小林可夢偉 レース後・会見全録【イギリスGP(日)】
「今日は、完全にぼくのミスです」
◆今回、ロータスとは十分に闘えていたが・・・
—-2回目のピットで、止まりきれずに。
可夢偉:ピットストップで起きた事故はぼくのせいです。チームに謝りたいです。
—-あのときはですね、30何周目ですけど、ピットストップを終えたヒュルケンブルグとミハエル(シューマッハ)と、その中間くらいで、コースに戻れるかという感じだったと思うので、”ミハエルを食えるか!?”という、ハード・プッシュの状態だったと思うんですけれど?
可夢偉:まあ、その通りなんですけど、残念ながら(ああいうことになってしまって・・・)。
一回目の(ピット)ストップは、けっこう迂回して入ったんで、安全目で行ったんですけど。二回目は、プッシュしないといけなくて、斜めにスッと入ろうとしたら・・・。スローレーンが、意外なほどにグリップがなくて、そのままロックしてという感じで・・・。まあ、自分のミスですけど、ちょっと悔しいですね。
—-まあ、あの・・・
可夢偉:(質問をさえぎって)いいですよ、今日は。メカニックに、ケガがなかっただけで。自分のミスで、チームにも申し訳ないし。
—-ただ、あれがなければ──。そして、また昨日に戻っちゃうんですけど、予選のQ2、タイヤ選択ミスの件がなければ、決勝でも、もっと前で走っていて、たぶん、ロータスの前にもいられたかと思うんですが?
可夢偉:えー、まあ、そうですね、ロータスとは闘えてたと思うし。ちょっとレッドブル、フェラーリは(ライバル視するのは)きびしいと思いますけど、まあ、そのへん(対ロータス)では闘えたというのはイイコトだし。ただ、ぼくらはまだ、そこに行けてないという悔しさはありますね。
これからしっかり、(レースを闘うという)”リズム”を取り返して、ほんとに、やって行かないといけないなと思います。
—-タイヤは、ハード/ハード/ソフトという戦略だったですけど、最後のスティントは、フェラーリなんかでもグレイニング(ささくれ)が出て、タイムが落ちてましたけど、可夢偉/ザウバーは速かったですよね?
可夢偉:まあ、安定して、タイヤを見ながら行って、最後、プッシュしたんですけど。まあ、ドン!とは上がらなかったですけど、そんなにタイムが落ちなかったということで、まあ、悪くはないと・・・。
—-なかなか、こう”流れ”が来ないというか、連鎖的につながっていて、結果に結びつかないですね?
可夢偉:・・・ですね! でも、今日のは、ぼくの失敗なんで。まあ、別の問題ですけど、(レースウイークの)”週末”を通して、ほんとに、しっかり”一週間”をつくっていくのが大事かなと思ってます。
—-今日も、スタートはよかったのにねえ! ポン、ポン、ポンと順位を上げて?
可夢偉:よかったでしょ。ちょっと今日は、攻めすぎましたけど。
—-でも、夏休み前までには、何とかポイント取りたいですね?
可夢偉:あと二戦ありますから、大丈夫です。
—-期待してます!
可夢偉:はい、頑張ります!
【STINGER/Hiroaki Iemura】