小林可夢偉 木曜日・会見全録【インドGP(木)】
「クルマが遅かった韓国のことは、もう忘れたい」
◆最近、デジカメを持ち歩いています!
—-それは?
可夢偉:最近、このカメラを持ち歩いてるんですよ。いや、単純に、ただ写真が巧くなりたいなと思って。
—-どんな写真を撮ってる? 女子高生?(笑)
可夢偉:女子高生は、ぼく、興味ないけど(笑)。まあ、アート的なものかな、ベースは! あまり人物は撮らない、人物撮ると残っちゃうんで。
—-いつ頃から、カメラに興味を?
可夢偉:いや、前から、やりたいなと思いつつ、(ある種のカメラは)むずかしいじゃないですか! ぼく、前にリコーを持っていて、リコーはむずかしすぎたんですよ。でも、これにしたら、驚きの”よさ”で!
—-何が”いい”の? オートマチックで、いろんなことしてくれるから?
可夢偉:アート的なもの、かなり撮ってくれる、マジで。自動でね。
◆できたばかりのサーキット、ムジェロに似ている?
—-今回のインドですけど、印象としては?
可夢偉:キタナイ、かな。
—-(サーキットに)砂も入ってくるし、風も強いし? 路面は、けっこうスベスベという感じ?
可夢偉:わかんないです。
—-歩いた感じは? 去年の韓国ができたてのサーキットだったけど?
可夢偉:(去年の韓国と)変わんないからね。
—-それと同じような感じ?
可夢偉:うん。
—-ちょっとイヤな感じがしてる?
可夢偉:いやいや、そんなことないですよ。開き直って!(笑)
—-どこのサーキットと似てるかという質問をされたら、何と答える?
可夢偉:ムジェロかな。まあ(ここは)そんなむずかしい感じじゃないけど。
—-設計者が、これまでのキャリアを集大成してつくったといわれてますが?
可夢偉:誰が?(言ってるの?)
—-いや、そういう意見もありますけど(笑)、どんな感じですか?
可夢偉:まあ、走ってみないと、わからないですよ。
◆シミュレーター経験もナシ、ここはまったくの初コース!
—-初めてのコースは得意?
可夢偉:不得意ではないかもしれないけど、まあ、そんな意識してない。
—-でも、他チームがこれまで持っていたアドバンテージを縮めるチャンスはある?
可夢偉:まあ、いいじゃないですか。逆に、ほかの人(ドライバー)、みんな、シミュレーターとか乗ってるから。
—-可夢偉選手は乗ってない?
可夢偉:ぼくは、シミュレーターもないし。チームに、プレイステーション3を買って、やれって言われたけど。めんどくさい!(笑)
—-こういう未知のサーキットを走ると、何周くらいで”わかる”?
可夢偉:もう、わかってますよ。地図見たら、(コースが)どっち回りかがわかるし、レイアウトも頭に入って、こことここがポイントだなと頭に入って(そこから頭のなかの)レイアウトとつながっていくから。
—-このコースで、このコーナーはむずかしそうだとか、そういうのはある?
可夢偉:全然、ここは簡単! シンガポールは大変!ブラインド(コーナー)ばっかりだから。ここは、そういうとこがないから。メチャクチャ、簡単!
—-今回のDRSポイントについては?
可夢偉:もっと(DRSを使える区間ベストを)長くすればいいのにな、と。ここ(4コーナーと5コーナーの間)は使えると思うけど、ここ(3コーナーと4コーナーの間)は意外と使えないような気がする。
◆下痢止めのクスリはパリで買ってきた
—-インドは時差が日本と……
可夢偉:三時間半って、何なんですかね?(笑)ビックリしちゃう、俺、計算弱いのに。
—-そのくらいの時差というのは?
可夢偉:全然!(問題なし)いい感じです。ぼくとしては、かなり最高な時差かも。
—-食事は何か気をつけている?
可夢偉:気をつけているというよりも、まあ、下痢止めだけは買ってきました(笑)。パリでね、買いました。
—-街のイメージは? カルチャーショックを受けてるドライバーもいましたけど?
可夢偉:まだ(街に)行ってないので、わからないです。
—-空港から街に来るまでは?
可夢偉:まったく、ぼく、街に行くことなく、このまま帰りますよ。このコースとホテルを往復して、15分。ここから、そのまま空港へ行って。レースが終わって、そのまま帰ります。
—-遊べない?(笑)
可夢偉:何というかね、そんな気にならない。空気が汚いのがいややし。
—-でも、花火はすごかったね?
可夢偉:あれは何ですかね、どこで(花火は)売ってるんですか?
—-あれは、ヒンディ(ヒンズー教)の「新年」の祝い。
可夢偉:え、新年? そうなんですか? じゃ、この国は、もう2012年?(笑)
—-開幕戦だ!(笑)
可夢偉:どういうこと?
—-光の祭典ということで、(光りを)家に飾ってあったり、花火を上げたりする。
可夢偉:そうなんだ。
◆韓国GPのことは忘れたい!
—-韓国GPのあとで、ここに向けて、何か対策とか議論は?
可夢偉:うーん、簡単にいえば、よくわからないです。忘れるのが一番いい、と。
—-ここでの新しいアップデートは?
可夢偉:ないです。ほんと、わかんないんで。
—-韓国では、クルマが壊れてたでしょ?
可夢偉:壊れたにしても、あまりにも遅いな、と。直線、遅いでしょ?
—-じゃ、今週は、まず乗って、そして直して?
可夢偉:いや、(クルマのどこかが悪いのではなく)単純に、遅いんですよ、乗ってて。すごいグリップしなくて、それで直線が遅いという、そんなレベルやから。
—-コーナーで、ダウンフォースを付けすぎていて、それでストレートが遅い?
可夢偉:そんなわけでもないんですけどねえ! まあ、韓国(でのレース)は相性が悪かったとして、忘れるしかない(笑)。
—-じゃ、ここのサーキットは、相性がいいかもしれない?
可夢偉:……かもしれない!