小林可夢偉 レース後・会見【日本GP(日)】
「鈴鹿の表彰台では泣くだろう……なんて、ぼくが、どこで言ったんですか?(笑)まだ五戦あるし、残り、頑張るだけです」
◆最後は、やっぱりキツかった!
—-お疲れさまでした、まずは、ホッとした感じでしょうか?
可夢偉:そう。まあ、明日、鈴鹿サーキットで仕事があるのがイヤですね(笑)。(気分は)普通ですけど、とりあえず、明日、働かなアカンというのが……(笑)。
—-昨日は、表彰台のことを考えるのはラストの一周だ、とコメントしてましたが、今日は、いつ頃から”表彰台”を考えましたか?
可夢偉:あんまり、考えてなかったです。あのポジションを、どうやって維持しようかということだけでした。
—-スタートで二位に上がったときは、表彰台に行けるかも、と?
可夢偉:思ってたんですけど。でも、レースは何が起こるかわからんし、ヘンな期待を持たず、落ち着いて(レースを)やりました。
—-一番キツかったときというと、やっぱり最後の数周?
可夢偉:最後ですね!
—-タイムが少し落ちてから、その後に、また、自己ベストを叩き続けたと思いますが、あそこ(タイム落ち)は、タイヤを少し温存していたから?
可夢偉:そうですね。まあ、あんまりうまく行かなかったですけど。
—-でも、”押さえ”はけっこううまく行って、ジェンソンにDRSを使わせなかったでしょ?
可夢偉:なんとか、ね! なかなか、大変でしたけど。
—-最後はかなり、辛かった感じ?
可夢偉:辛いです。
—-でも、よく持ちこたえて?
可夢偉:持ちこたえるのが、大変だったですけどね(笑)。
◆今日は二位には行けた! そういう意味では残念!
—-表彰台の上では、そんなに緊張してるようには見えなかったですけど?
可夢偉:緊張? しないですよ。そんなコドモみたいな質問、しないでください(笑)。
—-でも、シンガポールでは、鈴鹿で表彰台に乗ったら、泣いちゃうんじゃないかって、コメントしてましたよ?
可夢偉:え、マジで?(笑)
—-ここまでの苦労が、このためやったんかなあ……って?
可夢偉:シンガポールで?(笑)それは、あり得ないですよ!
—-いや、そういうように言ってましたよ?(笑)
可夢偉:あ、ほんとに?(笑)(今日は)全然! “俺、明日仕事やなあ”と考えてただけで。
—-フェッテルが泣いたのは、ビックリしたんだけど?
可夢偉:え、ウソ?
—-F3以来で、(表彰台に)一緒に並んだのはって?
可夢偉:仲、よかったからね。
—-これについては、何か思うところありますか?
可夢偉:あんまり(笑)。(そういうことが)あったなあ!と。よく、F1ゲームやってたなあ……とは思うけど。
—-今回の、表彰台獲得は、小林可夢偉選手のキャリアにとって、どういう意味があるんでしょう?
可夢偉:まあ、あの”思い出”ですね。……思い出、でしょう。思い出でいいですよ、とりあえず。
—-表彰台、これで普通だよ、というような感じ?
可夢偉:普通というか、今回は取れたけど、次はどうなるかわからないし、冷静に、毎戦、頑張るだけだと思うし。
基本的に、こういう人たち(メディア)は、フューチャー(未来)のことを何か気にするけど。ぼくは、一戦一戦、残り、頑張るしかないんで。
—-すべての”ピース”が今日は揃えられた、という感じがしますか?
可夢偉:いや! あんまり! もうちょっとやったよね、(今日は)二位には行けたとも思うし。ウン、二位には行けた気がするんで、残念です。
—-第二スティントで、ちょっと”つまづいた”のが効いた?
可夢偉 :(うなずく)それがなかったら”二番”取れた! まあ、しょうがないです。
—-懸案だったスタートは、どうだった?
可夢偉:よかったでしょ? それは、見て、決めてくださいよ(笑)。
—-乗ってる立場、その感覚としては?
可夢偉:よかったですよ。あれで悪かったらね、どんなにロケットスタートしたとしても……。
—-路面はやっぱり、”三番”(グリッド)の方がいいんですか?
可夢偉:知らない。”二番”でスタートしたことないから(笑)。
—-表彰台を決めたことで、気持が軽くなったということはありますか?
可夢偉:いえいえ。まだ、五戦あるのかな。もうちょっと”表彰台”があれば、(ポイントで)メルセデスに追いつくかなという気分です。
—-BBCの放送で、鈴鹿でのグランプリはこれでラスト……的な内容があったみたいですけど?
可夢偉:いやいや、”鈴鹿でこんなこと(表彰台)があるのは、ひょっとしたら、最初で最後かもしれないな”ってジョークを言ったら、それを、自分のキャリアがここで終わるみたいな受け取り方をされたんで、バカだろうと思って! まあ、よくある、思い込みですよね。
—-鈴鹿はクルマ的にも”合ってる”し、そういう意味で、今シーズンの中では”最初で最後”のチャンスでもあった、という意味よね?
可夢偉:そうそう!
—-残りの五戦は、気分的にも、いい感じで行けそう?
可夢偉:大丈夫です!