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サングラスの奥にあるものは? スペインGP木曜記者会見

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今回は地元のスター、アロンソに質問が集中。

木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は、次の6名が参加。

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
ダニール・クビアト(レッドブル)
ロベルト・メルヒ(マノー)
フェリペ・ナッセ(ザウバー)
ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
カルロス・サインツ(トロロッソ)
※今回はアロンソのコメントを中心に抜粋したものを掲載しております。

プレシーズン・テスト中に起きたアクシデント以来、このサーキットで初めて走るアロンソは、アクシデントのあとにもう一度ここを走ることへの懸念、現在のチームとの関係やモチベーション、伝説のマシン、マクラーレン・ホンダMP4/4を走らせたこと、地元の後輩のサインツは、憧れの先輩、アロンソとの関係について語った。

Q.フェルナンド、あなたからお願いします。前回のバーレーンではコンマ数秒のところでQ3進出を逃し、(レースでは)数秒差でのところでポイントを逃しました。このスペインでの週末から、マクラーレン・ホンダのよりコンペティティブな章がスタートするでしょうか?

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フェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ):そうだね、バーレーンはいいステップだったと思う。Q3進出にもポイントゲットにも近づけたし、そういったゴールに達成するにはさらに小さいステップを踏む必要があるよ。それは僕らが目指す場所ではないことは確かだし、狙ってるのはレースに勝ってポディウムに上がることだけど、毎回ステップを踏んで行って、このバルセロナでもあなたが言ったようなステップを踏みたいね。ただ、ほかのチームがここに何を持ち込んだかを見てみる必要があるよ。今年最初のヨーロッパでのグランプリだし、普段はみんな、僕らがしたようにいくつかいいアップデートをもち込んでるハズで、問題は単に誰がその中で少し大きなステップを踏めるかどうかってことだよ。

Q.この数週間、マクラーレンのボス、ロン・デニスはあなたを賞賛しています。(今年)チームに復帰してから、その関係はどのように発展したのでしょう?
アロンソ:素晴らしかったよ。僕はこれまで、すべてのチーム、それからすべてのボス達からサポートしてもらえるって言う幸運にずっと恵まれてきた。特にチームにいたときはね。僕がチームにNoって言えば、彼らは少し意見を変えるけど、それがこのスポーツでのやり方だし、それは理解してる。ただ、大事なことは、自分達の仕事に満足してるかどうかってことで、チームのために働くとき、高いレベルで自分を律してプロフェッショナルに徹して、それで月末に僕らに給料を支払ってくれる人たちを満足させるってことだよ。

質疑応答

Q.フェルナンド、2月にテストでアクシデントに遭い、今回その場所に戻ってきました。今週末について、マシンとトラックに懸念はまったくないのでしょうか? また、近いうちに、あなたが脳しんとうを起こしたときにケアをしてくれた病院のスタッフを訪ねる予定だとたという話を聞きました。それについて話していただけますか?

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アロンソ:懸念はないよ。あれは3ヶ月前のことだし、回復に少し時間が掛かったけどね。あのときの衝撃はちょっとアンラッキーで、マシンに1ヶ月間乗れなかった。ただ、ここには自信もモチベーションも万全の状態で戻って来てるからね。母国のみんなの前でパフォーマンスを発揮して、いい結果を残すためにね。

そう、僕は1週間病院にいた。僕が思いつく中で最高のスタッフがいる病院だよ。彼らはすごく親切にしてくれてるし、彼らと一緒に夕食をとる予定なんだ。たぶん日曜日にね。僕はスポンサーのイベントために月曜日もここにいるんだけど、日曜日の夜はすべてのストレスに別れを告げてるし、レースも終わってるからね。もっと静かなところで、たぶん日曜日に彼ら全員と一緒に夕食をとるよ。

Q.フェルナンド、レッドブルは最初にチャンピオンシップを制するまで4年かかっています。メルセデスも同じでした。1〜2週間前のエリック・ブーリエ(マクラーレン/レーシング・ディレクター)の話では、マクラーレン・ホンダも同じく4年が必要だと話していました。そこで質問です。マクラーレン・ホンダがチャンピオンになるまでの4年を待つことができますか?
アロンソ:そうだね、もしも僕が今からチームと契約できる状態で、4年のうちに勝つことができるとわかっているならサインするよ。ただ、その保障はない。僕らがいるのはF1だし、すごく複雑なスポーツだからね。僕はチームを助けていい結果を残すために、毎週末ベストを尽くしていく。もし僕らがチャンピオンシップを闘って行けたとして、チャンピオンになれるのが来年なのか、再来年なのか、その次の年なのかは決して分からない。計画できるものでもないしね。チームの若い人たち、すべての日本人スタッフはやる気だし、このチャレンジに闘志を燃やしてる。それに今、僕はホームGPに来れたんだ。勝つ闘いはできないにしても、ファンとのすべての瞬間を楽しむし、アップデートも持って来てる。どのレースもチャレンジだし、僕はこの過程を楽しんでるよ。タイトル争いができるかどうかを知ってるのは時間だけだよ。ただ、僕は幸運に恵まれてるし、待つことに問題はないよ。

