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小林可夢偉 会見全録/【オーストラリアGP(日)】 「自分のミスかと思ったけれど」

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完全にクルマを信じてブレーキを踏みました。

小林可夢偉 会見全録/【オーストラリアGP(土)】

雨で混乱した予選で、絶妙のタイミングを生かしきり、可夢偉はチーム二度目というQ2進出を果たした。しかし、そのポジションを喜ぶのではなく、レースを完走してマイレージを稼ぎ、開発を進めることこそ大切だ、と可夢偉はコメントした。レースを大事に走ることが第一義だったのだ。しかし、その思いとは裏腹に、可夢偉のレースはスタート直後の第一コーナーでブレーキをロックさせ、フェリペ・マッサのウィリアムズに追突して終わってしまった。いったいなにがあったのか?

謝る必要はなかった
—-アクシデントの直後は、謝っていましたが、実際には他に問題があったようですね。
小林可夢偉(以下、可夢偉):実際には謝る必要はなかったんです。あまりにもスタート直後のスタートで、なにがあったか分からなかった。久々のF1で、テストでもシミュレーションできなくて、自分の感覚がおかしいのかと思って謝ったんですが、実際には、リヤのブレーキがゼロで、前のブレーキしかなかったので、そら、停まれないわ、と。またシステムの問題で、具体的な状況はまだわからないんですが、データでは、完全にリヤ力がなくて、残念ながら復帰第一戦をこういう形で終わることになりました。非常に残念です。

—-やってもうたぁ!!と?
可夢偉:そりゃそうでしょ。初めてブレーキを踏んだときみたいで。

—-ロックしたからというのがあったとしても、スピードが全然落ちなかったし、ああした状況はと、一番得意なはずと思っていたので驚きました。
可夢偉:状況がよくわかっていなかったから。

—-フォーメーション・ラップがやり直しになったとき、”いろいろマズイかな”というのは?
可夢偉:そんなことはなかったですが、単純に、ブレーキを初めて踏んだ時に、実際にテストでもレース・シミュレーションをやっていないんで、冷えたタイヤの状態でもやっていないので、まさかこんなグリップせぇへんとは思わんかった、という状態で、逆に言えばと、完全にパニック状態でした。なんで、一人だけ、こんなおかしいスピードなんだ、という。

え、F1てこんなに?
—-昨日、スタートは、例のフィッシュ走法で(魚群の中を魚が泳ぐように)ピッピッといってよ、といったら、無理はしない、ということだったので。
可夢偉:無理したつもりもなく、早くブレーキを踏んだつもりだったのに、一人だけロックしたんで、”こんなF1て1周目はあかんかったっけ?”というのが一番最初に頭に浮かんだんですけど、まぁ、単純にクルマのシステムが壊れていた、ということでした。

—-フェリペ・マッサに当たる前は?
可夢偉:フェラーリだけはよけたんですけど、パッと見たらマッサ(ウィリアムズ)が前にいた、と言う状態で、あれは逃げられないです。

—-スタートはよかったでしょ?
可夢偉:よかったです、ベッテルの前に出られたし。フツウに行ったら、あれ、こんなよかったんや、と。

—-ヘレスのテストでも問題がありましたが。
可夢偉:あの時は、安定しないだけで。今回はリヤが完全にない状態です。原因をこれからみてみます。

あの時点では100%クルマを信じている
—-今年のクルマは複雑なので、そういったトラブルが多いと思うんですが、考えようによっては、ひとつトラブルの洗い出しができたと思えば、前進ととれるのではないですか?
可夢偉:いや〜、難しいのは、フォーメーションの時すでにリカバリーできない、というのは言われていたんですが、もうちょっとその原因をボクがもう少し理解していれば、問題を予測していれば別の形になったかもしれないですけれど、あの時点では100%クルマを信じているわけで、いつも通りにいったらああなったわけで、あれも経験になった、ということで、チームとひとつひとつコミュニケーションをしっかりやり直して、次のマレーシアに行きたいなと思います。

—-ということで、マッサのウィリアムズに追突した一件は、おとがめなし、ということですね。
可夢偉:なにもない、ということで通知もきていないので。完全に100%クルマのせいだった、ということになっています。

—-いろんな問題がありそうで、解決には時間がかかりそうですか?
可夢偉:ひとつひとつですね。時間がかかるかどうかは、とにかく全力でやっているんで。

—-早くクルマが完調になって、セッティングできる段階になるといいですね。
可夢偉:逆に、リヤブレーキが1コーナーでないって、非常に怖いんで、なにが原因だったかわかればいいな、と思います。

—-次の第2戦マレーシアに向けて一言。
可夢偉:まぁ、気を取り直してガンバルしかないです。

—-金曜日がよくなくて、土曜日がよくて、日曜日がよくなかったので、今度は。
可夢偉:また、そういうことを!!(笑)

—-がんばってください。
可夢偉:ありがとうございます。がんばります。

まとめ・[STINGER]山口正己

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