BMWザウバー、今期のKERS搭載を断念
KERS推進派として知られるBMWザウバー・F1・チームは、今期のKERS搭載を断念したことを発表。
チーム代表のマリオ・タイセンは、「KERSの有無で、空力面の開発がどう変わるか様々な状況を考えた結果、KERSの開発を断念することになった。KERSを搭載しない方が空力面の進化が早いことが分かったので、搭載を断念した」とコメント。
BMWは、空力面の開発を優先させるために、スペインGPからKERSの搭載を見合わせていた。KERSの搭載に積極的だったボーダフォン・マクラーレン・メルセデスもイギリスGPでは搭載を断念し、イギリスGP終了の時点で、KERSを搭載しているのはスクーデリア・フェラーリのみとなっている。
※KERS
ブレーキング時のエネルギーをチャージして、推進力にするシステム。搭載することで、スタートやストレートなどの強い味方になる。ただし、KERSそのものが約35kgもあるため、長身のドライバーのマシンに搭載すると、バランス調整用のバラスト(おもり)が理想的に配置できなくなってしまうというデメリットもある。