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移籍、残留、それとも? アブダビGP木曜記者会見

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昨年から移籍を意識し始めていたと語るアロンソ。チームメイトは誰に?

木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は、次の6名が参加。

フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
ジェンソン・バトン(マクラーレン)
ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)
ニコ・フルケンベルグ(フォース・インディア)
ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)
セバスチャン・フェッテル(レッドブル)

アロンソはフェラーリとの5年間と離脱を考えた時期、バトンはマクラーレンとの状況、ハミルトンとロズベルグはタイトルが決まるこのレースへの意気込み、フルケンベルグはシーズン後半で難しい状況が続くフォース・インディアの状況、フェッテルはレッドブルとの別れとフェラーリとのこれからについてそれぞれ語った。

Q.ルイス、あなたが日曜日にこの6レースでしてきたように、2位以上でフィニッシュした場合(チームメイトの結果に関係なく)、あなたのタイトルが確定します。最後までタイトル争いに絡むのはこれで4回目です。砂漠に囲まれたこの対決に向けて、どんな気持ちでしょうか?

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ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン):そうだね、基本的にここに来られて、気分は最高だよ。天気は間違いなくすばらしいし、トラックはファンタスティックで、それにここは美しいから、週末に向けてワクワクしてるよ。

Q.ニコ(・ロズベルグ)、タイトルを賭けた最終決戦はあなたにとって初めてです。前回のブラジルで見せたパフォーマンスをここへ持ち込む自信はどれぐらいありますか?
ニコ・ロズベルグ(以下、ロズベルグ):もちろん、この週末を迎えられてすばらしいし、ブラジルでの成り行きは、確かにオースティンから進歩したよ。僕はそのことから、今週末に向けてたくさん自信をもらった。間違いなくね。

Q.ルイス、あなたに戻ります。ここでは2回ポールに着き、1勝しています。あなたがそういった好成績を残しているトラックであるということは、タイトル争いにとってプラスに働くと思いますか?
ハミルトン:それはポジティブなことだって確信してるよ。ここはすばらしいサーキットだし、マクラーレン時代に乗ってたマシンはこのトラックにあってて、トラックは間違いなく僕のドライビング・スタイルに合ってたから。ただ、毎年違いはあるけどね。今週末はそういったポジティブなところを活かしたいね。

Q.ニコ、あなたに戻ります。昨年、あなたはここの予選でルイスよりも前でフィニッシュし、今年も全体的にそうなっています。それにはどれぐらい満足できますか?

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ロズベルグ:現時点ではそれについて、あんまり考えてないよ。現時点では勝つことだけを考えてる。ただ、もちろん確かにそういうことを把握してると助けにはなるし、予選をすごく上手くやってきたことを知っていれば、今週末に向けていいチャンスにつながる。ここでのレースに向けて、プラス材料になるね。

<Q.フェルナンド、あなたの番です。今日、5年間過ごしたフェラーリを去ることが発表されました。その理由とチームとの5年間をどう感じているかを教えていただけますか?

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フェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ):そうだね、僕にとって新しい章の始まりなのは確かだよ。新しいプロジェクト、新しいモチベーション(を感じられること)に乗り出す時期だと思ってたんだ。決めるのはラクではなかったよ。交渉はしてたんだ。正直、去年もね。それで、今年を待つことにした。新しいマシン、ターボ時代の幕開けとか、そういったことがあるからね。今年は夏とか9月ごろに次へ進むときだと感じてて、それで決断したよ。ただ、確かなことは、(フェラーリでの5年で)アメージングな経験だったってことだよ。だから、そんなフェラーリみたいなアメージングなブランドを持つ、アメージングなチームと5年を共に過ごせたことにすごく満足してるし、誇りに思うよ。僕はドライバーとしても人としても成長できたし、(チームに対する気持ちとして)あるのはいいことだけだよ。確かに僕らはチャンピオンシップを逃したし、2位には3回着いた。だけど、その2位も、それらの年に僕らがしてきた仕事も、すごく誇りに思ってる。今は新しいドアを開けるために一つの時代のドアを閉めて、それがどうなるのかを見るときなんだ。

Q.新しいドアを開けることに関してですが、マクラーレンはドライバーの発表を12月1日(月)にするとしています。あなたの次のステップとして、来週ここでおこなわれるテストで、あなたはホンダとマクラーレンにどれぐらい関わっていますか?
アロンソ:ゼロだよ。

Q.わかりました。セバスチャンに移ります。この数週間から数ヶ月間、あなた、フェルナンド、それからジェンソンの将来は密接に結びついていました。あなたは彼(アロンソ)の代わりに3年の契約を(フェラーリと)結びました。この決断について、どんな気分で、あなたにとってこれが正しい判断であったとする理由は何でしょう?

