかで、タイヤの選び方──ピレリはたぶん、BSとは違うタイミングで、インター(ミディエイト)からフルウェットに換えたりとかあると思うんですけど。そういうタイミングが違っていて、そのタイミング(を知ること)は、たぶん(今日の走行で)全チームがやってたと思うんですけど。(今日は)そういうのを調べられたというのも、大きかったと思います。
—-ドライは?
可夢偉:ドライはあんまり走れてないんですけど。どっちか言ったら(走行は)インター(ミディエイト)が一番多いという感じでしたね。
ただ、前回、ハンガリーで悪かった原因が、まだ残ってるという感じです。
—-ハンガロリンクで悪かった原因というのは?
可夢偉:単純に、遅い! コーナーが遅い。
—-第二セクターですが、速いところは48秒くらいで走ってるのに、可夢偉/ザウバーは50秒くらいだったんですが?
可夢偉:(苦笑して)でもね、その分、直線は速いんですよ(笑)。
◆アップデートの新ウイングは、やっぱり苦しそうだ
—-新ウイングですが、今日、走っていて苦しくありませんでしたか?
可夢偉:苦しいですね。でも、あんまり、チームは(ウイングを)変える気はないみたいなんで。(今日は)エアロテストもしたかったんですけど、こういう条件で、何にもできず──。だから、このまま(走る)という感じが強いですね。
明日、晴れればもちろん、(ドライの)テストはできますけど。
—-決勝だけでも晴れてくれれば、セッティングはしやすいとも思いますが?
可夢偉:ただね、今日、予報で、雷が鳴るというのがあって。そういう予報だったのに、意外と晴れたり・・・。逆に、日曜は(予報は)いまのところ、晴れで。日曜の天気はどうなるのか、何を頼りにしたらいいのかという状態ですね。
もし明日、状況が変わって、晴れたりして。そして、またその次の日、晴れともなったら、それはそれで動けなくなったりするので。ある意味、ちょっと、チャレンジしないといけないですけど。それでも、まあ、みんな状況は一緒だと思うんで。
まあ(クルマは)持ってきたセット、そのままで。あとは路面状況で(アジャストしていく)ということになるんじゃないですかね。
—-その路面状況とタイヤですが、インター〜ドライで見ると、2分2秒くらいから、いきなり、ドライに履き替えると、1分56〜57秒くらいになりますが?
可夢偉:もっと速い(ドライでは速くなる)と思ってたんですけど。ただ、(今日は)練習なので、チームもそんなにリスクを取りたくないみたいで。ぼくなんかは、今日は、典型的な、誰かが行くのを(タイヤを交換するのを)待ってる状態でした。ぼく(自身)は、けっこう早く(次々と)タイヤを付け替えていきたかったんですけど。
そういうところは、レースになると、また状況が変わると思うんですけど。練習なので、状況を見てという感じだったんじゃないですかね。
◆いま、まだ、ハテナ・マークだらけ!
—-いま可夢偉選手のなかでは、残りの週末に向けて、ハテナ(?)マークはいくつくらいある?
可夢偉:そうですねえ(笑)、かなり、ありますね、いまのところ。
—-じゃあ、明確になってるところというのは、どのくらい?
可夢偉:あまり、明確になってないですねえ(笑)。実際いうと、フロントウイングもリヤウイングも(これまでと)違うし──。今日は、一応、全タイヤを履いてみたんですけど、天気もミステリーだし、正直、何がどうと、よくわかってないんで。
とりあえず、いいところ(順位)でゴールできればいいかなと思って。(レースは)粘り強く、行きたいと思ってます。