Q.フェルナンド、カメラマンたちのために、なぜサングラスをかけたままなのか教えていただけますか?150508fafiapc002.jpg

アロンソ:スポンサーのキャンペーンでね! ウソ、彼らがこれでハッピーかどうかは別として、ものもらいでちょっと目が腫れちゃってね。目を人口のライトにさらし過ぎないように言われてるんだ。だから今日は、土曜日と日曜日に向けてちょっと目をプロテクトしようとしてるからだよ。

Q.カルロス・サインツとフェルナンドに質問です。カルロス、あなたが子供のころ、フェルナンドと握手をしている写真を見たことがあります。あなたは今週末、このトラックで彼を負かすことができます。それは満足ですか? どんな気持ちでしょうか? フェルナンドもどう思うか教えて下さい。
アロンソ:つらいだろうね(笑)

カルロス・サインツ:すばらしい気分だろうね(笑) イヤイヤ。彼とトラックでやりあえるかはわからないよ。分かってるのは、彼とはバーレーンでバトルができたってことだね。それがフェルナンドかどうか分からないし、とにかく相手はマクラーレンてことしか分からなくて、その相手を倒そうとしてた。トラックの外だと状況は違うよ。彼はナイスガイなんだ。フェルナンドとはいい関係を築いてるよ。トラックの中ではだれもがライバルだけどね。もしもあなたがチャリティとかでカート大会をやるなら勝とうとするだろうし、全員を倒そうとするよね? それと同じことだよ。パドックにいるとちょっと変な感じがするけど、ここにいられてすごくうれしいよ。僕はこのシーズンの始まり、はじめてのグランプリ、ヨーロッパでのレースをすごく楽しんでるし、そういう楽しい思い出を分け合ってる。面白くなりそうだよ。

Q.フェルナンド、最近あなたは伝説のマクラーレン・ホンダMP4/4を走らせましたね? シンプルなステアリング、マニュアルのギヤシフトなど、コクピットでどのような気分だったのか教えていただけますか? 

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アロンソ:アメージングな経験だったよ。あの時代のマシンは今のマシンに比べてちゃんと走り始めるまでに10秒遅いから、走ってすぐは速くはならないし遅く感じたけど、それでもアメージングな経験だったよ。僕はアイルトン(・セナ)とアラン(・プロスト)がそのマシンでレースを闘ってチャンピオンシップを勝ち抜くところを観て育ったから、コクピットに収まって、数周、確か8周したと思うけど、走らせてみたらどのラップもアメージングだったし、あの日のことは忘れられないよ。パワー・ステアリングなし、ギヤはマニュアル、ペダルは3つだから難しかったから、最初の数周は慣れるまでちょっと時間がかかたよ。エンジンにはかなりトルクがあったしね。ガレージから出て、ピットレーンの出口に行ったときのことをを覚えてる。ちょっとスロットルを回したんだったかな。そのときパワーがなくて、パワーがないからフルスロットルにしたらいきなりトルクがかかってスピンしかけてね。危ない瞬間だったし、あれはインスタレーション・ラップだったから覚えてるよ。

Q.フェルナンド、2つ質問です。1つ目は、マクラーレンのマシンを評価するのが非常に難しいということです。そこで、マクラーレンのマシンがもしメルセデスのエンジンを積んでいた場合、勝てると思いますか? 2つ目は、フェラーリの躍進に驚いていますか? 特にエンジンの面で、なぜこのような状況になったか、その理由を説明することは可能ですか?

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アロンソ:そうだね、マシンはトップレベルのパフォーマンスを発揮できる可能性はあると思ってる。僕らはすべてをまとめてて、パワーユニット、それから新しくチームに加わったピーター・プロドモロウ(マクラーレン/チーフ・エンジニア)をはじめ、チームに加わったスタッフが手がけたマシンの哲学を含めて、パッケージはものすごく複雑だし、それがマシンをデザインする精神と哲学を少し変えたんだ。だから、いいパッケージにするために、僕らは今すべてのピースを当てはめてるところで、これから数ヶ月を犠牲にしたとしても、将来的にきっと実を結ぶハズだよ。そうなれば、僕らにはトップチームたちと渡り合えるだけのポテンシャルがあると思ってる。

それからフェラーリについてだけど、正直、そこまで驚いてないよ。フェラーリはタフな2014年を過ごしたけど、5戦目まではチャンピオンシップで3位か4位だった。今は、4戦終えて2位だから、彼らは前進してる。パフォーマンスに関してはいいみたいだね。現時点ではウィリアムズとレッドブルは不調みたいだけど、メルセデス一強ってワケじゃないっていうのは面白くなるし、いいことだよ。彼らはきっと、さらに改善を続けていくだろうね。

【翻訳:STINGER】

Photos by
McLaren Honda/LAT Photographic
McLaren (MP4-4)
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