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セバスチャン・フェッテル(以下、フェッテル):正しいタイミングだったと思うよ。僕は12歳のときからキャリアのほとんどをレッドブルと過ごしてきたし、彼らのサポートを受けてきた。だから、オーストリア(レッドブル)のみんなとはすごく強いつながりがあるのは間違いないよ。レッドブル・ジュニア・チーム(レッドブルの若手育成プログラム)にも所属したし、後々、レッドブルが持つ両方のF1チームで走ることになった。最初は、僕らにもどうなるかはわからなかったけど、タイミングに関しては間違いなくすごく上手くいってたし、僕らはF1で成功してきた。特に、レッドブル・レーシングとの過去4年間は信じられないような旅だったよ。ただ、ある段階に進むと新しいことにチャレンジしたり、違うことをやってみたくなるんだと思う。このスポーツでのフェラーリの歴史について説明は必要ないだろうし、走るにはもっとも偉大なチームだろうね。すごくワクワクしてるし、ベストを尽くすため、情熱をそそぐためのやる気は十分だから、そうだね、成功することがターゲットだよ。

Q.ここアブダビでのレースは3勝していますが、今年はタイトル争いに絡んでいません。来年はあなたの持つNo.1のナンバーはルイスかニコのどちらかが使うことになります。そんな二人の今年のタイトル争いについて、解説できることはありますか?
フェッテル:そうだね、今年はメルセデスがすごく退屈にしてくれたと思うよ(笑) 彼らがすごい接戦を繰り広げたのはいいことだと思うし、見てる人たちにとってはレースで一番興味があるポジションだからね。バーレーンみたいなレースを挙げると、彼らはすばらしいショーをファンに見せたし、それを前回のレースまで続けてきた。だから、そういうすばらしいシーズンを過ごした二人はどちらもタイトルにふさわしいと思う。ただ、もしどっちが勝つかって聞きたいなら、二人とも自分の方が相手よりもふさわしいっていう理由をたくさん話してくれると思うよ(笑)

Q.ありがとう。ではジェンソンに移りましょう。あなたの将来は、右の二人(アロンソ、フェッテル)のジェントルマンと密接に関係していました。こういう状況をどう感じていますか?

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ジェンソン・バトン(以下、バトン):この2ヶ月、僕にとっては何も変わってないよ。だから、僕が今週末を楽しみにしてるってこと以外は付け加えることは何もないんだ。僕は今年、その瞬間を楽しむってことをさらに学んだし、それが僕がやろうとしてることだよ。今週末はここに家族が来てくれてて、週末が楽しみだし、いい結果を残したいね。

Q.あなたのキャリアはF1の歴史で3番目の長さで、注目に値します。現段階で、どのように振り返りますか?
バトン:現段階で? それは僕が目指していたすべてだよ。子供のときの夢がF1ドライバーになることなら、その次の夢はF1で勝つことで、その次はチャンピオンシップに勝つことだと思う。僕はそれを3つとも成し遂げてきた。ドライバーにとってそれで十分か? それはドライバーによって違うよね。ただ、僕はレースが好きだし、さっきも言ったように、だから今はその瞬間を楽しむことが大事なんだ。将来のことを考えすぎるんじゃなくてね。上手くいけば、今週末はいい闘いができるかもしれない。

Q.ありがとう。ではニコ(・フルケンベルグ)に移りましょう。今年は最初の10戦でポイントを獲得しましたが、残りの8戦では4回に留まっています。どういう状況なのでしょう?

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ニコ・フルケンベルグ(以下、フルケンベルグ):シーズン後半は前半みたいに上手く行ってなくて、それに加えて僕らは序盤はもっとコンペティティブだった。開発の面で遅れをとっちゃったし、F1の技術的な発展はすごく早いよね。マシンに新しいパーツを取り付けられないと追い抜かれちゃうし、それが僕らの状況なんだと思う。

Q.中堅チームには、現時点で焦点を合わせなければならないことがたくさんあります。ドライバーから見て、フォース・インディア、ザウバー、ロータスが取り掛からなければならないことはなんでしょう?
フルケンベルグ:何に関して? 

Q.持続性、将来、展望などです。
フルケンベルグ:そうだね、僕らは間違いなくここにいるし、ポイントを賭けて闘ってる。コンストラクターズ・ランキングでマクラーレンを倒すことが間違いなくターゲットで、それはすごく野心的なことだね。彼らは今はもうだいぶ前に行っちゃったから。僕らはいつもの週末と同じようにベストを尽くすし、やれることはすべてやる。僕らにそれができたらどうなるか見てみるよ。それ以外はすべて問題ないかな。

Q.フェルナンドに質問です。(マクラーレン入りするとして)もし、来年のチームメイトを好きに選べるとしたら、ジェンソンを選んではどうでしょう?

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アロンソ:(バトンに真横で顔を見つめられながら)えーと・・・
バトン:(アロンソの肩をゆすりながら)ゆっくり考えてくれて構わないよ(笑)
アロンソ:僕はまだどこに行くかわからないって(笑) だからどうなるのか見てみよう。

【翻訳:STINGER】

Photos by Ryoichi Fukaya
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1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
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1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

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