メルセデスにフェラーリが食らいついた!! イタリアGP初日トピックス
◆ロズベルグ+メルセデスがトップタイムだが?!
1-2をいつものようにメルセデスが占め、ロズベルグが機先を制した結果に見える。”宿敵”ハミルトンとの差は6/100秒足らずだ。
しかし、内容は、フリー走行2でロズベルグが、マルドナルド+ロータスの42周に次ぐ41周を積極的に走り込んでセッティングを進めたのに対して、ハミルトンはセッションの最初の1時間を、エンジンを始動できないトラブルで失い、僅か16周の周回でこのタイム。これを、ロズベルグがどう受け取るかが注目ポイントになる?
◆フェラーリ、お膝元で好調
フェラーリのお膝元のモンツァである。そこでフェラーリが好調な週末のスタートを切った。結果としても、ライコネンとアロンソが3番手と4番手に並んだ。
なによりフェラーリの熱狂的なファンであるところの”ティフォージ”に勇気を与えているのは、ライコネンのスピード。前戦のベルギーGPのスパから、まるで生まれ変わったような走りを見せるライコネンに、赤い期待が集まっている。
ハミルトン+メルセデスとライコネン+フェラーリの差は、僅かに5/100秒。金曜日夜のモンツァ周辺のバール(イタリアのバー)は、この話題で持ちきりになる?
◆フェッテルの笑顔
今回は、いつもと違って(?)リカルド+レッドブルにトラブルがでた。フリー走行1でリカルドは、フェッテル+レッドブルの半分以下の12周しかできなかった。
対するフェッテルは、久々に、4年連続ワールドチャンピオンらしい笑顔で週末をスタートした。フリー走行1と2を、それぞれ6番手と7番手で仕上げて、楽しめそうな週末をスタートした。
◆メルセデス・エンジン、パワー炸裂!!
ストレートが長く、パワーがタイムに大きく影響するのがモンツァ。上位をメルセデスのパワーユニットが牛耳った。
フリー走行2では、トップから12番手までのうち8台がメルセデス。実はこれがメルセデスの全4チーム。パワーユニットの優位は証明された。
だがそのなかで、3-4番手のフェラーリと、7、10番手のレッドブルの存在は、シャシー性能が見直されることになっている、ということも言えて、週末を楽しみにしてくれている。
◆お帰り、小林可夢偉!!
小林可夢偉+ケータハムが戻ってきた。戻るというのもおかしな表現だが、マネージメントの弱さなのか、魑魅魍魎のF1GPなのか、スパではシートを追われ、モンツァも危うい噂があった。この後も、安閑としていられない状況。
しかし、そのなかで、自らを鼓舞するように、可夢偉は務めて明るく振る舞い、久々にコクピットに納まり、まずはフリー走行2でエリクソンに先んじた。
Photo by Ferrari S.p.A / FOTO STUDIO COLOMBO