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◆ スペインGP決勝の見所

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2014F1GP第5戦スペインGP会場となるバルセロナのカタルーニャ・サーキット、多岐にわたるコーナーが混在し、マシンポテンシャルを測るのに最も適しているコース。逆に言うと、マシン性能が如実に現れるコースでもある。

路面は比較的粗く、長く曲がり込んだ高速コーナーがタイヤを痛めつけ、特に左側、それもフロント・タイヤに負担が大きい。しかし、タイヤを供給するピレリは、タイヤ交換は2回か、多くて3回、と予測している。つまり、タイヤ・マネージメントは、さらにハイレベルに要求されるということだ。

バルセロナでは、歴史的にポール・ポジションからスタートしたドライバーが勝つパターンが多いのは、その多岐にわたるコースのレイアウトによる。予選で速いマシンは決勝レースでも速い、ということだ。しかし、昨年のフェルナンド・アロンソによる歴史に残る5番グリッドから優勝しており、スタートでのポジション取りと、レース戦略によっては、今年もちがう結末が待っているかもしれない。

面白いのは、ピレリの見立てでは、2ストップと3ストップを計算すると、ゴール時点ではほぼ同じタイムになりそう、というところ。ピットインのタイミングがレースを分けることになる、ということか。ただし、最初の時点では、燃料搭載量が多いことから、タイヤに負担がかかり、さらに先陣争いが激しくなりがち。少なくともトップ10は全車が、予選で履いた柔らかい方のタイヤでスタートするから、そこでどうタイヤをうまくセーブして、最初のピットインを先のばしできるかが戦略決定のキモになる。

今回の週末は、バーレーンGPに続いて今年二度目の完全ドライ・コンディションで進んだ。

ちなみに、ポール・ポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)は、ピレリ・タイヤ一社供給になってから35回目のポール・ポジションだったが、ピレリ最多のポール・ポジションは、言うまでもなくセバスチャン・フェッテルの45回。ハミルトン+メルセデスの勢いは、今シーズン中に記録を塗り替える勢いだ。

レースは66周だが、最速の戦略として、ピレリは以下のように予測している。

◆3ストップの理想
ミディアムでスタート→20周でミディアム→38周でミディアム→54周でハードに交換。
◆2ストップの理想
ミディアムでスタート→22周でミディアム→45周でハードに交換。
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