小林可夢偉 金曜日･会見【ベルギーGP(金)】
「トップタイムだった? 今日は、速いチームは走ってないでしょ。すべては明日です！」
◆雨のセッティングで走ったわけではないので
—-ずっとウェットという中でのフリー走行になりましたが?
可夢偉:今日は、正直、何も”学ぶ”ことなく･･･。単純に、雨に影響がないテスト･アイテムをやっただけで。これだけ、一日雨が続くことも珍しいので。スパでは（雨は）多いといわれてますけど、今回は、あまりにも雨が多くてP2（午後のフリー走行2）を走れなかったんで。
ぼくら（走る側）は、（みんなが）同一コンディションなんで、あんまり関係ないですけど。ファン、見に来てる人たち、すごくかわいそうだったなと。
—-そんなコンディションの中、午前のフリー走行では、けっこう走っていましたよね。そしてトップというのは、気持ちがいいのでは?
可夢偉:いやぁ、あんまり･･･。トップ（クラス）のハミルトンとかその辺が、全然走ってないので。（トップというのは）まったく意識もしてないし、実際、明日からが、すごく重要になってくると思うので。
（ミッションの）レシオは今日中に決めて、という感じで。今日の”何も学べなかったところ”から、どれだけ、明日ドライになったときに、いい状況に持って行けるかということを考えながら、やって行かないといけないんで。
まぁ、今日はこんな状況だったけど、明日はまったく違うという展開もあり得ると思うので。（明日は）落ち着いて、やって行きたいなと思います。
—-（午前の）ウェットの走行では、クルマの感触を掴めるくらいには走れた?
可夢偉:まあ、そんな、なんて言うんやろ、セッティングも何もしてないんですけど。（でも）”走り出し”ああいう感じだったら、まあ、何か大きな問題があるというのではなさそうなので、逆に──。雨の状態は、路面、コンディションがコロコロ変わるので、そういうときに、どれだけ「幅広く対応してくれるクルマか」というのを見ながら、やって行かないといけないと思うんで。
ぼくらは、（午前の）あのタイムが参考になるとも思ってないし、もちろん明日が一番大切な日だと思ってます。
—-今朝のタイムで、タイムというか、丘の上のスピード･トラップで、二番手だったというのは? そして、それなりに伸びていったというのは、あまりアテにならない?
可夢偉:まあ、ならないと思うし。実際、速いチームが一緒走ったわけでもないし。あと、まぁドライになると、DRSを使えたりして、そこでもまた、差が出てくるので。ぼくらはべつに（午前の走行で）雨用のウイングを使ったわけでもなく、ドライ用だったので。まあ、あんなもんかな、と。何も、基本的に、参考にならないという感じです。
—-みんな、オー･ルージュで、けっこうクルマがフラついてましたけど、ザウバー／可夢偉もヒヤッとした?
可夢偉:一回だけ、ありました。でも、思ったよりも、路面の状態が･･･というか、雨が降ると、こういう影響があるんだということを学べたくらいで。みんな、あそこはフラフラする状態だとは思うんですけど。
—-じゃあ、明日の朝、フリー走行3は忙しくなりそうですね?
可夢偉:1時間しかないんで。タイヤは、ワンセット、増えると思うんで。一時間、クルマを煮詰めて予選に挑みたいと思います。
—-そのときキャリーオーバーする（持ち越す）タイヤは、ソフト側（オプション）ですか?
可夢偉:ええ、ソフトでしょうね。
—-ありがとうございました。
可夢偉:ありがとうございます。
【STINGER/Hiroaki Iemura】
